ヒロシの日記

たくさんの人たちの幸福を願いつつ、常に自然な生き方を望む私の日記です。

ぐりとぐら

2008-12-29 23:27:10 | 日記
ぐりとぐら
作: 中川 李枝子
絵: 山脇 百合子
出版社: 福音館書店   

 
のねずみの ぐりと ぐらは、おおきな かごを
もって、もりの おくへ でかけました。
   ぼくらの なまえは ぐりと ぐら
   このよで いちばん すきなのは  
   おりょうりすること たべること
   ぐり ぐら ぐり ぐら


-あらすじ-

野ネズミのぐりとぐらは、森の奥で大きなタマゴをみつけました。
これなら大きなカステラが作れます。
朝から晩まで食べてもまだ残るくらいです。
しかしタマゴは大きくて、どうやっても運べません。
ぐりによい考えが浮かんで、この場所でカステラをつくることにしました。

ぐりとぐらは、家に帰って一番大きなお鍋、小麦粉、バター、牛乳、お砂糖、ボールと泡立て器、エプロンを2枚、マッチ、リュックサックを用意してタマゴのところに戻ります。
大きなお鍋は引きずって運びます。お鍋の蓋は車輪のように転がして運びます。

さあいよいよ、料理の開始です。
タマゴを石で割って材料をボールに入れたらかき混ぜます。
大きなお鍋は石で作ったかまどにかけました。
材料をお鍋にいれて蓋をすると、2人は歌いながら焼けるのを待ちます。
カステラの焼けるにおいを嗅ぎつけて、森の動物たちが集まってきました。
「けちじゃない」ぐりとぐらは、みんなにカステラを分けてやることを約束します。

美味しいカステラに、ゾウも、フラミンゴも、イノシシも、小熊も、ライオンも、ウサギも、ヤマアラシも、リスも、鹿も、ワニも、カメも、トカゲも、カニも、モグラも、フクロウも大喜びです。

みんなで食べ終わった後に残ったのは大きなタマゴの殻だけです。
さて、ぐりとぐらはその残ったタマゴの殻をどうしたでしょうか?


あり得ない大きさのタマゴに、やはり普通の家庭にあってはあり得ない大きさの調理器具です。
しかし奇想天外な流れの中でも、調理の手順やカステラの出来上がる様子は詳しく描かれています。
料理への意欲をかき立てる食材に出会った喜びと料理の楽しさ、そして美味しく出来上がったものを分け隔てなく分かち合う喜びの共感が、この絵本を息の長いものにさせています。

さて、多くのみなさんのご存じの通り、「ぐりとぐら」が登場する作品はシリーズになっていて他にもあります。
私は次の機会に紹介する「ぐりとぐら」の作品で、このシリーズに連なる私たちに届けられたメッセージについて語ってみたいと思います。
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一番近い畑のサツマイモの蔓を片付けました

2008-12-29 19:04:55 | 日記
最初はこの通りで一回分に収まるかと心配しましたが、200メートルくらいの距離なので山盛りにして運びました。
まだ枯れていないものがありますので、下の畑に移してもう少し寒気にさらします。

・畑をシェアしているMJさんの畑

最初の大根は片付けて除草作業だけしておきます

まだ残っているソラマメの苗は、5番目に播種した分の植え付け残り11月22日播種した6番目です

・込み入り過ぎた三番目の大根と紅苔菜(多分失敗でしょう)
・特に問題は無いスナックエンドウ

・昨年より大分安くなった灯油
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とん ことり

2008-12-29 00:02:42 | 日記
とん ことり
作: 筒井 頼子
絵: 林 明子



「そのとき、

とん ことり

げんかんのほうで、ちいさな ちいさな おとがしました。」



幼いかなえは、山の見える街に一家で引っ越してきましたが、そこはかなえにとって知らないものばかりでした。
越して来たばかりで友達のいないかなえは、引っ越しの片づけが終わらない部屋でひとり寂しい思いをしています。
そんな時ドアの郵便受けに誰かが何かを投げ込む音が「とん ことり」と響くのでした。


林明子さんのことを書けばひと山ありますが、今回は書評(?)だけにとどめましょう。

引っ越しは大人の都合によるものですが、子供は今までの友達と別れることになります。
忙しくしている大人の傍で子供たちが寂しくしていることを大人たちは忘れてしまいがちなのです。
しかしこの作品には「それは仕方がないことと」思わせないだけの迫力があります。
それは林さんの描く少女の質感のなまなましさに、読者である私が圧倒されて、現実の娘達の
幼かった頃に投影してしまったからでしょう。

そしてこの話にはもうひとつのテーマである「ともだち」があります。
投げ入れた野の花が象徴するように素直に気持ちを伝えること、そして思ったことを
真っ直ぐに行動に移すことの大切さを教えてくれるのだと思います。


林さんの他の絵本のことは、又別の日に書くことにします。
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