難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

NPO組織への手話通訳の派遣。

2012年07月13日 08時16分52秒 | 要約筆記事業
NPO組織で活動している難聴者が手話通訳の派遣の依頼をしても断られると相談があった。
その人の住む区の福祉オンブズマン制度への提訴を助言したところ、福祉オンブズマンのヒアリングが来週行われることになったそうだ。
NPO組織への派遣も要求するというので、要求の際に聴覚障害を持つ区民として要求しなければならないことを説明した。

「福祉オンブズマンのヒアリングは、先方が通訳を用意すべきです。そのことを要求して下さい。
聴覚障害を持つN区民として訴えたのですから、NPO法人の事業にも派遣せよという時は、区民の生活への派遣も、市民活動も同じであるという論理で行かないといけない。

何度も言いますが、単にNPO組織への派遣では今回の訴えの趣旨が混乱します。
NPO法人の理事会への要約筆記者の派遣は、参加した人の居住自治体に請求しています(按分方式による広域派遣が実施要項にある)。つまり、聴覚障害を持つ市民の社会参加へのコミュニケーション支援です。NPO協会への支援ではないです。
そうでないと特定の団体への利益供与はできないと言われかねないです。

私はNPO法人への通訳の派遣は特定の団体への利益供与にならないと主張しています。障害者施設は様々な団体が利用しています。それを特定の団体への利益供与とは言わないのと同じです。
特定非営利活動法人は、新たな公共の一翼を担う存在でますますその活動の活性化が期待されています。
ですからNPO法人への通訳派遣はその事業を支援するものとして、地方公共団体や国が保障すべきと思います。

しかし、現時点では法的根拠がないです。N区に求めるなら条例が必要になります。
なので、現時点では障害者自立支援法による制度を利用するしかなく、その論理は聴覚障害を持つ区民の活動もコミュニケーション支援事業の対象になるはずだ、現に別のNPO法人の理事会にN区も要約筆記者を派遣している。手話通訳も派遣すべきだ。
物品の販売を持って収益事業として派遣を拒否するなら、NPO法人が収益事業をするのは法律も規定していることで利益を役員など分配する事だけが禁じられている。
カードや書籍を販売していることを持って、派遣を拒否するのは聴覚障害を持つ区民に対する差別に他ならない。そのことを福祉オンブズマンはどうとらえるのか。
という論理でいって下さい」

九州北部豪雨、「目で聴くテレビ」字幕手話配信。

2012年07月13日 07時55分56秒 | 放送・通信
CS障害者放送統一機構、九州北部豪雨情報を字幕と手話で配信した。
ーーーーーーーーーーーー
本日午後3時16分より「目で聴くテレビ」緊急豪雨災害放送1回目を実施しました。音声はありませんが、手話と字幕での放送です。
現地からの情報を含めて状況を伝えました。諸注意の中で、放送には字幕が入っておらず、地域によっては避難広報が出てていることも伝えました。
また、全難聴の申し入れ文書は,原文のまま放送しました。
2回目の放送は、午後6時前の予定です。(緊急信号発信後)
状況の変化に対応しますが、今のところリアルタイム放送の予定はありません。
なお時系列にスコラネット配信します。

災害情報に!ローカル局には独自に字幕放送をする設備なし。

2012年07月13日 07時55分26秒 | 放送・通信
ほとんどのローカル放送局には字幕放送を重畳する設備がない。
入力体制は九州の民放の字幕共同制作センターがあるが、リアルタイム字幕は対応していない。
総務省は、全難聴のNHKあての要望文をNHKに伝えてくれた。総務省自身は放送事業者には要請しないとのこと。

全難聴では、九州、中国四国ブロックの協会に対し、安否確認と放送局への文字による情報提供を要望することを伝えた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
九州ブロック加盟協会 御中
四国ブロック加盟協会 御中

お世話になっております。

九州の豪雨について、気象庁は「これまでに経験したことのない雨」として
警戒を呼びかけています。

九州、四国の各協会の皆様には、厳戒体制で望むようにお願いいたします。

なお、各協会におかれましては、地域放送局や民放テレビ局に気象情報への
字幕つけをお願いしてください。
また、各市町における防災広報無線による広報などの周知については、
文字による情報提供が行われるように依頼してください。
なお、会員の方々へのFAXやメールなどによる安否確認を行ってください。

不要不急の用事以外は、屋内待機、避難指示のあるところでは、その指示に
従って行動するように周知ください。

皆様のご無事をお祈りいたします。

********************
(社)全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
(略称:全難聴)  事務局長 佐野 昇
********************

天気:九州北部は13日も大雨 気象庁警戒呼びかけ
2012年07月12日
気象庁によると、梅雨前線は九州付近に停滞しており、13日は再び活動が活発となる見込み。九州北部では、13日明け方から昼過ぎにかけて雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがあり、記録的な大雨となった熊本県や大分県を中心に、土砂災害、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。

12日午後3時現在、九州北部の雨雲は弱まっているが、13日は再び発達した雨雲が流入しそうだ。13日の1時間雨量は多い所で熊本県70ミリ▽大分県、長崎県、福岡県、佐賀県40ミリ〓〓。13日午後6時までの24時間雨量は多い所で熊本県200ミリ▽大分県、長崎県100ミリ▽福岡県、佐賀県80ミリ〓〓と予想されている。

11日午前1時から12日午後3時までの総雨量は熊本県阿蘇市で508ミリ、大分県竹田市で253.5ミリなど記録的な大雨となっている。【毎日jp編集部】
http://mainichi.jp/select/news/20120712mog00m040012000c.html

-----------------
sent from W-ZERO3