回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

雨中花

2012年04月14日 19時45分43秒 | 日記

上田秋成といえば雨月物語が有名だが、歌人としても高い評価を受けている。同門の本居宣長との論争も有名で、その数奇な一生は現代でもひとの心をとらえる。今日のような桜の花をぬらす春の雨の日、雨中花と題する2首はこの時期にいかにも似つかわしい。  

打ちむれてきのふは見しを桜ばな雨しづかなる陰となりにき

さくら花うれしくもあるかこの夕べ嵐にかへて小雨そぼふる

花弁に雨の雫をうけるゼラニウムとデイジーを。

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