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彦根の歴史ブログ(『どんつき瓦版』記者ブログ)

2007年彦根城は築城400年祭を開催し無事に終了しました。
これを機に滋賀県や彦根市周辺を再発見します。

『関ケ原合戦410年祭』

2010年10月17日 | イベント
2010年は関ケ原の戦いから410年の記念年です。
そこで関ケ原では10月16日17日の二日間で『関ケ原合戦410年祭』が開催されました。

残念ながら管理人は16日には行けませんでしたので、今回は17日の一部をご紹介します。


鉄砲演武で始まり、石田三成の陣址からはのろしをあげて、どのように見えるかなどの歴史的な試みを中心に、物産展やライブなども行われました。

関ケ原の戦いといえば、彦根では石田三成と井伊直政がそれぞれの軍の重要な位置を占めて戦うという不思議な運命を背負った戦いでもありますね。
小日向えりさんと坂本雅夫さんのトークでは、関ケ原合戦での漢を決めるディスカッションが行われました。

候補者は
・徳川家康、井伊直政、黒田長政
・石田三成、大谷吉継、島津義弘
・鳥居元忠、立花宗茂
でした。
管理人は「小早川秀秋だろう!(明日の歴史話参照)」と主張したい気分でいましたが、この候補の中にないので井伊直政を押しました。
直政は東軍代表になるまで健闘したのですが、結果は大谷吉継が多くの票を集めていました。
関ケ原でも今は西軍人気が強いと感じましたね。

メインになる『関ケ原合戦絵巻』では200人規模の鎧武者たちによるお芝居が行われ圧巻でした。
日本の運命を左右した事は確実な、日本で一番有名とも言える戦国様式の戦いを、どのような角度で見たり感じるのか?
このイベントには、関係者の方の真剣さと情熱がヒシヒシと伝わってきました。
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映画『桜田門外ノ変』

2010年10月17日 | その他
以前、佐藤純彌監督による歴史講演会「映画『桜田門外ノ変』を語る!」が行われたという記事を書きましたが、この講演会で語られた映画『桜田門外ノ変』が2010年10月16日より全国で上映となりました。

さっそく管理人も観に行きました。
吉村昭さんの原作のイメージや、大沢たかおさんが演じられていた主人公・関鉄之介が水戸浪士の襲撃現場指揮者だった事から、水戸義士と称える映画だというイメージが先行してインプットされていましたが、作品を観てみると、確かに襲撃者である水戸浪士たちのその後などを描いていて水戸藩が中心の作品ではありましたが、刻々と経過が綴られていくような内容で、決して水戸浪士を義士として称える作品ではありませんでした。
この物語の全ては関鉄之介が言う一言に集約されています。
「我らは井伊直弼の首一つを奪うために、どれだけ多くの命を道連れにしたのでしょうか」
これは、水戸の関係者だけではなく、彦根藩士の犠牲者やその後切腹になった彦根藩士を含んでの言葉でした。

盛り上がる部分は、最初の方で行われる桜田門外での襲撃で終わってしまいますが、この事件が関係者にどのような運命を持たせているのかを、じっくり考えながら観て欲しい作品です。


ちなみに、曲がりなりにも歴史を齧った人間として管理人がお勧めしたいのは、やはり桜田門外の変のシーンです。
まだモノクロ時代の映画(三船敏郎の『侍』など)などでは時々描かれているのですが、彦根藩邸から登城する藩士たちが駆け足です。これって、ほとんど描かれないシーンです。桜田門外の変の映像として最近では特に人気が高い大河ドラマ『篤姫』でも彦根藩の行列はゆっくり歩いていました。
また、襲撃のシーンがしつこい時間ではなく、実際にこのくらいだったのではないか? と思われる(タバコを2.3服する時間)時間ですし、彦根藩士の河西忠左衛門や小河原秀乃丞もちゃんと描かれていました。
これは、びっくりでした。
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