難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

東京の要約筆記者の対応

2008年07月27日 21時58分48秒 | 要約筆記事業
080727-冷やし中華004355.jpg080727-チャーハン065857.jpg昨夜は、理事会だった。

派遣センターに登録された要約筆記者の団体から難聴者協会に対して、交流会と意見交換会の二つの企画の提案があった。

登録要約筆記者ということは、有料派遣も含めて、公的派遣を担っている人々だ。
東京の個人派遣の大多数、おそらく90%以上は非会員が依頼している。それだけ要約筆記が社会に浸透しているとも言える。
協会の会員は個人派遣の利用が少ないが、社会の中でアクティブに活動している会員は要約筆記のコミュニケーション支援を主体的に利用している。
職場にも初めての人が派遣され来ても一緒に来たベテランよりも良い書き方をする。ちゃんと会議の内容にあわせて書ける人が増えているのは嬉しい。

しかし、こうした利用者から、要約筆記に対する不満や要望が出てきているのは何らかの警報だろう。派遣元が変わるまでは自主財源で要約筆記者のレベルと集まれる時間帯に分けて少人数で年間研修を30回も行っていたのが移行後は手話通訳と一緒に年数回のみだ。

一般ユーザーのからの反応はないというが派遣が終わった後利用についてアンケート用紙を渡してくる位しないとならないだろう。
普通のサービス業でも顧客満足度を高めるために意見や要望を聞くための様々な手法を開発している。
トラベル関係のサイトではホテルは利用者の生の声を投稿してもらいそれがそのまま評価になっている。
どんな業界でも消費者の声を聞くことに多大な経費と労力を割いている。

こうした要約筆記利用者の要望を吸い上げ、対応するにはいろいろな方法があるだなっているろう。アンケートも一つの手だ。意見交換会形式は集まった人に自分がどうい羽ところで利用しているか漏れてしまう個人情報問題がある。登録要約筆記者内で事例研修を行うことが出来る。

協会の会員は、例会、理事会、サークルの活動以外に、自らの生活の場で積極的に要約筆記を使って欲しい。先日の東京都の交渉で初めて個人依頼した人もいた。


帰宅して冷やし中華を作った。といっても麺をゆでて具材を載せるだけだが。今朝は、冷凍のチャーハンをフライパンで炒めて、肉を玉葱血と炒めたのを添えた。これにお気に入りの「陽だまりの珈琲」を入れて飲めばうーんだ。


ラビット 記







地域の要約筆記者に求めること。

2008年07月27日 08時04分11秒 | 要約筆記事業
080725-ホッピーカー185908.jpgホッピーカー80724-184357.jpg今日はM市で講義。地域福祉の関わりで要約筆記事業の意味を話すつもり。
恐らく、参加された要約筆記者が市で養成されて長く活動して来たことを評価して欲しいと期待しているなら、そういう話にはならないと思う。

市町村で奉仕員として養成された方々は、本来は社会参加促進事業としての役割、社会で難聴者と支援専門機関、当事者団体、支援者団体とを結びつける役割を担なうはずだ。
難聴と難聴者を理解し、地域の支援ネットワークの中で難聴者が参加できるような環境整備や人間関係を築いてくれる役割だ。
出来るだけ多くの人々が「難聴者支援コミュニケーター」とか「聞こえのサポーター」になってもらうイメージに近い。

講義は終わった。
今後の要約筆記者のあり方については説明したが、「では、難聴者と関わっている私たちは具体的にどうすればよいのですか。」という質問があったように、権利擁護の通訳としての自分たちという意識でいま関わっている難聴者以外の難聴者のために地域に関わる意味が十分に説明できなかったようだ。

これは今度のN市の講義に際しても補足しておこう。


ラビット 記