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懐かしの北見駅100周年写真展 (9月30日まで)

2011年09月18日 22時36分58秒 | 展覧会の紹介-写真
 写真展としては、わざわざエントリをたてるほどのものではないのだけど、ひとつの話題として。

 ちょうど100年前の、1911年(明治44年)に北見駅(当時は野付牛のつけうし駅)が開業した。

 石北線ではなく、のちの池北線(当時は網走線)が、十勝側から延びてきたのだ。
 池北線は、第三セクターのふるさと銀河線に衣替えしたあと、2006年に廃止となる。
 旭川-遠軽から石北線がのびてきて、野付牛で合流するのは1932年(昭和7年)のことであえる。

 札幌に生まれ育った人間は、明治の始まりとともに北海道の開拓・屯田兵入植が始まったという時代認識を持ってしまいがちだけど、じつは道東のほうは開拓の着手が遅く、明治末になってようやく和人(アイヌ民族に対して本州以南から渡ってきた日本人をこういう)の記録が登場するという街も多いのだ。

 左側は古地図の復刻版。
 昭和に入った頃のものと思うが、駅から徒歩10分ほどの筆者の職場があるあたりは牧場になっていて、往時の北見市街が現在と比べていかに狭かったか、あらためて驚く。

 


 上の画像で、左端の写真に、駅前に白い野外彫刻が立っているのが見えるだろうか。

 むろん筆者も実見したわけではないのだが、戦後の一時期、この場所に「ハッカ乙女」という彫刻が立っていたらしい。
 オホーツクゆかりの彫刻家、谷口百馬の作という。
 この作品については、もうすこし調査を進めたい。



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