ぐりとぐら
作: 中川 李枝子
絵: 山脇 百合子
出版社: 福音館書店
のねずみの ぐりと ぐらは、おおきな かごを
もって、もりの おくへ でかけました。
ぼくらの なまえは ぐりと ぐら
このよで いちばん すきなのは
おりょうりすること たべること
ぐり ぐら ぐり ぐら
-あらすじ-
野ネズミのぐりとぐらは、森の奥で大きなタマゴをみつけました。
これなら大きなカステラが作れます。
朝から晩まで食べてもまだ残るくらいです。
しかしタマゴは大きくて、どうやっても運べません。
ぐりによい考えが浮かんで、この場所でカステラをつくることにしました。
ぐりとぐらは、家に帰って一番大きなお鍋、小麦粉、バター、牛乳、お砂糖、ボールと泡立て器、エプロンを2枚、マッチ、リュックサックを用意してタマゴのところに戻ります。
大きなお鍋は引きずって運びます。お鍋の蓋は車輪のように転がして運びます。
さあいよいよ、料理の開始です。
タマゴを石で割って材料をボールに入れたらかき混ぜます。
大きなお鍋は石で作ったかまどにかけました。
材料をお鍋にいれて蓋をすると、2人は歌いながら焼けるのを待ちます。
カステラの焼けるにおいを嗅ぎつけて、森の動物たちが集まってきました。
「けちじゃない」ぐりとぐらは、みんなにカステラを分けてやることを約束します。
美味しいカステラに、ゾウも、フラミンゴも、イノシシも、小熊も、ライオンも、ウサギも、ヤマアラシも、リスも、鹿も、ワニも、カメも、トカゲも、カニも、モグラも、フクロウも大喜びです。
みんなで食べ終わった後に残ったのは大きなタマゴの殻だけです。
さて、ぐりとぐらはその残ったタマゴの殻をどうしたでしょうか?
あり得ない大きさのタマゴに、やはり普通の家庭にあってはあり得ない大きさの調理器具です。
しかし奇想天外な流れの中でも、調理の手順やカステラの出来上がる様子は詳しく描かれています。
料理への意欲をかき立てる食材に出会った喜びと料理の楽しさ、そして美味しく出来上がったものを分け隔てなく分かち合う喜びの共感が、この絵本を息の長いものにさせています。
さて、多くのみなさんのご存じの通り、「ぐりとぐら」が登場する作品はシリーズになっていて他にもあります。
私は次の機会に紹介する「ぐりとぐら」の作品で、このシリーズに連なる私たちに届けられたメッセージについて語ってみたいと思います。
作: 中川 李枝子
絵: 山脇 百合子
出版社: 福音館書店
のねずみの ぐりと ぐらは、おおきな かごを
もって、もりの おくへ でかけました。
ぼくらの なまえは ぐりと ぐら
このよで いちばん すきなのは
おりょうりすること たべること
ぐり ぐら ぐり ぐら
-あらすじ-
野ネズミのぐりとぐらは、森の奥で大きなタマゴをみつけました。
これなら大きなカステラが作れます。
朝から晩まで食べてもまだ残るくらいです。
しかしタマゴは大きくて、どうやっても運べません。
ぐりによい考えが浮かんで、この場所でカステラをつくることにしました。
ぐりとぐらは、家に帰って一番大きなお鍋、小麦粉、バター、牛乳、お砂糖、ボールと泡立て器、エプロンを2枚、マッチ、リュックサックを用意してタマゴのところに戻ります。
大きなお鍋は引きずって運びます。お鍋の蓋は車輪のように転がして運びます。
さあいよいよ、料理の開始です。
タマゴを石で割って材料をボールに入れたらかき混ぜます。
大きなお鍋は石で作ったかまどにかけました。
材料をお鍋にいれて蓋をすると、2人は歌いながら焼けるのを待ちます。
カステラの焼けるにおいを嗅ぎつけて、森の動物たちが集まってきました。
「けちじゃない」ぐりとぐらは、みんなにカステラを分けてやることを約束します。
美味しいカステラに、ゾウも、フラミンゴも、イノシシも、小熊も、ライオンも、ウサギも、ヤマアラシも、リスも、鹿も、ワニも、カメも、トカゲも、カニも、モグラも、フクロウも大喜びです。
みんなで食べ終わった後に残ったのは大きなタマゴの殻だけです。
さて、ぐりとぐらはその残ったタマゴの殻をどうしたでしょうか?
あり得ない大きさのタマゴに、やはり普通の家庭にあってはあり得ない大きさの調理器具です。
しかし奇想天外な流れの中でも、調理の手順やカステラの出来上がる様子は詳しく描かれています。
料理への意欲をかき立てる食材に出会った喜びと料理の楽しさ、そして美味しく出来上がったものを分け隔てなく分かち合う喜びの共感が、この絵本を息の長いものにさせています。
さて、多くのみなさんのご存じの通り、「ぐりとぐら」が登場する作品はシリーズになっていて他にもあります。
私は次の機会に紹介する「ぐりとぐら」の作品で、このシリーズに連なる私たちに届けられたメッセージについて語ってみたいと思います。