阿南沙織、大石若菜、中林亜沙子、宮川友維の4氏による映像とインスタレーションの展覧会。
フライヤーには、大学にいのこって制作を続けてきた4人の展覧会-という意味のことが書いてありましたが、どの大学かは明記されていません。会場の展示を見ると、どうやら道教大のようです。
宮川さんのアニメーションが印象に残りました。
5本のうち2本は過去に見たことがあるのですが、短篇とあってそれほど強く記憶に残ったわけではありません。今回、5本まとめて見て、なにかやさしい気持ちになれたような気がしました。
作品はいずれも、背景も人物も水彩画のトーンで描かれた、日常の一こまが変容する物語です。
「ゆらめく」は、セミがけたたましく鳴く猛暑の午後、道を歩く少年の影が水になり、ふいに彼がその水の中に沈んでいくというもの。
卒業制作となる「いつか いつのひか」は、放課後残って大きなカンバスに向かう少年が、ふいに絵の中に入り込んで、少女と手をつないで走り出します。
風に揺らぐ白いカーテン。
校舎の窓の下を歩きすぎるセーラー服の少女。
細部まで丁寧に描かれていることに好感を抱いた。
音響への配慮が細やかなのも良い。いずれも音楽は控えめで、水滴の落ちる音などがとても大事にされている。
派手なところはまったくない。
「ユキノヒ」「20」「ささやき」も、しずかな世界だ。
でも、人の心を癒やすのは、こういう作品なのかもしれないと思った。
2009年2月24日-3月1日10:00-18:00(最終日-16:00)
コンチネンタルギャラリー(中央区南1西11、コンチネンタルビル地下1階 地図C)
・地下鉄東西線「西11丁目」、市電「中央区役所前」から徒歩1、2分
・じょうてつバス「西11丁目駅前」から徒歩1-3分
フライヤーには、大学にいのこって制作を続けてきた4人の展覧会-という意味のことが書いてありましたが、どの大学かは明記されていません。会場の展示を見ると、どうやら道教大のようです。
宮川さんのアニメーションが印象に残りました。
5本のうち2本は過去に見たことがあるのですが、短篇とあってそれほど強く記憶に残ったわけではありません。今回、5本まとめて見て、なにかやさしい気持ちになれたような気がしました。
作品はいずれも、背景も人物も水彩画のトーンで描かれた、日常の一こまが変容する物語です。
「ゆらめく」は、セミがけたたましく鳴く猛暑の午後、道を歩く少年の影が水になり、ふいに彼がその水の中に沈んでいくというもの。
卒業制作となる「いつか いつのひか」は、放課後残って大きなカンバスに向かう少年が、ふいに絵の中に入り込んで、少女と手をつないで走り出します。
風に揺らぐ白いカーテン。
校舎の窓の下を歩きすぎるセーラー服の少女。
細部まで丁寧に描かれていることに好感を抱いた。
音響への配慮が細やかなのも良い。いずれも音楽は控えめで、水滴の落ちる音などがとても大事にされている。
派手なところはまったくない。
「ユキノヒ」「20」「ささやき」も、しずかな世界だ。
でも、人の心を癒やすのは、こういう作品なのかもしれないと思った。
2009年2月24日-3月1日10:00-18:00(最終日-16:00)
コンチネンタルギャラリー(中央区南1西11、コンチネンタルビル地下1階 地図C)
・地下鉄東西線「西11丁目」、市電「中央区役所前」から徒歩1、2分
・じょうてつバス「西11丁目駅前」から徒歩1-3分
よくできていますね。
数分の作品ですがえらく時間の
かかっている大作ばかりです。
いのこり展という名前の面白さ
だけに行きましたが、全体的な
レベルの高さにびっくり。
似たような企画でアイボリーに
いきましたが、、、、。