回顧と展望

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Trooping the Colour

2018年06月10日 01時16分04秒 | 日記

今年の英国君主の公式誕生日祝典であるTrooping the Colour(エリザベス女王の誕生日は4月21日)は6月9日。昨年のこの祝典がマンチェスターのテロ犠牲者への黙祷から始まった暗いものになったのに比べ、今年は3週間前のハリー王子の結婚式や春のウィリアム王子の第3子誕生などの慶事をうけた、明るいものになった。それを象徴するような抜けるような青空の広がった今日のロンドン。6月の明るい日差しの中での英国伝統の行事は華麗に進行。王室と軍隊との結びつきは即ち国民と王室の結びつきでもあり、今なおアフガニスタンをはじめ世界中に展開している英国軍の家族にとっては晴れの日となったといえるだろう。そしてBREXIT交渉の停滞や経済力の相対的な低下にもかかわらず英連邦の盟主として、あるいは自国を守り抜く決意の表れとしてこのような行事はたぶん英国民の多くに受けるのだろう。

今年は英国側の勝利に終わった第一次世界大戦終結からちょうど100年を迎えこの行事にも一部には高揚感がうかがえた。こう言った英国の国民的(あるいは愛国的)行事に現地在住時には外国人として少し距離を置いていたものだが、いまはあまり肩肘を張らずに観られるようになったと思う。

なお、この日に発表された爵位授与で昨年ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロにKNIGHTS BACHELOR(爵位としては英国で最古の、かつ最下位の)が与えられた。したがって今後英国で彼は、Sir Kazuo Ishiguroと呼ばれることとなる。

 

 

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