難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

成人のための人工内耳リハビリテーション(2)

2008年07月07日 16時15分46秒 | 人工内耳
子供の人工内耳リハビリテーションは体系的なプログラムが開発されているのに対し、成人の人工内耳のリハビリテーションが進んでいない理由は、人工内耳をした人の年齢が幅広いことが、失聴してからの時期がまちまちなこと、残存している聴覚の状況などが、関係している。

スピーチでは、リハビリテーションプログラムの種類とか、それぞれの内容と特徴が説明された。
音読や家族や友人との会話をすることなどの聴覚リハビリテーションから、電話を聞く方法までの方法がある。

英語の字幕とパワーポイントのスクリーンが部屋の両サイドだったので、両方見ながら理解するのが困難だった。
後で、スピーチテキストとパワーポイントファイルを送ってもらうことにした。翻訳の許可を頂いたら、適切な方法で公開したいと思う。

人工内耳のリハビリテーションについては、確かに、自分の経験の範囲では不十分と思う。手術する前に手術のリスクや聞こえるまでに時間がかかることは説明されるが、その後のどのような方法で、どのくらいの時間をかけて人工内耳を使えるようにしていくのかのプログラム全体像が示されないこと、その時々の不安や調整についても具体的なフォローはないので、不安に感じてしまう。

病院によって、そのプログラムの有無や内容が差があるだろう。患者側からはその情報を事前に得ることは難しい。


ラビット 記


成人のための人工内耳リハビリテーション

2008年07月07日 04時26分01秒 | 人工内耳
7月4日、国際会議2日目、人工内耳のワークショップが開かれた。今回の会議参加の二つ目の目的がこのセッションを聞くことだった。

報告者は、ドナ・ソーキンさん。コクレア・アメリカの消費者担当副社長。全米難聴者協会SHHHの理事長を7年間務めた後、グラハム・ベル協会の理事長3年間、その後現職に。全米はもちろん、世界中で著名な難聴者の一人だ。16年前に人工内耳N22を装用して、最近新しい機種に交換したとのことだ。

90分間、パワーポイントのスライドを使って、ノンストップで話していたのは圧巻だった。
報告の内容は、子供のための人工内耳のリハビリテーションのプログラムはいろいろ開発され、普及しているが、成人のリハビリテーションプログラムは普及が遅れている。

以下続く