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(承前)
会場のPeace Pieceは、八幡坂の途中にある「セレクトコーヒーショップ」。
渋い喫茶店で、各地からコーヒー豆を取り寄せて提供している。
喫茶店の蔵書はたいてい漫画であることが多いが、ここは活字の本や雑誌などがメーン。
ここでは平方亮三さん(函館)の版画を展示していた。
時間さえあれば、長時間いたいお店だった。
カフェやまじょうは、確か満員でパスしたはず。
次の「ギャラリーあいうえお」は、ハリストス正教会や函館山ロープウェイなどに近く、道内でも観光客の人口密度の高さでは屈指の一帯の、住宅と住宅のすき間のようなところにある。
古い家を改装した建物で、瓜生昭太さん(大阪府)のインスタレーションが展示されていた。
ハリストス正教会と東本願寺の間にある、道路沿いの一角に、文芸評論家・亀井勝一郎の生誕地を示す碑が立っていた。
彼の「私の美術遍歴」の書き出しにあるとおりの立地なので、少し驚いた。
仏教の大寺院とロシア正教会にはさまれ、港の見える斜面というのは、日本離れしているというか、いかにも函館らしい。
亀井勝一郎は昭和を代表する評論家のひとりと呼んで差し支えないと思うが、どうも近年は忘れられているようであるので、また稿を改めて論じたい。
(この項続く)
会場のPeace Pieceは、八幡坂の途中にある「セレクトコーヒーショップ」。
渋い喫茶店で、各地からコーヒー豆を取り寄せて提供している。
喫茶店の蔵書はたいてい漫画であることが多いが、ここは活字の本や雑誌などがメーン。
ここでは平方亮三さん(函館)の版画を展示していた。
時間さえあれば、長時間いたいお店だった。
カフェやまじょうは、確か満員でパスしたはず。
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古い家を改装した建物で、瓜生昭太さん(大阪府)のインスタレーションが展示されていた。
ハリストス正教会と東本願寺の間にある、道路沿いの一角に、文芸評論家・亀井勝一郎の生誕地を示す碑が立っていた。
彼の「私の美術遍歴」の書き出しにあるとおりの立地なので、少し驚いた。
仏教の大寺院とロシア正教会にはさまれ、港の見える斜面というのは、日本離れしているというか、いかにも函館らしい。
亀井勝一郎は昭和を代表する評論家のひとりと呼んで差し支えないと思うが、どうも近年は忘れられているようであるので、また稿を改めて論じたい。
(この項続く)