酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

居酒屋らんち

2013-11-14 | 旨かった話
昼はもっぱら蕎麦という自分だが、そうでない時は居酒屋川わき。だったのは9月までのこと。
と書いて気づいたが、閉店してもうひと月以上が経ったのか。いまだ思えば残念無念の極みである。

決してその代わり、ではないが今日はそのお隣の「味よし喰楽部」へ。


日替わりランチ。税込500円と健闘している(来年はどうなるんだろ)。

昼夜ともに時々顔を出している店である。ランチは店内に入らなければ分からない献立がひとつのみ。基本的には魚料理がメイン、汁物代わりに小うどんがつく。メインは魚というのは決まっているようなので、献立が分からずとも肉が苦手な人には問題はない。そのせいか肉料理の多い川わきに比べ、近所のOLさんが多い。

それにしても本日の献立。鯖の塩焼き、イカの酢漬け、冷奴、イカ三升漬け、漬物となっているが、お盆からご飯とうどんをよけて、お銚子を置いたら一端の晩酌セットに早変わり。そんな様相である。
そう、居酒屋ランチはこうでなくては。
つまり酒が呑みたくなる、そんな力を秘めていなくてはならない。仕事中のランチゆえ、じゃあ酒くださいということにはならないが、ムラムラと湧き出るその飲酒願望が、よーし午後は仕事頑張って、夜になったら酒呑んでやるぞ!の活力源となる、そんな料理が相応しい。

で、夜になり目出度く街にお出かけ遊ばす。のだが、必ずしも同じ店に行くとは限らないのが店にしてみればちょっと皮肉でもあろうが。

メンチ&メンチ。

2013-11-14 | 酒風景
まずは、12日の記事で作ろうかなと言っていた秋鮭丼に対し質問があった件について。

Q:作ったの?
A:いいえ。良さげな生鮭を見つけられなかったので延期しました。

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さて

たまには中食。外で食べるのを外食、外で調理されたものを家で食べるのを中食とは、良く言ったものだ。

それをやるなら、うちはもっぱら七福弁当。
別に良いことがあったわけではないが、ちょっと奮発して…


プレミアムメンチカツ。
中を見たくてこんなヘンテコな盛りつけになってしまったが、これは店主が今の代になってから誕生した商品。もともと超人気商品「海苔メンチ」があるので、それに対して価格が高いという意味のプレミアムか。それとも大きいからか。本来の大きさはなぜか細長い、長辺が15cmくらいの小判型。なので1個ではなく1本という単位で呼ばれている。
で、これが1本140円。海苔メンチが60円だから、これを食べればブルジョアになったような気分も味わえる。

なんて下世話な分析は不要だった。味は、肉た~ぷり、でなく、つなぎた~っぷりな(笑)しっとりとした食感。それでいてボリウムたっぷり、といった感じ。
肉汁じゅわ~、じゃないところが庶民的で実に良い。ソースをたっぷりつけて、キャベツととも大口あけて食う。もしゃもしゃ食う。で、ひと休みに酒。これが堪らない。


そして、どうしてもコレ。


これだけは外せない、海苔メンチ。
メンチカツと海苔メンチ。メンチとメンチ?なのだが何をどうしたって海苔メンチは大好物で、買わずにはいられない。買っておいて、これは明日の分ねなんてことは人生最大のオアズケだ。二種類のカレーを同時に食べるような、いささか憤懣遣る方ない気もして、七福弁当さんは罪なことをしてくれる。

ちなみにこの海苔メンチ。チンしなくても十分に美味しい、いや冷めてもなお美味しいので、外で食べるのに打ってつけ。
公園や河原などお日様の下でこれにかぶりつき、缶ビールをゴクゴク~っとやるのは天国だ。


と言って思い出したが、今年はそれをやらなかったような気が。その暇を美瑛や海の撮影に使ってしまった。

法面地で海苔メンチ、なんちゃって。

分かるかな~(笑)。この極めてマニアックな上出来なシャレ。
※ブロ友いそじん様作。

酒温度、上昇中。

2013-11-13 | 日記
雪が続いている。
降っては溶けながらも、やつらは根雪になろうとしているようだ。

先日に比べ、今朝のこの風景。


変わらないのは、わさび部長のやる気のなさだけ。


さて

気温が下がると、酒の温度が上がる。

今年はつまらぬ理由から醸造酒(ビール、日本酒)を避け、もっぱら焼酎を呑っていた。近頃楽しんでいるのはそのお湯割りだ。
自分でやるときは水で割っておいた焼酎を燗に。いつかは九州の酒場にあるような黒千代香(くろじょか)を手に入れたいと思っているところであるが、

外でお湯割りを頼む場合はその濃さや温度が必ずしも好みのものではないので、あるいは大きな店ではお湯割りなんぞ作ってくれない場合もあるので、ここはやはり日本酒の出番となる。
というか、もともと日本酒は至極好むところでもあるので、つい「燗」と言ってしまう。


「ぎんねこ」で。

ここの鳩燗は趣があって楽しい(右隅にちらと写ってるやつね)。これに酒を注ぎ、直火で加熱する。
酒の旨さを化学的に考えるなら、あまりに加熱が急速なのでオススメできるやり方でないらしいが、酒は風情も味のうち、である。

ちなみに、お隣の焼き鳥屋も焼き燗である。そしてその隣の「よしや」さんはヤカン(家庭にもあるいかにもヤカンな感じのもの)で酒を温める。
「燗」と頼むとおばちゃんがコンロにボッと火をつけ、温まったのをカウンターにおいたグラスに、じょぼじょぼと注いでくれる。溢れかかったところでぴたっと手が止まると、酒は見事な表面張力を描き揺れている。よしやさんはおばちゃんの熟練した名人芸が嬉し楽しなのである。


ああ、酒呑みたくなってきた。

(今日のようなネタだと必ず〆はこうなる)

懐かしい店で。

2013-11-12 | 旨かった話

はい、こういうものが食べたくてこの店に。ロコモコである。

久々、美人ガーデナーとのランチ。今年撮った花の写真のセレクトがようやく終わり、今日はプリントを進呈するためにおいで願った次第。

店は、久々に行ってみたくなったという理由で提案したら意気投合。彼女もよく利用していたらしい。
某百貨店の中に、ずいぶん昔からあるカフェ。それこそ自分が右から見ても下から見てもただの若造だった頃からあり、いまだに健在のようで何より。ムードは昔とほとんど変わってない。

昔、デートといえば、時間を潰すのはこんなとこくらいで、でも、その頃はどこがオシャレだとか、どこが美味しいとか女の子に悪い思いをさせちゃいけないってんで、友達の野郎どもとマメに情報交換。昔はインターネットすらなかったから、人の噂だけが頼りなのだった。

昔はアップルタイザーなる南アフリカ産のリンゴの濃い炭酸飲料があって、それが大好きだったのだが、今でもあるのかな。

で、仲が進展すると次のおデートは夜の時間帯。ちょいとお酒が飲めるお店にということになるのだが、昔、カフェバーブームというのがあって、これまたいかに素敵な(例:わたせせいぞう氏が描いていたような)店にエスコートするかが腕の見せどころ。トイレがやたら広い鏡張りで中にフラミンゴがいたりして(もちろん置物)、一体あの時代はなんだったのだ。

で、さらに仲が進展すると、今度は腕でなく体を張ることに。なったかどうかはさて置き、お昼に女の子とジュース飲むだけでドキドキした頃が懐かしい。
今は、蕎麦でもたぐりますかってなことくらいしか言わないか、昼だろうと焼き鳥でもいかがかと誘うような人間になってしまった。

自らそれを否定はしないが、そういう奴には、たまに会う人様との、たまにしか行かない、あるいは初めての店での、決して惰性じゃないランチがやんわりと良い刺激になる。


てな、いい意味での雑感に満ちたお昼なのだった。

美味しいものは続けて食す…

2013-11-12 | 酒風景
…のが我が流儀なり。

先日おもむろに食べたくなった厚揚げ。初めて料理してみたが思いのほか美味しかったと自画自賛(記事)。
食に関しては、気に入ったものや気に入った店には間を置かずリピートするのが自分の流儀(ただ単に欲望が優先されるだけ)とばかりに、再び厚揚げで晩酌と相成った。


みぞれ餡で(湯気が容易に映り込むあたり、部屋がいかに寒いかがよくわかる)。
厚揚げにがっちりと焼きを入れて酒~(※)で炒り煮に。みぞれを加えてからとろみをつけ、ゴマ油などで風味を足した。

これもイケますな。若造ふうにリスペクトすれば厚揚げスゲー、なのである。
豆腐も良いが、なんと使える食材かと改めて感心。ガンモにならび精進料理では肉の代用品とされるだけあって、使い回しが利きそうだ。
世にはもっといろいろありそうな厚揚げ料理、ちょっと探してみようかと思うのだった。


前掲の「酒~」であるが、これは我が料理帖においては酒・味醂・醤油の記号だ。
料理帖は大学ノートを使い手書き。気に入った献立もコンテンツをブックマークしたり画面をプリントしても悪戯に増えていくばかりで、やはり大切な情報は「書く」に限る。
が、分かりきった固有名詞をしかも漢字を書くのは面倒なので、記載においては端折りまくりである。時には「さけ~」となったり「SMS」になったり。何かをメモるにも人様の話を聞き取るのにも有効である。

ちなみに自分流としては、塩コショウは「S&P」(ソルト&ペッパーの意味)。醤油単体は「SS」、ワインは「W」、ニンニクは「G」(いずれもお分かりですね)となるが、砂糖が困った。日本語でも英語でも頭文字がSである。なので、さしすせその「さ」になった。
もっと困ったのは酒もSである。「さ」にすると砂糖とかぶってしまう。無理すればliquorから「L」ともできるが難しくひねっても体になじまないので、これはベタに「さけ」になってしまった(情けない)。
しかし、あまりカッコつけてやりすぎるといけない。いつぞやBSと書いてあったそれの意味が分からず難儀したことが。
あとでBSは「バジル」のことと判明したのだが、こういうのは自分のオツムの容量でやらなきゃいけないね。

秋鮭丼の記入例としては

生鮭GBS しめじ? ちょいW 汁も マッシュそえて

生鮭をガーリック、バター、醤油でソテー、ワインをちょっと振って。汁ごとご飯にのせたらマッシュポテトを添えたら、秋鮭丼のできあがり。
しめじ?という疑問符は「しめじもあれば一緒に」の意。
ちなみに、おやじ料理に何が何CCとか、そういうのは滅多にない。

あ、今日はこれにしようかな。