言葉が通常意味するものと、それとは別に特定の脈絡で指す対象が大きく異なる場合がある。今日、日本政府が使用した「飛翔体」とは、北朝鮮との脈絡ではミサイル(あるいはロケット)を意味する。かつて、北朝鮮のミサイル実験の際、日本政府が使用したもの。
飛翔という言葉自体は動物の躍動感ある飛行活動をさす、文字といいその音といい美しい響きを持つ。それが食料難に直面している国の、歓迎されない冒険主義の活動を意味するとは皮肉としか言いようがない。
写真は「夢路」という名のつつじ。今日のかの国はどんな夢路をたどるのだろう。