彦根の歴史ブログ(『どんつき瓦版』記者ブログ)

2007年彦根城は築城400年祭を開催し無事に終了しました。
これを機に滋賀県や彦根市周辺を再発見します。

長浜曳山の瓦版

2009年05月16日 | その他
『どんつき瓦版』編集部は、先日長浜の曳山小児狂言に関する瓦版を手に入れました。
内容もさることながら、“版元 長濱 鍛冶屋甚八郎”という明記に、彦根藩内での出版に注目する資料として『どんつき瓦版』編集部では興味を持ったのです。
そこで長浜の曳山博物館に詳細について教えてもらいに訪問したのです。

予想では、このような資料はたくさん保管されていて、詳細や版元についてもすぐに判明すると思ったのですが、曳山博物館では「このような物は初めて見ました」との事で、長浜城博物館の方を紹介されました。
そこで長浜城城博物館を訪問して尋ねますと、「噂には聞いた事があるけど、本物を見るのは初めて、博物館に置いていただければ曳山の時に展示できる物です」とのお話になられました。


詳しい内容は調査して下さるとの事で、両博物館でお伺いした事をまとめた今解る範囲での話は…
・何度か出された曳山の番付のような物で、当時の庶民の遊び心が伺える。
・“次第不同御免”という断り書きがあるのが面白い。
・左横に“勧進元 蔵人”とスポンサーが書かれている。
・“総後見 由平”ともある。
・これ一枚ではなく和本として綴じられていた形跡がある。
などでした。

これからどのような調査結果が出るかが楽しみになると共に、彦根藩と曳山の関わりを調べる大きなチャンスになりそうです。
コメント
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