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滝川の画家、真柄修一さんが「最後の個展」 (2017年6月1~4日)

2017年06月02日 23時59分00秒 | 新聞などのニュースから
 北海道新聞2017年6月1日付、北・中空知面から。

 【滝川】市内在住の画家、真柄修一まがらしゅういちさん(85)の個展が1日から市美術自然史館で始まった。24歳から独学で描き続けてきたが、高齢を理由に最後の展覧会と決めた。日展や道展で入選を重ねてきた真柄さんは「60年の集大成を多くの人に見てほしい」と思いを語った。

 岩見沢市生まれ。東京で菓子作りの修業をしていた1951年、美術館で安井曾太郎の絵と出合い、油彩の魅力を知った。その後、滝川駅前に店を構えると昼は菓子職人、夜は画家として二足のわらじを履いて打ち込んできた。日展入選は15回に上り、道内外での個展開催は50回を超す。

 8年前に脳梗塞を患ってからは筆を握るのが難しく、個展を開くこともできなくなった。それでも市内の画家仲間たちが「やってみればいいじゃないか」と背中を押してくれた。「キャンバスに向かうと不思議と力が湧いてきた」と言い、手にはまだしびれが残るものの、朝から晩まで絵を描いてリハビリを続けた。

 今回の個展には、これまで描きためた約500点から、自信作64点を並べた。3年前に訪れた神威岬の絵は圧巻で、ヘリコプターに乗り、低空飛行で水面近くから見上げた壮大な断崖を重厚なタッチで表現した。(以下略)


 展覧会は4日まで。午前10時~午後5時(最終日~午後4時)。
 無料です。

 この記事には触れられていませんが、菓子店は1983年に火事のため失い、その後は画業にシフト。
 また、モチーフのために庭にバラをたくさん植えており、栽培技術でも全国的に評価されています。

 筆者は、道展をのぞけば、1996年と2004年の個展ぐらいでしか作品を見ていません。
 真柄さんは道展会員のほか、一水会会員でもありますが、一水会の道支部展は近年開かれていません。
 1996年の個展では、黒を巧みに用いて力強く描いた山の絵が印象に残っています。

 会期が4日間と短いのですが、見に行こうかなあ。





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真柄修一展 (2004)


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