難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

「人工耳」とは「人工中耳」で、”deaf”とは重度難聴のことだった。

2011年10月03日 21時00分07秒 | 人工内耳
人工内耳により聞こえるようになったというビデオが世界中で話題になっていて、日本でも報じられた。
【感動映像】生まれつき聴覚に障害のある女性(29)が人工耳により初めて「聞こえた」時の瞬間映像」
http://rocketnews24.com/2011/10/01/13583/

しかし、この「人工耳」は、Youtubeの記事中にあるEnvoy Medical社の「Esteem」で人工中耳のことだった。
I was born deaf and 8 weeks ago I received a hearing implant. This is the video of them turning it on and me hearing myself for the first time :) Edit: For those of you who have asked the implant I received was Esteem offered by Envoy Medical.

http://youtu.be/LsOo3jzkhYA

この配信された記事の元になっているのは、この「デイリーメール」の記事のようだ。
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2044027/Deaf-woman-weeps-hearing-voice-time.html

マイクロホンとして人体の耳を利用する内耳刺激装置とある。
この装置の作動を説明するビデオは以下のとおり。

http://www.envoymedical.com/how-the-esteem-works

聴覚インプラントhearing implantとあるので、すっかり人工内耳coclear implantと思い込んでしまった。
さらに、原文には"deaf"とあり、この装置で生まれて初めて聞こえたということから、29歳の女性が「ろう者」と思い込んでしまった。

人工中耳は埋め込み型補聴器と称される。
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10B50200.html
人工中耳は、鼓膜と蝸牛の間の振動を伝えるあぶみ骨などが障害を起こしている場合に代替え器官として使われる。
内耳が正常であれば、ちゃんと音の振動が伝われば、言葉の認識は出来るようだ。


ラビット 記