北海道美術ネット別館

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2015年3月15日は7カ所

2015年03月19日 22時24分00秒 | つれづれ日録
 日曜日の記録を、週末まで書く暇がないというのも、なかなかせつない。

 この日は二度寝してしまい、昼食を食べてからギャラリー回りに出かける始末。

 最初に、HOKUSEN GALLERY ivory で、藤女子大写真部「三月展」。
 藤女子の場合、なぜか昔から、4年生は参加しないのが通例だったが、今年は、出品していた。
 全点モノクロフィルムからのプリントで、友人や、さびしい風景などをとらえた、いかにも藤女子らしい写真展だった。

 BGMとして会場に流れるロックサウンドもカッコ良く、黒が引き締まった硬派のモノクロプリントとよくあっていて、会場にいる若いお嬢さんたちとのギャップがなんだかおもしろかった。

 2カ所目は、さいとうギャラリーで、水彩画六人展。

 水彩といっても、英国調の透明水彩ではなく、道彩展ふうの強いタッチの画風である。
 最初見たときは「こりゃなんじゃあ」と思ったけど、もう10年以上見ているので、慣れてきた。

 目を引いたのがリチャード・ジョーンズさんの「静物」。
 藍色の地に白い線でびんと水差しを描いているのだが、その線の一回性というか、思い切りの良さは、まるで書のようだった。
 「小春(心中天網島)」も、迷いの無い線が光る、クロッキーのような女性像。

 一方、佐良土敏子さんの「マルセーユの海」も良かった。
 青い海にちらばるヨットが、配置それ自体がリズミカルで、デュフィを思わせた。

 3カ所目は、スカイホール。
 北海高校の生徒たちによる書展と、美術部の「どんぐり会展」。
 ことしは部員のほか、顧問の川本ヤスヒロさんの全道展での盟友たちの作品が多く並んでいて、トクをした気分。

 4カ所目は、ギャラリー大通美術館で「千展」。
 水野スミ子さんの教室展だが、一般的な絵画教室とは異なり、激しいエネルギーが渦巻く作品が60点以上並ぶ。
 かつてほど破天荒な大作やインスタレーションは無くなったものの、「絵画とはかくあるべし」という固定観念から自由な作品が多くて、頼もしい。

 5カ所目は、富士フイルムフォトサロンで「12展」。
 この写真展については、すでにアップした

 北1西4からジェイアール北海道バスに乗り、北1西20で降車。
 南1西21のグランカーサ裏参道CONFIERというところで開かれている「ALPINE PLANTS」という展覧会を見るためだったが、グランカーサという高層住宅まで来てみても、どこで開催されているのやら、さっぱりわからなかった。

 続いて、久しぶりに裏参道を歩く。
 高層住宅ばかりが増えて、すっかり様相が変わっている。
 左に折れて、青玄洞へ。このあたりは昔とさほど変わらず、安心する。
 青玄洞では柴山勝さんの陶芸展を見るつもりだったが、来月に延期されたとのこと。残念。

 青玄洞に、クスクス・オーブン・プラス・ホッパースのフライヤーがあった。移転後、一度も行ったことがないので、足を伸ばすことにしてみた。

 「クスクス…」は、喫茶・森彦の離れがかつてあったあたりに、お店が4軒ほど入居している新しい建物ができていて、そこの1階に入っていた。
 店内では、カエルのグッズや絵の小さなグループ展が行われていた。
 「ホワイトデー」の翌日だったので、手作りのクッキーを買い求めた。

 円山第一鳥居のバス停まで歩く。
 バスは遅れていて、10分以上待たされた。

 終点の札幌駅前で降りて、北口の「石の蔵ぎゃらりぃ はやし」へ。
 北川智浩作陶展(~17日)を見る。
 白磁の急須やフリーカップなどのほか、ほんのり淡いピンク色を帯びた磁器のうつわが新鮮で、欲しくなった(が、がまんした)。

 この日は、以上7カ所。
 けっきょく、一度も地下鉄に乗らなかった。


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