今回で3回目となる『とりいもと宿場まつり』が、中山道鳥居本宿周辺で行われました。
佐和山城址を見学するイベントや、鳥居本宿の様々な建物を使った展示・販売、そして中井均先生による講演『知っとこ!佐和山城』などが行われました。
中山道の宿場町として栄えた鳥居本には、古い商家・民家も残っていて当時の風情を伝えています。
その中で、管理人がまず訪れたのは、旧庄屋住長新家でした。
独特の佇まいを残すお家で、二階への階段も今は見かけなくなってしまった空間を上手に利用した物でした。
二階には、不思議に少し高くなっている場所があり、家の方に後で訊ねると、その下がちょうど玄関だった事が判明。
空間の使い方が本当に上手いと思いました。
そして、登録有形文化財に指定された百々家住宅も訪問。
家の街道側に溝のようなモノがあり、そこを使って土戸(漆喰の雨戸のような物)が閉められるようになっていました。防火のためとの事ですが、戦に備えての防備とも考えられるそうです。
街道沿いに幾つかのお家でこの跡が見られるそうですが、とても興味深い歴史遺産ですね。
家の中にお邪魔すると、仏壇があり、その横に小さな床の間がありました。床の間が小さいのは武士に遠慮する為だったそうですが、蔵の中には大きな床の間があり、大切なお客さんはその中にお迎えしたそうです。これを“蔵ざしき”というそうです。
百々家住宅にも立派な蔵がありました。
お家の中の物はあまりネット上にはアップしませんが、本当に志向を凝らした住宅でした。公開の機会がありましたら見学に行かれる事をお勧めします。
そんな百々家住宅では「戦国石窯ピザ」の販売がありました。
石窯で焼いたピザにはイチジクが乗っています。じっくり焼き上がったピザは予想外に生地が柔らかくてとても食べやすかったです。
食べ物の話を続けるなら、今年も出ました三成汁。
そして三成にぎり。
宿場の方が一体となって作っていかれる様子が目に浮かぶようです。自家製のお漬物もいいですね。
また、佐和山城の発掘で出て来た遺物の展示も行われていました。
さいわいな事に、過去二年の発掘調査の現地説明会は立ち会って聴く事ができましたので、これらの遺物には見覚えがありますが、もし立ち会えて居なかったら、こういう機会で見れるのは本当に助かります。
お昼過ぎからは、中井均先生による『知っとこ!佐和山城』という講演が行われました。
佐和山城は、
・境目の城の時代
・織田信長政権下の時代
・豊臣秀吉政権下の時代
・井伊家居城としての時代
に分かれ、それぞれがはっきりとしている稀有の城であり、また破城の実態も解る城としても興味深いとの事でした。
井伊家にとって石田三成の城として敬遠するのではなく、彦根城に移った後も『徳川実紀』や『当代記』では彦根城の事を佐和山城と表現していて、家康から貰ったお目出度い城としていたとの事でした。
講演の内容は、文章にまとめて後日ご紹介します。
鳥居本と佐和山城をメインにしたイベント。
一度に全てを見学できないくらいに色々ありました。観る歩く食べる聴く学ぶなどなど…
贅沢な一日ですね。
佐和山城址を見学するイベントや、鳥居本宿の様々な建物を使った展示・販売、そして中井均先生による講演『知っとこ!佐和山城』などが行われました。
中山道の宿場町として栄えた鳥居本には、古い商家・民家も残っていて当時の風情を伝えています。
その中で、管理人がまず訪れたのは、旧庄屋住長新家でした。
独特の佇まいを残すお家で、二階への階段も今は見かけなくなってしまった空間を上手に利用した物でした。
二階には、不思議に少し高くなっている場所があり、家の方に後で訊ねると、その下がちょうど玄関だった事が判明。
空間の使い方が本当に上手いと思いました。
そして、登録有形文化財に指定された百々家住宅も訪問。
家の街道側に溝のようなモノがあり、そこを使って土戸(漆喰の雨戸のような物)が閉められるようになっていました。防火のためとの事ですが、戦に備えての防備とも考えられるそうです。
街道沿いに幾つかのお家でこの跡が見られるそうですが、とても興味深い歴史遺産ですね。
家の中にお邪魔すると、仏壇があり、その横に小さな床の間がありました。床の間が小さいのは武士に遠慮する為だったそうですが、蔵の中には大きな床の間があり、大切なお客さんはその中にお迎えしたそうです。これを“蔵ざしき”というそうです。
百々家住宅にも立派な蔵がありました。
お家の中の物はあまりネット上にはアップしませんが、本当に志向を凝らした住宅でした。公開の機会がありましたら見学に行かれる事をお勧めします。
そんな百々家住宅では「戦国石窯ピザ」の販売がありました。
石窯で焼いたピザにはイチジクが乗っています。じっくり焼き上がったピザは予想外に生地が柔らかくてとても食べやすかったです。
食べ物の話を続けるなら、今年も出ました三成汁。
そして三成にぎり。
宿場の方が一体となって作っていかれる様子が目に浮かぶようです。自家製のお漬物もいいですね。
また、佐和山城の発掘で出て来た遺物の展示も行われていました。
さいわいな事に、過去二年の発掘調査の現地説明会は立ち会って聴く事ができましたので、これらの遺物には見覚えがありますが、もし立ち会えて居なかったら、こういう機会で見れるのは本当に助かります。
お昼過ぎからは、中井均先生による『知っとこ!佐和山城』という講演が行われました。
佐和山城は、
・境目の城の時代
・織田信長政権下の時代
・豊臣秀吉政権下の時代
・井伊家居城としての時代
に分かれ、それぞれがはっきりとしている稀有の城であり、また破城の実態も解る城としても興味深いとの事でした。
井伊家にとって石田三成の城として敬遠するのではなく、彦根城に移った後も『徳川実紀』や『当代記』では彦根城の事を佐和山城と表現していて、家康から貰ったお目出度い城としていたとの事でした。
講演の内容は、文章にまとめて後日ご紹介します。
鳥居本と佐和山城をメインにしたイベント。
一度に全てを見学できないくらいに色々ありました。観る歩く食べる聴く学ぶなどなど…
贅沢な一日ですね。