風邪というものにも流行り廃りがあり毎年ごとに症例が違うようである。
「今年の風邪は関節に来るようだよ」とか
「今年の風邪は頭が痛くなるようだ」とかそういう話をよく聞く。
家の場合、先ず娘がどこからかもらってくる。
若い者は流行に敏感なのだろう。
そして治りかけた頃、女房や僕に移す、というパターンだ。
今年の風邪はせきが止まらない。
発熱や悪寒といった風邪の症状もでるのだが、なおりかけてからも咳がいつまでも続く。
昼間は普通でも夜になると咳が出て眠れない。
僕はそれほどひどくはないのだが、女房は咳がひどい状態が2週間も続き、たまらず医者に行った。
2時間半も待たされて診察の結果「ただの風邪です」と言われ薬も出なかった。
きっと同じような患者がたくさんいるのだろうな。
効くどうか分からないような薬を出されるより良心的とも言えるかもしれないが、何とかして欲しいというのが人情だ。
結局は人間の治癒力に任せるしかないのだろう。
先日は若き友人のタイがやってきた。
1週間以上にも及ぶスキーガイドの試験の前に街で買出しを兼ね、我が家にやって来た。
ヤツが来てそうそう、僕は少し意地悪な質問をした。
「タイよ、ガイドで一番大切な事はなんだ?」
「うーんなんだろう、安全の確保ですか。」
「確かにそれも大切だが、もっと深い所でだ」
「えー?お客さんと一緒に楽しみ楽しませること?」
「それは安全の次に来るものだな。当たり前すぎて思い浮かばないことだぞ」
「えー?何だろう・・・?」
「では教えてあげよう。答は自分の健康管理。」
「あ、なるほどね」
「これはガイドの仕事に限らずなんだけど、当たり前すぎて皆そこまで考えないんだよな。お前はこれからガイドの試験を控えた大事な体なんだから風邪なぞひいたら大変だ。我が家では今、風邪が流行ってる。そこで予防をしておきなさい。」
我が家の風邪対策は先ずうがい手洗い。
そしてプロポリス溶液を鼻をつまんで飲む。
仕上げに薬効の強い(値段も高い)マヌカハニーを小さじ一杯。
これらを済ませ乾杯を交わした。
ガイドの試験では全員分の食事を作るのも試験の一環で、山小屋泊まりの時に鍋をやろうなどと目論んでいたらしい。
丁度うちの菜園の大根や春菊が食べごろだったのでそれを持って行ってもらった。
後日ヤツから連絡があり、ガイドの試験は無事合格。鍋は大好評でガイド歴30年の試験官から「今まで山で食べた夕食で最高の物」という言葉までもらったそうな。
うちの野菜も喜んでいることだろう。
我が家では毎年、秋になると友達の家から花梨をどっさりといただき、それを蜂蜜につけて咳止めのシロップを作る。
昨年はそれがあまるほどだったのだが、今年は娘のせきが止まらなかったので冬の途中で使い切ってしまい、春になっても家中でコンコンと咳をしている。
タイにはえらそうに言う僕も冬の終わりに風邪をひき一度は治ったのだが、先日まるまる一日雨の中での仕事があり、それでぶり返してしまった。
熱は出ないし体もだるくないのだが、咳が止まらない。
それも風邪の終わりに出るような黄色いタンが絡む咳が続く。
友達のマサと電話で話しをすると、彼の所でも同じようだ。
他にも似たような話をよく聞いた。
健康というものはあって当たり前で、病気とか怪我をしてあらためてそのありがたさを知る。
森羅万象、全てのものごとに感謝を捧げる身としては風邪にも感謝というべきところなのだが、残念ながらそこまで人間が出来ていない。
そういえば疫病神という言葉があったなあ。
病まで神様にしてしまうところが、日本語の面白くもあり素晴らしいところでもある。
でもそろそろ厄病神様にはご退散願いたい、と思うのが本心の今日この頃なのである。
「今年の風邪は関節に来るようだよ」とか
「今年の風邪は頭が痛くなるようだ」とかそういう話をよく聞く。
家の場合、先ず娘がどこからかもらってくる。
若い者は流行に敏感なのだろう。
そして治りかけた頃、女房や僕に移す、というパターンだ。
今年の風邪はせきが止まらない。
発熱や悪寒といった風邪の症状もでるのだが、なおりかけてからも咳がいつまでも続く。
昼間は普通でも夜になると咳が出て眠れない。
僕はそれほどひどくはないのだが、女房は咳がひどい状態が2週間も続き、たまらず医者に行った。
2時間半も待たされて診察の結果「ただの風邪です」と言われ薬も出なかった。
きっと同じような患者がたくさんいるのだろうな。
効くどうか分からないような薬を出されるより良心的とも言えるかもしれないが、何とかして欲しいというのが人情だ。
結局は人間の治癒力に任せるしかないのだろう。
先日は若き友人のタイがやってきた。
1週間以上にも及ぶスキーガイドの試験の前に街で買出しを兼ね、我が家にやって来た。
ヤツが来てそうそう、僕は少し意地悪な質問をした。
「タイよ、ガイドで一番大切な事はなんだ?」
「うーんなんだろう、安全の確保ですか。」
「確かにそれも大切だが、もっと深い所でだ」
「えー?お客さんと一緒に楽しみ楽しませること?」
「それは安全の次に来るものだな。当たり前すぎて思い浮かばないことだぞ」
「えー?何だろう・・・?」
「では教えてあげよう。答は自分の健康管理。」
「あ、なるほどね」
「これはガイドの仕事に限らずなんだけど、当たり前すぎて皆そこまで考えないんだよな。お前はこれからガイドの試験を控えた大事な体なんだから風邪なぞひいたら大変だ。我が家では今、風邪が流行ってる。そこで予防をしておきなさい。」
我が家の風邪対策は先ずうがい手洗い。
そしてプロポリス溶液を鼻をつまんで飲む。
仕上げに薬効の強い(値段も高い)マヌカハニーを小さじ一杯。
これらを済ませ乾杯を交わした。
ガイドの試験では全員分の食事を作るのも試験の一環で、山小屋泊まりの時に鍋をやろうなどと目論んでいたらしい。
丁度うちの菜園の大根や春菊が食べごろだったのでそれを持って行ってもらった。
後日ヤツから連絡があり、ガイドの試験は無事合格。鍋は大好評でガイド歴30年の試験官から「今まで山で食べた夕食で最高の物」という言葉までもらったそうな。
うちの野菜も喜んでいることだろう。
我が家では毎年、秋になると友達の家から花梨をどっさりといただき、それを蜂蜜につけて咳止めのシロップを作る。
昨年はそれがあまるほどだったのだが、今年は娘のせきが止まらなかったので冬の途中で使い切ってしまい、春になっても家中でコンコンと咳をしている。
タイにはえらそうに言う僕も冬の終わりに風邪をひき一度は治ったのだが、先日まるまる一日雨の中での仕事があり、それでぶり返してしまった。
熱は出ないし体もだるくないのだが、咳が止まらない。
それも風邪の終わりに出るような黄色いタンが絡む咳が続く。
友達のマサと電話で話しをすると、彼の所でも同じようだ。
他にも似たような話をよく聞いた。
健康というものはあって当たり前で、病気とか怪我をしてあらためてそのありがたさを知る。
森羅万象、全てのものごとに感謝を捧げる身としては風邪にも感謝というべきところなのだが、残念ながらそこまで人間が出来ていない。
そういえば疫病神という言葉があったなあ。
病まで神様にしてしまうところが、日本語の面白くもあり素晴らしいところでもある。
でもそろそろ厄病神様にはご退散願いたい、と思うのが本心の今日この頃なのである。