■蔦井乃理子 Q...Question （3月24日まで）

　独創的な土鍋や銀彩のうつわで知られ、東京でも毎年個展をひらいている札幌の陶芸家蔦井さん。
　今回展示しているのは、ユニークな半球形のうつわなどで、いずれも4年ほど前、当時界川（さかいがわ）にあったギャラリーmarbleで展示したものです。




　会場中央に置かれた、長いテーブルの上に、およそ30個が、ばらばらに置かれています。
　また、窓際の、芳名帳の置かれた卓上にも５個がならんでいます。

　大きいもの、小さいもの、つばの広さや、底の深さなど、形もひとつひとつ異なります。
　色も黒や茶、白など多様で、渦巻きや幾何学的文様、ツートンカラーなど、デザインもさまざまです。光沢の有無も見どころです。

　筆者は、先ほど「つば」と書いてしまったように、どうしても帽子を思い出してしまいましたが、人によってはUFOとか灰皿など、いろいろ聯想（れんそう）するものがあるでしょう。
　たぶん蔦井さんとしては、灰皿でも食器でも植木鉢でも、なんにでも自由に使ってほしい－という思いがあるのではないでしょうか。


　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　

　壁には、おなじ機会に展示した小さな一輪挿しがあります。シャープな造形です。


08年2月20日(水)－3月24日(月）10：00－17：00、火・土・日曜休み
ギャラリー創(中央区南9西6　地図E)




（地下鉄南北線中島公園駅から徒歩6分、市電山鼻9条から徒歩1分）

■04年の個展

■土の鍋展(07年11月）
■03年の個展