札幌国際芸術祭(SIAF2020)が中止になってしまったにもかかわらず2月5日から14日まで、Youtubeチャンネルを通じて怒濤の配信を続けた「SIAF TV(サイアフ・ティービー)」。
19日深夜までは見られるようにしておき、それ以降は、一部プログラムをアーカイブとして残しておくそうです。
筆者もすべてをリアルタイムで見ていたわけではもちろんありませんが、視聴可能な期間中に、できるだけ多くの人にご覧いただきたいと思います。
札幌国際芸術祭のURLは次の通り。
https://www.youtube.com/channel/UCBr4IsThwvc5YaTtWM3JsMw
平日3時間(午後5~8時)、土日祝日は8時間(正午~午後8時)というプログラムで、日によってはさらに延長していました。
内容としては
・アーティストトーク (出演メンバーによって、日本語の回と英語の回がある)
・ウェルカムサイアフ!(毎回ゲストを招いて、中止になった芸術祭を励ます)
・会場からの中継 (モエレ沼公園、札幌市資料館など)
・マユンさんとイタカンロ (アイヌ語講座など)
・アートメディエーションコーナー
・はじめての展覧会(テレビ父さん、ウォッピー、ゆきだるマンの着ぐるみが、SCARTS 内の展示を見て回る、ゆるい番組)
・スタッフインタビュー
・あなたの知らないSIAF事務局(ふつうは表に出ない事務局の紹介)
といった、もりだくさんのプログラムが組まれていました。
アーティストトークがメインだろうなあ~と思いますが、ゆるい番組もあって、硬軟のとりまぜがうまくいっていたと思います。
ただし、現実問題として、をすべて見返すというのはかなり難しいです。
途中で「本日の振り返り」などはありますが、いわゆる「再放送」は一度もありません。さすが、リプレイのない展覧会(笑)。
なので、ここで独断と偏見で、筆者がもう一度見たい番組を紹介することにします。
1) ウェルカムサイアフ!
このプログラムは初日と最終日以外は午後5時から、土日祝日は正午と午後5時から、計13回もあり、その都度ゲストが違います。
アーティストではない人が中心に選ばれているので、けっこう親しみやすい回が多いです。
個人的には、大友良英さんが登場した2月9日午後5時が「神回」かなあ。
大友さんは前回の芸術祭のゲストディレクターとして、むっちゃ楽しかった SIAF2017 を取り仕切ったミュージシャンですが、単に前回を懐かしむだけではなく、コロナ禍で今後アートはどうしていけばいいのかという提言なども織り交ぜながら、軽妙かつまじめなトークを展開しています。
11日正午からの吉川のりおさん(STVパーソナリティ)の回も楽しかったです。
もともと美術に興味がなかったのに、SIAF2014 をラジオで紹介する番組を通して現代アートに興味を持っていくプロセスが自然体で語られています。
時間帯が早かったせいか聴いてた人が少なかったのが、もったいないです。
2) マユンさんとイタカンロ 2月14日午後1時(1時間すぎから)
シドニービエンナーレのプロデューサーだったブルックさんと、同ビエンナーレに参加したマユンキキさんが登場。植民地主義、先住民族などを考えるヒントが詰まっているプログラムでした。35分ほどです。おすすめ。
SIAF TV | 2月14日(日) 12:00〜20:00
3) アーティストトーク09「アートメディエーション」 2月10日午後6~8時
作品と観客の出会いをどうつくるかという問いに取り組んできたアーティストたちによる討議。
「わかる」とはそもそもどういうことか、など根本への考察がもり込まれています。
番外) SIAFIKIPEDIA 2月6日午後2~3時、7日同
一部で話題になった番組。
事務局の日比野広報課長が「札幌国際芸術祭と、ディレクター3人の項目をウィキペディアに載せたい」という思いで3人のディレクターと文面の打ち合わせをするのですが、説明に困るおもしろさです。
ちまたでは日比野課長がまじめな顔をしてゆかいなことを口走ったり歌ったりすることに注目が集まりましたが、6日に登場する天野太郎さんの話もどこまでがハッタリでどこまでが本気なのかがわからず、笑えました。
その天野太郎さんが、現代アートをわからなくした張本人2人を裁く「天野さん! アートってなんやねん?」(11日午後6時半)、アーティストトーク「パンデミックとアート」(6日午後7時)など、挙げたい番組はほかにも数多くありますが、きりがないので、以上で紹介といたします。
追記。10日間毎日、司会として出ずっぱりだったコミュニケーションディレクターの田村かのこさん、お疲れさまでした。
19日深夜までは見られるようにしておき、それ以降は、一部プログラムをアーカイブとして残しておくそうです。
筆者もすべてをリアルタイムで見ていたわけではもちろんありませんが、視聴可能な期間中に、できるだけ多くの人にご覧いただきたいと思います。
札幌国際芸術祭のURLは次の通り。
https://www.youtube.com/channel/UCBr4IsThwvc5YaTtWM3JsMw
平日3時間(午後5~8時)、土日祝日は8時間(正午~午後8時)というプログラムで、日によってはさらに延長していました。
内容としては
・アーティストトーク (出演メンバーによって、日本語の回と英語の回がある)
・ウェルカムサイアフ!(毎回ゲストを招いて、中止になった芸術祭を励ます)
・会場からの中継 (モエレ沼公園、札幌市資料館など)
・マユンさんとイタカンロ (アイヌ語講座など)
・アートメディエーションコーナー
・はじめての展覧会(テレビ父さん、ウォッピー、ゆきだるマンの着ぐるみが、SCARTS 内の展示を見て回る、ゆるい番組)
・スタッフインタビュー
・あなたの知らないSIAF事務局(ふつうは表に出ない事務局の紹介)
といった、もりだくさんのプログラムが組まれていました。
アーティストトークがメインだろうなあ~と思いますが、ゆるい番組もあって、硬軟のとりまぜがうまくいっていたと思います。
ただし、現実問題として、をすべて見返すというのはかなり難しいです。
途中で「本日の振り返り」などはありますが、いわゆる「再放送」は一度もありません。さすが、リプレイのない展覧会(笑)。
なので、ここで独断と偏見で、筆者がもう一度見たい番組を紹介することにします。
1) ウェルカムサイアフ!
このプログラムは初日と最終日以外は午後5時から、土日祝日は正午と午後5時から、計13回もあり、その都度ゲストが違います。
アーティストではない人が中心に選ばれているので、けっこう親しみやすい回が多いです。
個人的には、大友良英さんが登場した2月9日午後5時が「神回」かなあ。
大友さんは前回の芸術祭のゲストディレクターとして、むっちゃ楽しかった SIAF2017 を取り仕切ったミュージシャンですが、単に前回を懐かしむだけではなく、コロナ禍で今後アートはどうしていけばいいのかという提言なども織り交ぜながら、軽妙かつまじめなトークを展開しています。
11日正午からの吉川のりおさん(STVパーソナリティ)の回も楽しかったです。
もともと美術に興味がなかったのに、SIAF2014 をラジオで紹介する番組を通して現代アートに興味を持っていくプロセスが自然体で語られています。
時間帯が早かったせいか聴いてた人が少なかったのが、もったいないです。
2) マユンさんとイタカンロ 2月14日午後1時(1時間すぎから)
シドニービエンナーレのプロデューサーだったブルックさんと、同ビエンナーレに参加したマユンキキさんが登場。植民地主義、先住民族などを考えるヒントが詰まっているプログラムでした。35分ほどです。おすすめ。
SIAF TV | 2月14日(日) 12:00〜20:00
3) アーティストトーク09「アートメディエーション」 2月10日午後6~8時
作品と観客の出会いをどうつくるかという問いに取り組んできたアーティストたちによる討議。
「わかる」とはそもそもどういうことか、など根本への考察がもり込まれています。
番外) SIAFIKIPEDIA 2月6日午後2~3時、7日同
一部で話題になった番組。
事務局の日比野広報課長が「札幌国際芸術祭と、ディレクター3人の項目をウィキペディアに載せたい」という思いで3人のディレクターと文面の打ち合わせをするのですが、説明に困るおもしろさです。
ちまたでは日比野課長がまじめな顔をしてゆかいなことを口走ったり歌ったりすることに注目が集まりましたが、6日に登場する天野太郎さんの話もどこまでがハッタリでどこまでが本気なのかがわからず、笑えました。
その天野太郎さんが、現代アートをわからなくした張本人2人を裁く「天野さん! アートってなんやねん?」(11日午後6時半)、アーティストトーク「パンデミックとアート」(6日午後7時)など、挙げたい番組はほかにも数多くありますが、きりがないので、以上で紹介といたします。
追記。10日間毎日、司会として出ずっぱりだったコミュニケーションディレクターの田村かのこさん、お疲れさまでした。