【告知】須田廣充書展 韻律の中へ－草野心平詩より－（3月8～13日）

　案内状の「ごあいさつ」から。

デュークエリントンの代表作に「スウィングしなけりゃ意味ないね」という曲があります。私も書において自分のスウィングを求めています。
　今回は草野心平の「富士山」「蛙」の詩を中心に書きました。彼の詩からはいつも抒情や諧謔、自由、エスプリ、荘厳さなどを感じます。その詩の韻律は私をインプロビゼーションへと誘ってくれます。思いの至らぬ未熟な作品ばかりではありますが、ご清覧いただければ幸いです。　

　須田廣充さんは1950年浜益村（現石狩市浜益区）生まれ。
　札幌東高で加納守拙、三上禮子に学び、教育大旭川校で赤石蘭邦、塩田慥洲、平田鳥閑に、書を学びました。
　76年、毎日書道展で毎日賞、北海道書道展で特選一席を受けています。98年には道書道展で準大賞、2002年には書創社大賞。
　現在は、毎日書道展と北海道書道展の会員。この春に石狩翔陽高校を定年退職します。

　筆者が須田さんの作品に初めて接したのは2003年の「札幌の美術」でした。
　その後も、力のこもった近代詩文書を、精力的に創作・発表しています。

　「富士山」「蛙」は、草野心平でも代表的な詩のテーマです。
　近代詩にそびえるシリーズに、須田さんがどう挑むのか。注目の書展です。

　
　作品は次の通り。
正倉院狩猟文銀壺　「日本沙漠」より　150×1260
牛久のはての　「富士山」作品第拾捌より　180×90×6
不盡の肉体　　「富士山」作品第参より　210×450
春の富士　　　「富士山」作品第拾玖より　135×140
夏の富士　　　「富士山」作品第拾玖より　135×140
秋の富士　　　「富士山」作品第拾玖より　135×140
冬の富士　　　「富士山」作品第拾玖より　135×140
万怒を蔵し天光る　「富士山」作品第弐拾弐より　135×140
平野すれすれ　「富士山」作品第弐拾参　70×180
樹海もしづみ　「富士山」作品第捌より　240×60
裸の富士だ　　「富士山」作品第拾壱より　180×120
マグマにえたぎる　「富士山」作品第弐拾弐より　240×200
薔薇の山巓　　「富士山」作品第質より　180×140
富士西に没し　「富士山」無題より　135×210
大銀河　　　　「天」戈壁ゴビより　150×450
五センチの富士　「天」より　240×60
冬眠　　　　　「第百階級」より（変形）　70×180
るるる葬送（Accompanied by Chopin's Funeral march）「定本蛙」より　70×180



2011年3月8日（火）～13日（日）午前10時～午後7時（最終日～5時半）
スカイホール（札幌市中央区南1西3 大丸藤井セントラル7階　地図B)


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