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(冒頭画像は写真展と関係ありません)
6月4日は1日寝ていた。
5日は、おかげで朝早く目がさめた。
朝8時半に出発。
まず、朝7時からあいているという「Ciao Photo Focus」の会場、「札幌サンプラザ」ふれあい広場へ。
この施設から徒歩2、3分のところ(北区北24西4)にある画廊喫茶チャオの常連客や、そこで展示をしている人など50人による大規模な写真グループ展だ。
道内の写真グループ展といえば、アマチュアが1人1点ずつ額装して出していることが多く、しかもネイチャーフォトや風景がかなりの割合を占める。
しかし、この「チャオ・フォト・フォーカス」は、同一の面積の壁面(169×111センチのパネル)に、巨大なプリント1枚でも、複数の作品でも可で、分野もネイチャー、人物、スナップあり、使用器材も銀塩モノクロ、タングステンフィルムなどありで、非常にバラエティーに富んでいる。
さらに、プロフィルを見る限り、プロの参加が多いことが、この写真展の最大の特徴ではないだろうか。
筆者はそれほど熱心なチャオの客ではないので、これほどプロ写真家が多いというのは、正直なところ意外だった。
もちろん、常にアマチュアよりプロが良い写真を撮るというわけではないだろうが、技術的なことについてはやはりプロに一日の長があるだろう。近年は、カメラの機能が向上している一方で、フォトレタッチソフトの使い方など昔は必要なかった知識や技術もあり、プロの助言を仰げる環境というのは、アマチュアにとって願ってもないことだと思う。
(筆者は一眼レフカメラを持っていますが、技術的なことはほとんど分からないので、聞かないでください)
気になった作品。敬称略。
Maemoto
「Contrast」と題した4点。「Stone steps」は、左上に小さく2人の人物が写っていなければ、壁の模様かと思うぐらい、広く敷き詰められた石畳がモチーフ。「Concrete jungle」は、おびただしい数のビルディングが無秩序に立ち並ぶ様子で、よくある題材とはいえ、ここまで集積すると、やはり圧迫感がある。
Keisuke Toi
「立ち枯れ 赤井川落合ダム湖」、モノクロ3枚。プリントの風合いはプリントっぽいのだが、右の、星景写真(地上の風景と星空がいっしょに写っているもの)を見る限りでは、フィルムではとうてい不可能なシャッタースピードで撮られている。この1枚は、地上の立ち枯れた木と星空のコントラストが美しい。
山本眞紀子
19世紀の写真を風靡したピクトリアリズムを意識して、「雑巾がけ」という技法で印画紙に彩色したフォトモンタージュ。小さいプリントサイズや質感もあいまって、レトロな雰囲気を醸し出している。
堀内つつみ
「過ぎ行く景色」。6×7の中判カメラ、ネオパン100のフィルムを用いて、釧路湿原や釧路市の風景を撮った。オーソドックスな風景写真が、今は逆に新鮮。中判カメラならではの質感もすてき。
hideki
「Akiko in AntiGravity」。モデルさんを使って撮った写真が多いのが、今展の特徴だと思うが、なんだか気になったのがこの1点。女性が空中に浮かんでいるように見える。上からつり下げているのだろうが、どうやって撮影したのだろう。
ishide emiko
「oh my love」。桜がテーマのカラー4点。青空に舞い散る花びらが印象的。
aison
ギターと半裸の女性を組み合わせた3点。クールですね。
名前をメモし忘れてすみません。「碧いミズバショウ」も良かった。タングステンフィルムで撮った1枚で、もともと室内光で最適な色調になるように設計されたフィルムなので、日光の下だと微妙に色合いが違ってくる。フジタングステンT64は、現在は発売されていないという。
とにかく、写真を撮ってる人は、見た方が良い展覧会だと思った。
6月3日(金)~7日(火)午前7時~午後9時(初日は正午から、最終日~午後6時)
札幌サンプラザふれあい広場(札幌市北区北24西5)
・地下鉄南北線「北24条駅」1番出口から約180メートル、徒歩3分
・中央バス・ジェイアール北海道バス「高速おたる号(北大経由)」で「北24条」降車、すぐ
6月4日は1日寝ていた。
5日は、おかげで朝早く目がさめた。
朝8時半に出発。
まず、朝7時からあいているという「Ciao Photo Focus」の会場、「札幌サンプラザ」ふれあい広場へ。
この施設から徒歩2、3分のところ(北区北24西4)にある画廊喫茶チャオの常連客や、そこで展示をしている人など50人による大規模な写真グループ展だ。
道内の写真グループ展といえば、アマチュアが1人1点ずつ額装して出していることが多く、しかもネイチャーフォトや風景がかなりの割合を占める。
しかし、この「チャオ・フォト・フォーカス」は、同一の面積の壁面(169×111センチのパネル)に、巨大なプリント1枚でも、複数の作品でも可で、分野もネイチャー、人物、スナップあり、使用器材も銀塩モノクロ、タングステンフィルムなどありで、非常にバラエティーに富んでいる。
さらに、プロフィルを見る限り、プロの参加が多いことが、この写真展の最大の特徴ではないだろうか。
筆者はそれほど熱心なチャオの客ではないので、これほどプロ写真家が多いというのは、正直なところ意外だった。
もちろん、常にアマチュアよりプロが良い写真を撮るというわけではないだろうが、技術的なことについてはやはりプロに一日の長があるだろう。近年は、カメラの機能が向上している一方で、フォトレタッチソフトの使い方など昔は必要なかった知識や技術もあり、プロの助言を仰げる環境というのは、アマチュアにとって願ってもないことだと思う。
(筆者は一眼レフカメラを持っていますが、技術的なことはほとんど分からないので、聞かないでください)
気になった作品。敬称略。
Maemoto
「Contrast」と題した4点。「Stone steps」は、左上に小さく2人の人物が写っていなければ、壁の模様かと思うぐらい、広く敷き詰められた石畳がモチーフ。「Concrete jungle」は、おびただしい数のビルディングが無秩序に立ち並ぶ様子で、よくある題材とはいえ、ここまで集積すると、やはり圧迫感がある。
Keisuke Toi
「立ち枯れ 赤井川落合ダム湖」、モノクロ3枚。プリントの風合いはプリントっぽいのだが、右の、星景写真(地上の風景と星空がいっしょに写っているもの)を見る限りでは、フィルムではとうてい不可能なシャッタースピードで撮られている。この1枚は、地上の立ち枯れた木と星空のコントラストが美しい。
山本眞紀子
19世紀の写真を風靡したピクトリアリズムを意識して、「雑巾がけ」という技法で印画紙に彩色したフォトモンタージュ。小さいプリントサイズや質感もあいまって、レトロな雰囲気を醸し出している。
堀内つつみ
「過ぎ行く景色」。6×7の中判カメラ、ネオパン100のフィルムを用いて、釧路湿原や釧路市の風景を撮った。オーソドックスな風景写真が、今は逆に新鮮。中判カメラならではの質感もすてき。
hideki
「Akiko in AntiGravity」。モデルさんを使って撮った写真が多いのが、今展の特徴だと思うが、なんだか気になったのがこの1点。女性が空中に浮かんでいるように見える。上からつり下げているのだろうが、どうやって撮影したのだろう。
ishide emiko
「oh my love」。桜がテーマのカラー4点。青空に舞い散る花びらが印象的。
aison
ギターと半裸の女性を組み合わせた3点。クールですね。
名前をメモし忘れてすみません。「碧いミズバショウ」も良かった。タングステンフィルムで撮った1枚で、もともと室内光で最適な色調になるように設計されたフィルムなので、日光の下だと微妙に色合いが違ってくる。フジタングステンT64は、現在は発売されていないという。
とにかく、写真を撮ってる人は、見た方が良い展覧会だと思った。
6月3日(金)~7日(火)午前7時~午後9時(初日は正午から、最終日~午後6時)
札幌サンプラザふれあい広場(札幌市北区北24西5)
・地下鉄南北線「北24条駅」1番出口から約180メートル、徒歩3分
・中央バス・ジェイアール北海道バス「高速おたる号(北大経由)」で「北24条」降車、すぐ
(この項続く)