Mちゃん(小5):
発表会に向けて「エリーゼのために」を練習しています。
冒頭から何度も出てくるテーマ部分は1回のレッスンだけでマスターし、今は続いて「B」の部分を練習中です。
「エリーゼ」の曲は、「B」の部分の後にもう1度「A」のテーマを挟んで、クライマックス「C」の部分へと盛り上がっていくのですが、実は華やかなクライマックス部分よりも、今Mちゃんがやっている中間部「B」の方が難しいです。
この部分が上手に弾けるようになるまでには、まだもう少しの間、地道な練習を続けなければいけません。
そこで今日は、「B」の部分をひと通りレッスンした後、一番華やかなクライマックス部分をやってみることにしました。
アルペジオで高音部まで駆け上がり、頂点に達した所から一気に半音階で落下してくる所です。
先生:「ここやってみようよ」
M:「わー、難しそう…」
楽譜を見るとすごく難しそうに見えてめげそうになりますが、落ち着いてゆっくり見てみると…
先生:「最初の3つの音符見て?この3つで何のコード?」
M:「Am (エーマイナー)…」
先生:「そう、Amだね。そして次の3つは?ほら、これもおんなじAmだね。これを続けて弾くだけだ。ラドミ、ラドミ、と弾いてレドシ、と戻る。そしたらほら、次も同じパターンじゃない?場所が1オクターブ上がっただけで」
M:「あっそうか。弾けるかも」
この同じパターンを3回繰り返して、頂点まで登り詰めたら…
先生:「この、降りてくるパターン、バーナムでやったよね?半音階…」
M「うん、出来る!」
こうして、1番のクライマックスが簡単に弾けてしまいました。
先生:「意外と簡単だったでしょ?」
M:「うん、意外と簡単だった」
先生:「仕上がったらこんな感じになるよ」と、今の部分をめちゃんこかっこよく弾いてあげました。
M:「うわ〜」
先生:こんな風に弾けると、かっこいいよ〜。かっこよく弾けるように、練習してみてね」
Mちゃんは満面の笑顔で「はーい」と元気よく返事しました。
難しい「B」の部分と並行しながら、クライマックスの見せ場とフィニッシュを最高の出来になるよう、早めのうちから磨いて行こう、という作戦でもあり、また同時に、難しくてしんどい努力が続く合間に、上手に弾けるオイシイ部分の楽しみがちょっぴりあったら、気分を転換させながら練習ができるかなーと思ってね。
尚、「エリーゼのために」については、HPの方でも取り上げていますので、興味がありましたらご覧ください。
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