まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

涅槃橋渡る戸惑い春の雨

2021年01月23日 | 時には日々是日

 さぬき市地方は、前線や湿った空気の影響で雨が終日降っていた。気温は10.5度から7.9度、湿度は94%から78%、雨は0mm/hから1mm/h、風は1mから3mの北東の風が少しばかり。明日の24日のさぬき市地方は、気圧の谷や湿った空気の影響で曇り、昼前から昼過ぎにかけて雨が降る見込みらしい。

 

 血圧115/62、脈拍79、体温36.4度、酸素濃度98%、体重62.4Kg、室温21.8度、湿度42%、気圧1018hPa、意識やや清明、尿量やや多め。体調に変化はない。

 

 今日は終日雨・・・。香川県下でも感染症は治まらないので外出は自粛せねばということと、雨では何もできないというところ。「引き籠もり」ならぬ「閉じ込められ・・・」みたいな気分。

 

 肩が痛い、右腕が痛い、右手指が痛いのだが、寝てばかりもいられない。パソコンには触りたくないのだが、テレビはつまらないし、ラジオだって土曜日は面白くない。

 

 そこで、またまた、長尾町史を開いてみてパラパラパラリ・・・。

 

 雨は止むことなく降り続いている。

 

 これは昔の「通行手形」というもので、今風に言えば「パスポート」。”松平讃岐守殿御領分寒川郡奥山村の男三人と女三人が四国遍路に出るのでよろしく”と、大窪寺が通行手形を書いたもの。この六人は代々真言宗で、大窪寺の檀那信徒に間違いないと証明している書類である。

 

 早速、これも「あなたの知らない大窪寺ガイドブック」に追加しておいた。大窪寺はお遍路さんがお参りに来るお寺なのだが、その信者さんがお遍路に出るというのはあって当たり前だが、今まで見たことのない書類だった。

 

 大窪寺の東には、大窪寺側を「極楽谷」といい、「払川」という川を挟んだ向こうの山を「地獄谷」と呼んでいる。その極楽谷と地獄谷を結んでいる橋がある。だとすれば、この向こう側は「地獄橋」になっている筈が・・・、

 

 なんと、向こう側は「涅槃橋」になっている。涅槃というのは、本来は風が炎を吹消すことを意味し、自己中心的な欲望 である煩悩や執着の炎を滅した状態をさす。涅槃は完全な静寂や自​​由、最高の幸福の状態であるだけでなく、誕生や生死の繰り返しである輪廻からの解放と終了であるとされている 。

 

 つまり、同行二人、お大師さんと一緒ならば、地獄ではなくて涅槃の境地に入れるということを象徴しているのかも知れない。

 

 そういうことも、ガイドマニュアルに追加しておいた。

 

 それと、讃岐の国に「砂糖」の製法を教えたのは、四国遍路の途中で倒れていた「関良助」だという話が有名だが、こちら長尾寺にもそういう話が残されていた。長尾寺で病気になっていたお遍路さんを介抱して、その御礼に、砂糖の製法の図面まで教えてくれたというお話である。

 

 今日も肩こりで歯茎が腫れているので、おかゆにして食べた。いつまで、この肩こりが続くのだろうか。

 

 今日の掲示板はこれ。「きょうは今日という作品を仕上げさせていただく日」という「ほのぼのカレンダー」東井義雄先生の言葉からである。最近のカラオケでは石原裕次郎の「わが人生に悔いはなし」をよく歌うようになった。その歌を歌いながら、70年余の生き方を思い返し、詠んだ俳句やその俳句をつくる日々の暮らしぶりを思い出しながら、わが人生に悔いはなしという言葉がしみじみとしみてくるのである。これからもなお、私は悔いのない人生を送れるだろうか。送るにはどうすればいいんだろうか。やり残した事はないか、思い残す事がないか、一日一日を大切に生きることを考えている。誰の人生でもない自分の今日を、自分らしく生かさせていただく生き方が、そのまま私の今日の生き方である。その生き方という作品を今日の中できちんと仕上げていかなければと思う今日この頃である。

 

じゃぁ、また、明日、逢えたら、いいね。


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