鉄の彫刻や立体造形、インスタレーションといった分野で精力的に制作・発表を続けている石狩市の川上りえさんが、2023年夏にモエレ沼公園の園内で行ったプロジェクト。
初日に行ったにもかかわらず、紹介するのを失念していまして、申し訳ございません。
この日は好天で、市民参加のワークショップも行われていました。
モエレ沼公園の公式サイトから引用します。
というわけで、大がかりでありながら、とてもシンプルで、想像力を喚起させるプロジェクトだったといえそうです。
ここが海の底だったかもしれない太古への想像力…
(それは、札幌国際芸術祭2017での伊藤隆介作品にも通じるものがあります)
いささか人工林の薫りが強い、つまり、大自然という感じがあまりしない直線的な一帯ではありますが、歩きながら目を細めると、大昔の姿が、キャンパーで
モエレ沼公園でのアートは「ガラスのピラミッド」とその周辺で展開される場合が大半で、それ以外の野外空間が会場になったという点でも珍しいといえます。
下のリンク先にはありませんが、2003年頃に川上りえさんは、当時あった「ギャラリーたぴお」の空間全体を使い、鉄線の彫刻を張り巡らせたことがありました。それは、人間の目の高さに水平線を模したような形状の輪がギャラリーの端から端までを覆い、まるで鑑賞者自身が半分水面下に潜っているかのような感覚に陥るようなインスタレーションでした(分野は異なりますが、米田知子にそのような写真のシリーズがあったことを記憶しています)。
その話を作者にしたら
「そんな古い話、ヤナイさん以外に誰も覚えてないですよ」
と一笑に付されてしまいました。
2023年7月9日(日)~8月3日(木)午前7時~午後10時、会期中無休
モエレ沼公園カラマツ林=海の噴水エリア(札幌市東区モエレ沼公園)
□ https://erikartgallery.wixsite.com/riekawa
参考 □artscape キュレターズノート https://artscape.jp/report/curator/10186084_1634.html
過去の関連記事へのリンク
■フィギュールの森 (9) 2022 北翔大学北方圏学術情報センター プロジェクト研究美術グループ成果報告作品展
■AKARI : 無重力のパラレル (2022)
■フィギュールの森 Work in Progress 北翔大学北方圏学術情報センタープロジェクト研究 美術グループ成果報告作品展 (2021)
■川上りえ個展「思考の化石」(2021)
ギャラリー門馬(札幌)、2021年12月3日にリニューアルオープン。第1弾は川上りえ個展「思考の化石」
北海道文化賞に羽生輝さん、文化奨励賞に川上りえさん、北村清彦さん、旭川彫刻フェスタ実行委
■フィギュールの森 Work in Progress 北翔大学北方圏学術情報センタープロジェクト研究 美術グループ成果報告作品展 (2021)
■札幌ミュージアム・アート・フェア2020-21
■BENIZAKURA PARK ART ANNUAL 2020
「イコロの森ミーツ・アート」は1年延期。今年はオンライン展覧会に (2020)
■Rie Kawakami solo exhibition : Landscape Will 2019 川上りえ個展
■JR Tower Art Planets Grand prix Exhibition 2018
■*folding cosmos 2013 「松浦武四郎をめぐる10人の作家達」
■川上りえ 札幌文化奨励賞受賞記念 Plus1 Group Exhibition (2013)
■川上りえ個展 UNLIMITED LIFE ZONE (2013年6月22日~7月7日)
■谷口明志・川上りえ Space Abstraction II (2012年)
【告知】まぼろしのいえ 川上りえ×冨田哲司
■谷口明志 × 川上りえ (2010年)
■PLUS ONE THIS PLACE(2010年9月)
■川上りえ個展 イロジカル・ムーブメント (2010年6月)
■SAG Introduction II (2009年10月)
■交差する視点とかたち vol.3 阿部典英 加藤委 川上りえ 下沢敏也(2009年7月)
川上りえ「ANCIENT SUN」(野外立体作品)
■SAG INTRODUCTION(2008年12月)
■On the wall/Off the wall 山本雄基、西田卓司、川上りえ(2008年9月)
■川上さんの米国滞在報告(08年6月)
■川上さん、米国でレジデンス中(08年4月)
■川上りえ展 Trace of Will(06年)
■米国での個展報告(04年)
■札幌の美術2003 ワークショップ
■札幌の美術2003
■北の彫刻展2002(画像なし)
■水脈の肖像(02年、画像なし)
■川上りえ個展 (01年12月21日の項、画像なし)
■川上りえ個展-浸透痕(01年)
■北の創造者たち(2000-01年)
初日に行ったにもかかわらず、紹介するのを失念していまして、申し訳ございません。
この日は好天で、市民参加のワークショップも行われていました。
モエレ沼公園の公式サイトから引用します。
本プロジェクトは木々の幹に塗布する青色によって、太古の時代、そこに存在していたかもしれない水面を表現し、地球の呼吸の可視化を試みるものです。プロジェクト展示期間中は、海の噴水を囲むカラマツの木々に細く青い線が描かれ、完成時には林の中に水平面が広がります。カラマツ林の凛とした空間に身をおき、地球の呼吸に思いを馳せる一時をお楽しみください。
というわけで、大がかりでありながら、とてもシンプルで、想像力を喚起させるプロジェクトだったといえそうです。
ここが海の底だったかもしれない太古への想像力…
(それは、札幌国際芸術祭2017での伊藤隆介作品にも通じるものがあります)
いささか人工林の薫りが強い、つまり、大自然という感じがあまりしない直線的な一帯ではありますが、歩きながら目を細めると、大昔の姿が、キャンパーで
モエレ沼公園でのアートは「ガラスのピラミッド」とその周辺で展開される場合が大半で、それ以外の野外空間が会場になったという点でも珍しいといえます。
下のリンク先にはありませんが、2003年頃に川上りえさんは、当時あった「ギャラリーたぴお」の空間全体を使い、鉄線の彫刻を張り巡らせたことがありました。それは、人間の目の高さに水平線を模したような形状の輪がギャラリーの端から端までを覆い、まるで鑑賞者自身が半分水面下に潜っているかのような感覚に陥るようなインスタレーションでした(分野は異なりますが、米田知子にそのような写真のシリーズがあったことを記憶しています)。
その話を作者にしたら
「そんな古い話、ヤナイさん以外に誰も覚えてないですよ」
と一笑に付されてしまいました。
2023年7月9日(日)~8月3日(木)午前7時~午後10時、会期中無休
モエレ沼公園カラマツ林=海の噴水エリア(札幌市東区モエレ沼公園)
□ https://erikartgallery.wixsite.com/riekawa
参考 □artscape キュレターズノート https://artscape.jp/report/curator/10186084_1634.html
過去の関連記事へのリンク
■フィギュールの森 (9) 2022 北翔大学北方圏学術情報センター プロジェクト研究美術グループ成果報告作品展
■AKARI : 無重力のパラレル (2022)
■フィギュールの森 Work in Progress 北翔大学北方圏学術情報センタープロジェクト研究 美術グループ成果報告作品展 (2021)
■川上りえ個展「思考の化石」(2021)
ギャラリー門馬(札幌)、2021年12月3日にリニューアルオープン。第1弾は川上りえ個展「思考の化石」
北海道文化賞に羽生輝さん、文化奨励賞に川上りえさん、北村清彦さん、旭川彫刻フェスタ実行委
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■BENIZAKURA PARK ART ANNUAL 2020
「イコロの森ミーツ・アート」は1年延期。今年はオンライン展覧会に (2020)
■Rie Kawakami solo exhibition : Landscape Will 2019 川上りえ個展
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■川上りえ 札幌文化奨励賞受賞記念 Plus1 Group Exhibition (2013)
■川上りえ個展 UNLIMITED LIFE ZONE (2013年6月22日~7月7日)
■谷口明志・川上りえ Space Abstraction II (2012年)
【告知】まぼろしのいえ 川上りえ×冨田哲司
■谷口明志 × 川上りえ (2010年)
■PLUS ONE THIS PLACE(2010年9月)
■川上りえ個展 イロジカル・ムーブメント (2010年6月)
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■交差する視点とかたち vol.3 阿部典英 加藤委 川上りえ 下沢敏也(2009年7月)
川上りえ「ANCIENT SUN」(野外立体作品)
■SAG INTRODUCTION(2008年12月)
■On the wall/Off the wall 山本雄基、西田卓司、川上りえ(2008年9月)
■川上さんの米国滞在報告(08年6月)
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■川上りえ展 Trace of Will(06年)
■米国での個展報告(04年)
■札幌の美術2003 ワークショップ
■札幌の美術2003
■北の彫刻展2002(画像なし)
■水脈の肖像(02年、画像なし)
■川上りえ個展 (01年12月21日の項、画像なし)
■川上りえ個展-浸透痕(01年)
■北の創造者たち(2000-01年)