きのう、2010年10月26日の北海道新聞夕刊の第2社会面を開いたら
「安住の地 見えぬ名画」
という大きな記事が出ていた。
湿原の画家として知られる釧路の画家、佐々木栄松さん(96)の代表作などおよそ100点が、釧路市北大通8の佐藤紙店で31日まで公開されているのだが、自宅には自作約1000点が梱包されたまま眠っているのだという。
これらの作品は、JR釧路駅に併設されていたステーション画廊に収蔵・展示されていたもの。
画廊は昨秋に閉鎖され、JRが作品を返してきたのだという。
orz
返すなよ。。。
いや、そりゃもちろん、処分するよりはいいけどさ。
写真と記事で、まもなく97歳になる佐々木栄松さんがお元気なのを見てとりあえず安心した。
記事に、こうある。
「北海道のイメージ」というのは、マスメディアやデザイナー、アーティストなど多くの力で集合的につくられてきたものであって、特別誰がこしらえたというものではない。
とはいえ、その形成に大きく寄与したのが誰かといえば、まずは栗谷川健一の名前を挙げるのが順当であろう。
その次に来るのが、私見では、前田真三であり佐々木栄松であると思うのだ。
さいはての湿原を、黒と鮮烈な色彩を織り交ぜて描き続けた彼の功績は大きい。
一見単調に見える湿原の風景をいったん解体し印象に沿って再構成したその作品は、むしろ実物の湿原よりもリアルに感じられる。
正直なところ、1000点一括引き取りはかさばりすぎて難しいかもしれないが、高齢の画家に万が一のことがあったとき、一切が焼却されるようなことがあっては残念すぎる。代表作だけでもどこかで預かって展示できないものだろうかと思う。
「安住の地 見えぬ名画」
という大きな記事が出ていた。
湿原の画家として知られる釧路の画家、佐々木栄松さん(96)の代表作などおよそ100点が、釧路市北大通8の佐藤紙店で31日まで公開されているのだが、自宅には自作約1000点が梱包されたまま眠っているのだという。
これらの作品は、JR釧路駅に併設されていたステーション画廊に収蔵・展示されていたもの。
画廊は昨秋に閉鎖され、JRが作品を返してきたのだという。
orz
返すなよ。。。
いや、そりゃもちろん、処分するよりはいいけどさ。
写真と記事で、まもなく97歳になる佐々木栄松さんがお元気なのを見てとりあえず安心した。
記事に、こうある。
(前略)
「久しぶりに明るい場所で飾られているのを見た。おお、いいなぁと思った」。個展を開催中の佐藤紙店で、佐々木さんが自作「落日の沼沢地」の前で満足げな表情を見せた。
夕暮れ時の湿原を赤やオレンジ、黄色、紫とダイナミックな色彩で幻想的に表現した代表作だが、1年間、佐々木さんが独りで暮らす自宅で、梱包されたまま置かれていた。(以下略)
「北海道のイメージ」というのは、マスメディアやデザイナー、アーティストなど多くの力で集合的につくられてきたものであって、特別誰がこしらえたというものではない。
とはいえ、その形成に大きく寄与したのが誰かといえば、まずは栗谷川健一の名前を挙げるのが順当であろう。
その次に来るのが、私見では、前田真三であり佐々木栄松であると思うのだ。
さいはての湿原を、黒と鮮烈な色彩を織り交ぜて描き続けた彼の功績は大きい。
一見単調に見える湿原の風景をいったん解体し印象に沿って再構成したその作品は、むしろ実物の湿原よりもリアルに感じられる。
正直なところ、1000点一括引き取りはかさばりすぎて難しいかもしれないが、高齢の画家に万が一のことがあったとき、一切が焼却されるようなことがあっては残念すぎる。代表作だけでもどこかで預かって展示できないものだろうかと思う。