ヒロシの日記

たくさんの人たちの幸福を願いつつ、常に自然な生き方を望む私の日記です。

この社長の下で働けて幸せだった

2012-03-14 21:19:10 | 日記
久し振りに職場の応接室で勤務先の社長と向き合ってそう思いました。

社長は私の親世代の年齢ですが、高潔でスマートで格好良くて寛大で、昔は私の大先輩である従業員の部下と同じ女を取り合ったりもしていたそうです。(噂ですが)

私は36年の長きに勤めましたが、役員にまで昇り詰めるだけの資質が無かったので、社長を雲の上の存在のように思うことが多かったのですが、社長は課長クラス以下の従業員に対しては仏以外の顔を一度も見せたことはありませんでした。

社長が30年以上も前に種を播いたこの地で、二度と社長にお目にかかることはないと感じた私は、妻を会社の近くに呼び出して、社長の帰りしなに会って挨拶をするように言いました。

会社には職場で働く従業員だけでなく、その家族の生活や将来も関わっています。
だから妻には、全社員の家族を代表するつもりで挨拶をしてくれるように頼んだのです。

思えば最初に結婚した妻を初めて紹介した会社の人は、職場の同僚でも直属の上司でもなく、この地元である職場から遠く離れた東京本社の社長でした。
入社してから36年間一度もそのイメージを崩すことなく、私の心の支えとして在り続けてくれたことを幸せに思い、又、改めて感謝の思いを深くしました。


妻が差し出した花束に込めた私達夫婦の思いは、社長に伝わったでしょうか?

私は有能な社員ではありませんでしたが、社長の背中から受け取ったメッセージは今も私の中に息づいています。 
 

もし死んで生まれ変わって再び人間になれるなら、この社長のような人間になりたいと思います。 
  
 
私は今の会社以外で働いたことが一度もありません。 

私は今の社長の下で働けて幸せでした。

 
 
ありがとうございます。 
 
 

コメント
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