難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

神奈川新聞社説が渾身の連打!

2012年07月25日 22時50分50秒 | 障がい者制度改革
◆2◆ 神奈川新聞の社説!
障害者総合支援法 抜本改革の努力継続を
 神奈川新聞 社説 2012年7月2日
http://news.kanaloco.jp/editorial/article/1207020001/ 

抜本改革の努力継続を
 障害者、福祉関係者らの怒り、落胆の中で「障害者総合支援法」が成立した。
難病患者を障害福祉サービスの対象とするなどの前進は見られるものの、障害者自立支援法を微修正し看板を掛け替えたものに他ならない。

 障害者自立支援法違憲訴訟団と国が交わした基本合意をほごにし、障がい者制度改革推進会議・総合福祉部会の骨格提言もほとんど無視した。
残念な結果と言わざるを得ない。

 障害者権利条約批准と基本合意履行のために障害者福祉制度を抜本改革し、障害者総合福祉法の制定を行うはずだった。自立支援法の廃止は民主党の公約である。

 障害者本人らがメンバーとなった総合福祉部会は、障害の種別を超えて一定の共通見解に達し、障害のない市民との平等と公平▽谷間や空白の解消▽格差の是正▽放置できない社会問題の解決▽本人のニーズにあった支援サービス▽安定した予算の確保―の6目標と60項目からなる骨格提言をまとめた。
これは、日本の障害者福祉の針路を示す歴史的文書といえる。

 ところが政府、民主党は官僚の壁、財源問題などを打開できず、土壇場で背信したというしかない。部会長の佐藤久夫日本社会事業大教授のまとめでは、60項目のうち新法に取り入れられたのはわずか1項目だ。
38項目は触れられてもいない。障害者、関係者は裏切られた思いでいるだろう。

 しかし、骨格提言が示した障害者の権利、福祉制度のあるべき姿は、自治体や福祉現場に強いインパクトを与えた。障害者総合福祉法の制定を求める地方議会の意見書は約200に上る。また、従来の枠組みを超え、障害者の権利を認めようという自治体、司法判断が出ている現実もある。

 今後、総合支援法の政省令づくり、障害者基本法に基づく新障害者基本計画の策定、障害者差別禁止法制定などの作業が続く。これらに障害者権利条約の精神と
骨格提言の内容を反映させる粘り強い取り組みが必要だ。

 障害者総合福祉法が実現できなかった一因に、国民の関心が十分に高まらなかったこともあろう。障害者の権利の否定は、同じ権利主体として、すべての国民にとっても権利の否定であることを肝に銘じたい。

 財源確保には国民の理解と後押しが必須である。
骨格提言の実現に向け国民的取り組みをさらに続けたい。

◆1◆ 障害者総合福祉法を求める地方議会意見書採択ぞくぞく
217自治体に!

採択状況 (JDF調べ)
 7.3現在 217自治体
 (都道府県14(石川県!)+政令市8+市町村195)
http://www.normanet.ne.jp/~jdf/sougou/index.html 

○障害児者の生活と権利を守る神奈川県連絡協議会(障神奈連)上野さんメール
「神奈川県逗子市議会、茅ヶ崎市議会、三浦市議会のそれぞれの意見書は障害者総合支援法の可決・成立を受け議決されました。
 そのため、今国会において可決された障害者総合支援法は、
 「関係法律を一部改正するものであるが、骨格提言が十分反映されているとは言い難い内容である(三浦市議会)」
 「骨格提言が取り入れられた内容とはなっていない(茅ヶ崎市議会)」
 「訴訟上の和解において元原告と国が交わした合意を国が無視するものと指摘せざるを得ない(逗子市議会)」
と断罪しています。闘いは地域から、これからですね」

○京都・井上吉郎さんメール
「京都府綾部市議会で「骨格提言に基づく障害者法を」との意見書が採択されました。
 これで、京都府内すべての市議会(14市)で意見書が採択されたことになります。画期的な成果、「民意」は我にあり!です」

━━━MEZASU━━━━━━━━━━━━
◆障害者自立支援法訴訟の基本合意の完全実現をめざす会◆
ニュース 2012.7.3 第257号(通巻365)
http://www.normanet.ne.jp/~ictjd/suit/
━━━━━━━━━━━━━MEZASU━━━

第10回コミかるカフェ作ろう!は補聴器

2012年07月25日 20時40分54秒 | 補聴器
コミかるカフェ作ろう! 第10 回テーマ 補聴器と補聴援助機器
~補聴器の悩みと活用方法~
http://www.tonancyo.org/chirasi/120802comi-cafe.pdf

「コミかるカフェ作ろう!」は、難聴者の生活と密接に関係する内容をテーマにして、気軽に話し合える場です。
 第10 回は、補聴器と補聴援助機器をテーマに取り上げます。これまで協会では様々な専門家から補聴器のしくみ、選び方、調整などのお話を聞いてきました。実際に活用する中で様々な困りごとや悩みが発生しています。また補聴援助機器を上手に活用することで社会参加の機会が増えてきましたが、ここでも問題が起きています。今回は参加者同士で直面している問題を共有し、上手に活用していくために一緒に考え、話し合
います。お気軽にご参加ください。

日 時: 8月2日(木)午後7 時10 分から午後8時50分
    (遅刻、早退OK の出入り自由です。お気軽にご来店ください)
場 所: 東京都障害者福祉会館 洋室
http://www.normanet.ne.jp/~tsk/kohza/map01.htm

参加費: 会員無料/非会員200円
情報保障: 要約筆記、手話通訳、磁気ループ
参加申込: 必須ではありませんが、準備の関係上、できるだけ事前申込み下さい。
お問合せ: 特定非営利活動法人東京都中途失聴・難聴者協会コミュニケーション対策部
電話:03-5919-2421 /FAX:03-5919-2563
メール:info@tonancyo.org

■コミかるカフェ作ろう!とは
「コミかるカフェ作ろう!」主に中途失聴者や難聴者が、自らの障害と向き合い、さまざまな課題をテーマに設定して気軽に話し合える“場”として2011 年6 月に開店しました。単に気軽な話し合いの
“場”だけでなく、自らの課題解決のために情報交換をしたり、互いに学び合う“場”です。参加者一人ひとりが発信者となり、みんなで一緒に作り上げるカフェです。
難聴者当事者ならもちろんのこと、支援者や難聴について知りたい方なら、どなたでも参加できます。また企画運営に興味があり、支援して頂ける方も募っています。お気軽にご参加、お問合せください。

=====================================
毎回イベントの広報のみにて、失礼します。
今回のコミかるカフェ作ろう!は、補聴器と補聴援助機器をテーマに取り上げ、
現在感じている不便さや問題点を出し合い、自分たちでできる解決方法を一緒に考えます。
ここで出された意見は、今後の協会イベント(機器展、相談会など)に活かしていくと同時に、社会や関係団体へフィードバックしていきたいと考えております。
これから装着や購入を検討されている方のご参加も大歓迎です。

参加申込は必須ではありませんが、準備の都合がありますので、できるだけ事前に参加申込を頂けると助かります。
以下、転送、転載可、広報のご協力をお願いします。
=======================================
以上、
福田能文

障害者政策委員会に注目 TOMO市メルマガより

2012年07月25日 18時43分53秒 | 障がい者制度改革
こんにちは! TOMO市のナカです。
 今週、障害福祉分野で、重要な会議が開かれましたので、そのお話をしたいと思います。
 --・--・--・--・--・--
 7月23日、首相官邸で、障害者政策委員会の第1回会議が開かれました。
 会議の冒頭には野田首相が出席し、あいさつをしました。
 まぁ、これまでの総理は、もう少し自分のオリジナリティをにじませましたが、作られた原稿通りのあいさつで、個人的には、ちょっと残念。
■野田総理のあいさつ(政府インターネットテレビ)
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg6542.html

 この「政策委員会」は、昨年改正された『障害者基本法』に基づいて設置された委員会で、これまでの障害者基本法の下に設けられていた『障害者施策推進協議会』と2009年の政権交代後に設けられた、『障がい者制度改革推進会議』を事実上統合したかたちで設けられました。
 委員には、障害当事者や障害団体の代表が多数参加しており、

■障害者政策委員会委員名簿(PDF形式:141KB)
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/k_1/pdf/s1.pdf

 「国連障害者権利条約」をつくった時の精神、
 「わたしたち抜きわたしたちのことを決めないで」
 を受け継ぐ形となっています。…が、実質そうなっていくかを、わたしたちの目でしっかりと見極めていきたいものです。
■パンフレット「みんなちがってみんな一緒!障害者権利条約」
http://www.tomoichiba.jp/s_tomobook_323.html

 また、政策委員会は
「障害者基本計画の実施状況を監視し、必要があると認めるときは、内閣総理大臣を通じて関係各大臣に勧告」ができるという 大切な役割(権限)を持っています。

 この日の会議では、
 ・委員長選出、
 ・差別禁止部会の設置
 (障がい者制度改革推進会議の下にあった差別禁止部会は終了)、
 ・新たな障害者基本計画の在り方に関する検討の進め方等について、
といった内容が協議されました。

 委員長には、全盲の障害当事者でもある静岡県立大学教授の石川准氏が選ばれました。

 年内は新障害者基本計画策定に向けた議論が中心となりそうです。
 9月から11月にかけてテーマ別の小グループでの討議が行われ、12月には全体討議を通じての意見がまとめられる予定です。
 23日にスタートした 障害者政策委員会。
 今後の動きに注目です!!
 
-T─O─M─O─市─
きょうされんネットショッピングモールTOMO市より、 
新着情報をお届けします。
http://www.tomoichiba.jp
【お知らせ】◆「東北物産展」がリニューアル! 
 夏の販売にピッタリなカレーのパックがNEW商品。
 お客さまのご要望に応えた商品もラインナップ♪
 もちろん、「カンバッジ」や「希望の缶詰」などの
 定番商品も引き続き販売しています!
 本当の被災地支援はこれからはじまります。
 東北物産展を開催して、さらに東北を応援していきましょう!!
 http://www.tomoichiba.jp/s_hisaichi_index.html
■商品へのご意見・ご感想お待ちしております!
 TOMO市に出店している各作業所では、お客様からのご意見・ご感想をお待ちしております!
 お褒めの言葉は、働いている障害のある人びとの励みになります。
 お叱り・アドバイスは、更によりよいものづくりを進めるための、大変貴重な材料になります。
 たくさんのお声をお待ちしています。
モールへのご意見・ご感想 info@tomoichiba.jp

■メルマガ発信のお知らせ
◎毎週水曜日(営業日)にお届けしています!
 TOMO市の注目商品紹介はもちろんのこと、障害分野の最新情勢から、ちょっとしたマメ知識、機関紙の紹介、担当者のつぶやきなど、おもしろ情報満載でお届けします!

◎本メルマガは、転載歓迎です
(転載の際には全文掲載でお願いいたします)。
発行元:きょうされん事務局(TOMO市管理事務局)
発行担当:ナカ・マツ・アキ・トン

○TOMO市に関するお問い合わせや本メールマガジンへのご意見・ご感想info@tomoichiba.jp まで
 ※このメールマガジンの発行元アドレスへのご返信には対応しておりません。
○メルマガを解除される場合はこちら
 https://www.tomoichiba.jp/mail_magazine.html

─────T─O─M─O─市─
『 温ったか ここに あったか 』
障害のある人たちが働く「作業所」のショッピングモールTOMO市
http://www.tomoichiba.jp
─────────────────

難聴者の障害者総合支援法のポイントについて

2012年07月25日 17時23分26秒 | 障がい者制度改革
障害者総合支援法の難聴者にとって問題となる点について聞かれた。

【コミュニケーション支援事業が意思疎通支援事業となること】
1.要約筆記者派遣事業が都道府県も必須事業となること。準じて大都市特例の政令指定都市、中核市も必須事業となる。

2.要約筆記者派遣事業では都道府県事業に広域派遣と複数の居住者の集まる会議等への場の派遣を想定していること。

3.市町村の意思疎通支援者の養成が必須となること。
その聴覚障害者の意思疎通支援者は手話奉仕員養成が想定されており、要約筆記奉仕員養成は要約筆記者養成事業になってなくなること。

4.難聴者問題の社会啓発、難聴者のエンパワメント活動に関わる事業は第77条1項と2項に掲げられている事業で対応できる可能性があること。
これは市町村の必須事業。

課題は
1.派遣事業の未実施地域は都道府県の実施を求めること。
2.派遣申請できる聴覚障害者を手帳所持者だけにしないことを求める。
3.派遣対象を営利行為、宗教・政治行為以外は教育や司法、、交通行政等幅広く認めること
4.地域格差是正は都道府県が財政措置も負担すること
交通費等を含めて、当事者負担をなくすこと
派遣回数や時間に制限を付けないこと

派遣単価の改訂や専任コーディネートなどその他たくさんある。

ラビット 記