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■細川久美子 和紙染色アート展(5月30日~6月4日、札幌) 2017年6月3日は4カ所(3)

2017年06月04日 05時41分09秒 | つれづれ日録
 全国的な団体公募展「現展」の会員や北海道支部長を務めた後、近年は、現展関係者有志によるグループ「皆響かいきょう展」などに出品していた札幌の細川久美子さん。2人展は経験がありますが「1室まるごと」という個展は初めてとのこと。

 会場の半分の壁を使った大作「E pur si muove それでも地球は回っている」が目を引きました。
 ほんとに和紙染色は、発色が美しく、それだけでも「いいなあ」と思うのです。


 地球の誕生、揺れる大地、木々の緑などを思わせる色と色のひびきあい。
 そして最後は、さまざまなハート形(この部分など、一部のパーツは「皆響展」などで発表済みです)。 

 ちょうど関東地方の友人と電話していたときに発生したという東日本大震災から受けた衝撃が、画面に刻印されています。
 ただ、全体から受ける印象は、題名もそうなのですが、肯定的なものでした。地球と生命への賛歌のように思えました。


 和紙染色やちぎり絵は、お稽古事として取り組む人が多いと思います。実際、細川さんも、生徒さんには具象的な作品をメインに教えているとのことです。
 自分の作品としては、こういう抽象的な大作を作っています。

 近づいて見ると、化学の記号を思わせる線もところどころに描かれています。




 なお、となりの部屋では「細川久美子 家族展」と題し、細川さんの90代の母親や、夫、子、孫の4世代の絵や陶芸を展示しています。
 ご主人は数年前に定年退職されてから、水彩や陶芸を習い始めたそうで、なかでも、ワインクーラーのような陶芸作品が目を引きました。ワイングラス型の器も二つついているのですが、傾いているのです。なんだか、飲み始める前から、酔っぱらいそうです(笑)。


2017年5月30日(火)~6月4日(日)午前10時~午後6時(最終日~午後5時)
札幌市資料館(中央区大通西13)


過去のおもな関連記事へのリンク
皆響展 (2017年3月、画像なし)
第36回現展北海道支部展 (2007、画像なし)
現展第31回北海道支部展(2002、画像なし)




・地下鉄東西線「西11丁目駅」から約290メートル、徒歩4分。「西18丁目駅」から約560メートル、徒歩7分

・じょうてつバス「西11丁目駅前」から約330~390メートル、徒歩5分
・ジェイアール北海道バス、中央バス「教育文化会館前」から約260メートル、徒歩4分
(小樽方面行き都市間高速バス、小樽・手稲方面行き快速・普通のバス、北大経由小樽行きを除く全便が止まります)

・市電「中央区役所前」から約420メートル、徒歩6分。同「西15丁目」から約430メートル、徒歩6分

・ジェイアール北海道バス「51 啓明線」(札幌駅前―北1西4―啓明ターミナル)で「大通西14丁目」降車、約350メートル、徒歩5分。

※駐車場はありません。周辺にコインパーキングが何カ所かあります。


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