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「アングラ」を標榜するグループによる、たぴおでは3度目となる展覧会。
来月末で閉まるギャラリーたぴおへの思いがこめられたタイトルになっている。
17人が、イラスト、絵画、インスタレーション、人形、書、写真などを出品している。会場に流れている電子音楽もオリジナルである(会場でCDを販売している)。
これほどバラエティーに富んだ種類の作品が集まるグループ展は珍しい。
冒頭画像、背後の壁面に見えているのは「一日一尻」と称して描き続けている、タカダヨウさんのドローイングのシリーズ。
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過去、たぴおで開かれた地下之会展は、照明を落として、いかにも「アングラ」的な雰囲気を出していた。
それは、会場全体の演出としては成功していたかもしれないが、個々の作品を見るにはちょっと暗すぎたと思う。
今回はギャラリーの壁面すべてをアルミホイルで覆ったのがすごい。
これまでとは(そしてもちろん、ふだんのギャラリーとも)まったく異なる雰囲気づくりに成功している。
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おびただしい数の、おそらく200羽は超すであろう真っ赤な折鶴が、五円玉とともに、天井から吊り下げられている。
これらの折鶴はすべて、折った後に頭をもぎとられている。
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書は、右の4枚は吉増剛造の詩を書いている。
ジャンル横断的なグループ展は珍しくないが、書がこの種の展覧会にあるのはめったにない(少なくても筆者は記憶にない)
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こういう若手グループが、むしろ老舗といっていいギャラリーで展覧会を開くのは、おもしろいと思う。
都心部のギャラリーのうち、札幌時計台ギャラリーが、道内を代表する美術家やグループが展覧会を開く、いわばメインストリームの会場であったとすれば、ギャラリーたぴおは、反主流的な雰囲気をかもし出していた。
美術史の本流にはおさまりづらい、アバンギャルドで、型破りな作品が並ぶのにふさわしい会場であったのだ。
「たぴお」のアバンギャルド時代を担った作家の多くは鬼籍に入っている。
そういう時代を知らないはずの若い世代が、飲食店でも、新しいギャラリーやスペースでもなく、たぴおで展覧会を開いているということ自体が、感慨深い。
たぴおの貧乏くささ(ほめ言葉です)は、こうして次の世代に引き継がれていくのだろう。
何枚か画像をアップしたが、赤い折り鶴やインスタレーションなど、とうてい会場の雰囲気は伝え切れていないので、実際に足を運んでいただきたいと思う。
最終日の夜には余興もあるそうです。
2016年3月14日(月)~19日(土)午前11時~午後7時
ギャラリーたぴお(札幌市中央区北2西2 道特会館)
□地下之会公式サイトhttp://underground-mass.tumblr.com/
□地下之会公式 Facebookページ https://www.facebook.com/UndergroundMass/?hc_location=ufi
■タカダコテン 愛之間 (2015)
■タカダコテン(2010)