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■抽象三人展-石川潤、風間虹樹、鈴木悠高 (11月28日まで)

2009年11月30日 06時20分39秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 
 火曜日に見ておきながらアップがこんなに遅れるとは。
 われながらイヤになる。
 申し訳ありません。

 さて、鈴木悠高さん(札幌)と石川潤さん(渡島管内七飯町)の、旺盛な制作・発表ぶりについては、このブログでも何度も紹介しているのでご存知の方も多いだろう(末尾のリンクを参照)。
 風間さん(帯広)は、札幌では初の展示。最近大学を退官し、詩も書くという多才な方で、絵は始めて日が浅いとのことだが、どうしてちゃんとした絵になっている。鈴木さんとは、抽象画の多い全国公募団体展「モダンアート展」で知り合ったとのこと。

 札幌開催の3人展で、それぞれの住んでいる場所がこれほど異なっているのも珍しいことかもしれない。


 冒頭画像は石川さん「呼吸」。
 今回は6点出ていて、すべておなじ題である。

 全体を白の飛沫が覆っていて、それだけで、これまでの作よりもさらに幻想的というか、不思議な感じが増しているようだ。




 この、全体が黒い作品は今回が初登場(だと思う)。

 多様な色を画面にちりばめるのではなく、色数をぐっと減らして絵画空間を構成するにはどうしたらいいか探っているのかも。
 それぞれの草(とかりに呼んでおく)は、これまでよりも動感が増している。まるで風になびいているみたいに。

 左側にある100号大の作品を拡大してみると…。



 草むらのような模様が、じつに精緻せいちに描きこまれているのがわかると思う。
 

 鈴木悠高さんは「yellow 1」「yellow 2」「yellow 3」。いずれもS60号。



 画面自体は、濃淡のある黄色で、これまでとさほど変わっていないのだが、それぞれに白い額がつけられた。
 どちらかというとインスタレーションを志向する向きのあったこのシリーズ。1点ずつのタブロー性を強調するのは、珍しい。

 ほかに小品「yellow specimen 1」「yellow specimen 2」「yellow specimen 3」


 お二人とは年の離れた、たぶん60代であろう風間虹樹さん。ペンネームである。



 詩人だけに題が凝っている。
「水甕座の水、滴り....」「、生命、、龍龍龍、、」「水甕座の水、踊っている....」「たゆたう世界素……」「いのちの光の花へ..」

 画像の作品は「、生命、、龍龍龍、、」は銀のアクリル絵の具をチューブからそのまま画面にほとばしらせたもの。
 下地はしっかり作っているので、落ち着いた感じと即興性が同居していておもしろい。
 もう1点の「水甕座の水、滴り....」は、青い絵の具がちりばめられ、まさに水のイメージだ。


2009年11月23日(月)-28日(土)11:00-19:00
ギャラリーたぴお(中央区北2西2、道特会館 地図A

□loop http://loop-art.info/index.html (鈴木さんらが発足したグループ展。「All Japan Under40 Collections」の後身)

散歩日記4号(参考)

第三十三回北海道抽象派作家協会秋季展 (2009年10月)
北海道抽象派作家協会 同人と2009年展推薦者による小品展(2009年7月)
第36回北海道抽象派作家協会展(2009年4月)
All Japan Under 40 Collections(2009年2月)=鈴木さん、石川さん

キャバレーたぴお 10年展最終章 (2009年8月)
対磁 TAIJI-平面と立体による二人展-鈴木悠高 林教司 (2009年2月)
異形小空間14th(2008年12月-09年1月)
鈴木悠高展-Evolution-vol.3(2008年11月)
第32回北海道抽象派作家協会秋季展(2008年10月)
TEN展 II (2008年9月)
第三十五回北海道抽象派作家協会展 (08年4月)
鈴木悠高展 The following world of evolution (2007年)=鈴木さん

北翔大学美術サークル 米 在校生・卒業生合同展覧会「よね展」(2009年8月)
北翔大学大学院・研究生6人展(2008年)
北翔大学美術サークル米-YONE- 夏休み直前追い込み美術展(2007年)
第5回学生STEP-なんでもアリの学生アート展(2007年)=石川さん


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