武田光弘画楽多製作日記

暇をもてあそび造形してます。作品として形としてまとめたものなどを見ていただきたい
と思っています。

お蚕さま・・と呼ばれて

2011年11月28日 | Weblog
あの白い虫が桑の葉をムシャムシャ食べ、口から糸を吐き出し繭をつくる。それを人間がほどいて糸にする・・・・・よく考えるとすごいことだ。
このすごいことは昔昔「古事記」や「日本書記」にも出てくると言う。「こなり」と言うらしい。こなり(蚕生り)と。
わたしの小さい頃、戦後日本の農村では養蚕が盛んだった。わたしの家でもそうだった。時期がくると家の中に棚が作られ蚕が中心の生活になる。エサは桑の葉だ。桑畑のたくさんあった。雨が降ると・・・・桑がぬれ、たいへんだった。ぬれた桑は食べさせられない。
ガサガサと音をたて、桑を食べ大きくなっていった。これをねらってネズミが出る。そこれ猫が登場する。この頃の猫は生き生きしていた。最近の猫はエサは与えられるものと思っていて情けない。闘争心がない。人間に近くなったのだ。

こんな具合だが、貴重な現金収入のもなったので「お蚕さま」と、「お」をつけて詠んでいた。
化学繊維が登場してにつれすたれていき、桑畑では桑がぬかれラベンダー畑になったりしてる。

最近遺伝子組み換えで、暗闇にあやしく光る糸をつくる研究が進んで養蚕に又目がいくようになったとか。

東北地方に「おしらさま」と言うのがある。この「おしら」というのは蚕のことであり、蚕の神さまとして、ご神体に桑の木で馬頭や姫や男女を作ったしてまつる。

版画は繭のたくさんできるようにと・・・・「まゆだま」ダンゴを作ってまつる行事の図である。