難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

参議院選挙と聴覚障害者(4) 選挙報道は分からない

2007年07月29日 20時26分39秒 | 生活
070729_2011~001.jpg070729_2001~001.jpg2007年参議院選挙報道に字幕放送は行われなかった。

NHKはいつもはニュースの時間でもあるし、新潟県中越沖地震では7時から11時まで字幕放送を行ったが、今回の選挙報道では字幕放送を行っていない。

日本テレビも直前まで「バンキシャ!」で生放送の字幕放送を行っていたが、選挙報道では字幕放送を行っていない。


ラビット 記



参議院選挙と聴覚障害者(3) 立候補したら   

2007年07月29日 20時21分27秒 | 権利
070729_1226~001.jpg070729_1101~002.jpg聴覚障害者が選挙で立候補する場合にどのように参政権が保障されるのか。


比例代表で候補者が手話で話した場合には手話通訳が手話を読み取り、音声が放送されるのか。

候補者が手話が出来ない場合、フリップ(あらかじめ文字を書いたボード、紙など)を掲げたり、手書きで書くのは良いのか。
パソコン要約筆記で要約した文字は出せるのか。


ろう者が党首と一緒に出る場合、党首の話を読み取る手話通訳は選挙管理委員会が用意するのか。


選挙区の政見放送で手話通訳が付かないのは手話通訳士が遍在しているのが、理由とされる。地方の候補者の政見を回線その他の方法で手話通訳士に伝えてその通訳画像は技術条は出来るはずだがしないのは。


ラビット 記
 



大学病院の難聴者対応(4)

2007年07月29日 16時15分33秒 | 生活
070726_1641~001.jpg070722_1908~001.jpg大学病院の意見箱に耳マークの設置や字幕放送の見られるテレビの設置などを提案した。
大学病院の病院長と医療サービス向上委員長名の手紙が届いた。

受付にある耳マーク標識板は前からあるものだ。この標識板は、今入院して闘病している患者が設置を依頼したものということは病院は知っているだろうか。
まさに、命のかかった標識板だ。


ラビット 記
………………………………………
○○様

(省略)
このたびは当院の「ご意見箱」に貴重なご意見を賜り、誠にありがとうございました。
早速、院内の医療サービス向上委員会にて、ご意見について検討させて頂きます。
当院では、ご意見によって改善させていただいた事例をいくつか院内のメディア情報画面にてご報告致しております。
(以下、省略)



参議院選挙と聴覚障害者(2) 国連障害者権利条約

2007年07月29日 15時31分24秒 | 権利
070729_1101~001.jpg070729_1102~001.jpg候補者に対して政治的差別をしないことが公職選挙法に種々規定されている
そのことが障害者に差別をもたらしている。
http://www5c.biglobe.ne.jp/~can/gshp/data/data001.htm

国連の障害者権利条約の批准を目指す以上、公職選挙法の大幅な改訂は避けられない。

障害者権利条約の第29条
(川島聡・長瀬修 仮訳(2007年3月29日付訳))
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第29条 政治的及び公的活動への参加
締約国は、障害のある人に対して政治的権利及びこの権利を他の者との平等を基礎として享有する機会を保障するものとし、また、次のことを約束する。
(a) 特に次のことにより、障害のある人が、直接に又は自由に選んだ代表を通じて、他の者との平等を基礎として、政治的及び公的活動に効果的かつ完全に参加することができること(障害のある人が投票し及び選挙される権利及び機会を含む。)を確保すること。
(i) 投票の手続、設備及び用具が適切であること、アクセシブルであること並びに理解し及び利用しやすいことを確保すること。
(ii) 適切な場合には支援機器及び新機器の使用を容易にして、障害のある人が選挙及び国民投票において脅迫を受けずに秘密投票を通じて投票する権利、並びに障害のある人が選挙において立候補し、効果的に公職に就き及び政府のすべての段階においてすべての公務を遂行する権利を保護すること。
(iii) 選挙人としての障害のある人の意思の自由な表明を保障すること、及びこのため必要な場合には、障害のある人の要求に応じて、障害のある人自身により選ばれた者が投票する際に援助を与えること。
(b) 障害のある人が、差別なしにかつ他の者との平等を基礎として政治に効果的かつ完全に参与することのできる環境を積極的に促進すること、並びに次を含む政治への障害のある人の参与を奨励すること。
(i) 国の公的又は政治的活動に関係のある非政府機関及び非政府団体への参加、並びに政党の活動及び運営への参加
(ii) 国際的、国内的、地域的及び地方的に障害のある人を代表するための障害のある人の団体の結成及びこれへの加入

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ラビット 記



参議院選挙と聴覚障害者(1) 障害者自立支援法

2007年07月29日 10時46分02秒 | 福祉サービス
070728_1709~001.jpgコンビニのレジにも、「選挙に行こう!」とある。

参議院選挙は国政の課題の審判を一人ひとりの障害者が示す時でもある。聴覚に障害を持つものが十分にその施策を知る機会が与えられたとは言えない。もちろん、基本的人権の侵害だ。

それでも、障害者の施策をマニュフェストの中から見いだすことは出来る。
http://www.senkyo.janjan.jp/special/2007sanin/hikaku_shakaihosyou.html


全難聴は、参議院選挙後も総務省、各政党、NHKに対して、難聴者等の参政権の保障を各県から要望するように運動を始めている。
http://osaka.yomiuri.co.jp/possibility/news/ps70721a.htm

ラビット 記


イエローリボンバッチをネクタイに。障害者権利条約の批准

2007年07月29日 10時02分37秒 | 権利
070707_0908~002.jpg070707_0908~001.jpgイエローリボンバッチをネクタイにしている。

障害者自立支援法に反対する運動で普及されてきたが、自立支援法成立1周年を越え、障害者権利条約の批准のシンボルマークになったがまだまだ知られていない。


国連の障害者権利条約は21世紀の最初の人権条約だ。これまでの子供や女性の権利条約の内容を引き継ぐとともに世界の障害者運動の最先端の成果を盛り込んでいる。

この権利条約は障害者に新しい権利をもたらすものではなく、普通の人が持つ権利を障害者にも保障する内容になっている。

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ラビット 記



売れるパン屋は?情報アクセスの動線の確保   

2007年07月29日 06時33分34秒 | バリアフリー

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070719_2032~001.jpg近所のスーパー内のパン屋がリニューアルした。
インストアベーカリーショップだが、スーパー隣接の駅改札口出口にコーヒースタンドの併設したベーカリーが朝七時半から夜九時まで開いていて、通勤客や買い物客を吸収している。
この店に対抗するためもあったのだろう。パンの味はどっちもどっちだが、どうも客数は増えていない。

その原因の一つが前に比べて入り口が狭いことだ。
今時のパン屋は客を店内に誘導して、あれこれ食べたいパンの「衝動買い」を誘発する仕掛けだ。
だから、多種類のパンを陳列して、その日に食べたいパンを選べる「楽しみ」を与える必要がある。
リニューアルしたパン屋は入り口にパンを掴むトングとトレーの台を置き、パンでも買って帰るかという客に入りにくくさせている。「動線」がないのだ。カバンやカートを引いていると陳列台にぶつかりそうで素通りしてしまう。

店舗デザインのイロハだが、見るに見かねて、入り口のトレーが「障害物」になっていることをメモにして渡したら、翌日から広くなり、勤め帰りの男性まで入るようになった。

テレビ局も字幕放送の見られるテレビ受信機や携帯電話が増えた今、字幕放送をしていないと多数の難聴の視聴者を獲得出来ないことに気が付いて欲しいものだ。テレビ番組の動線だ。

先のパン屋は店舗名が横文字のフランス語だけだ。デザインとしては良いが、毎日の買い物に来る地場スーパーに気取った客は来ない。子供も年寄りも口に出せない名前では買い物の衝動も起きない。
並べてあるパンの種類も並べかたも工夫がまだまだ足りない。


テレビの字幕放送の字幕も十年一日のごとく進歩がないように見えるが大丈夫か。「はなまるマーケット」の字幕に注目する所以だ。


ラビット 記