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WAVE、自己破産申請へ。セゾン文化の象徴がまたひとつ…

2011年08月08日 23時54分17秒 | つれづれ日録
 またアートと無関係の話でごめんなさい。

CDショップ「WAVE」、全店舗を閉鎖し自己破産申請へ

 リンク先のニュースを読んでもわからないが、WAVEは1980年代、西武セゾングループのCDショップとして、異彩を放つ存在だった。
 といって、筆者が行ったのは、六本木、池袋、渋谷、札幌くらいしかないが…。

 筆者が東京に住んでいたのは、ちょうとレコードがCDに置き換わっていく時代だった。

 六本木店は、やはりセゾン系のミニシアター「シネヴィヴァン六本木」のとなりにあり、4階か5階まであるビルすべてが音楽ソフトの店舗で、当時としてはすごい規模だった。(1階に「雨の木 レインツリー」というカフェバーかなにかの飲食店があった)
 クラシック音楽のフロアに行くと、モーツァルトハウスというコーナーがあって、モーツァルトだけで優に小さなCDショップくらいの品ぞろえだった。

 当時はあまりお金を持っていなかったが、あるときワゴンセールで、イエス(英国出身の有名なプログレッシブロック・グループ)のライブ盤CD「YES SONGS」が3千円台だったので、思い切って買ったことを鮮明におぼえている。初めてではないが、かなり初期に購入したCDのひとつだ。

 渋谷のWAVEでは、クラス(英国の伝説的なパンクロック・バンド。1984年解散)の2枚組みレコードを買った。

 その後、道内に戻ってきたら、札幌の五番舘西武にWAVEがあった。
 ビートルズよりもフランク・ザッパのCDのほうが多く並んでいるというユニークな店だった。ここで、他店ではまず手に入らないポポル・ヴー(ドイツのプログレッシブロック・バンド)やクラスター(同)などを買いあさったものだ。

 札幌のWAVEは西武撤退よりも前に閉店した。

 銀色に黒の縦長細ゴシックで「WAVE」と書かれたすっきりしたデザインの袋が、なつかしい。

 こうして振り返ると、セゾン文化というのは、ちょっと背伸びしたい青少年に向けて強烈な存在感を持っていたのだと思う。
 いま、そもそも若者は、背伸びしたがっているんだろうか。


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