収穫したものです。
インカのめざめ以外のジャガイモは沢山作っても、直売所に出荷すると他の生産者と競合するので、
あまり出荷はしませんが、いつか私の好きな品種を沢山作って直売所に出荷したいと願い、いくつかの
品種を年2回の栽培で保持、及び更新しています。
今日は種にする予定のジャガイモの状態を確認し、その一部を切り分けたり、芽出しのために
種芋を育苗トレイに伏せたりしました。
これはジャガキッズパープル(以下パープルと呼称)です。
ホクホク系でサラダ向きです。
皮が真っ黒(実際は濃い紫色)で、芋の形はほぼ男爵イモです。
このパープルの最も優れた点は、皮の色が黒く見えるほど紫色が濃いので、緑化し難いことです。
男爵やメークインなどは、土の浅いところで大きくなった芋は、表面が露出していなくて
太陽光に直接晒されなくても表面が緑化してしまうことがありますが、このパープルは、浅くても
芋に直接太陽光が当たらない限り、緑化することがありません。
つまり、緑化による歩留まりの低下が殆どないのです。
今年は少し力を入れて、これだけやってみることにしました。
パープルは、トレイに山土を被せて、芽出しの準備が完了です。
以下は、パープル以外のものです。
ベニアカリです。
澱粉含有量が高いと言われてホクホク系ですが、このジャガイモは緑化部分を食べても苦い味がせず、
食中毒にもなりません(人体実験済み)ので、出荷後の店頭での緑化による食中毒の心配がありません。
芋の断面は白です。
皮は収穫したばかりでは、とても美しいピンク色です。
これは主にレッドムーンやグラウンドペチカ(別名:デストロイヤー)で、テレビで名前が
よく出ている品種です。
これは切り分けたものが殆どですが、レッドアンデスです。
秋作でも芋が大きくなります。
芋の断面は黄色で、皮は鮮やかな濃い赤です。
下の並んだ3つのトレイにあるのは、さやあかねです。
しっとりとした美味しいジャガイモです。
皮の色がベニアカリといくらか似ていますが、ピンクではないこととイモの断面の色が黄色いことが
ベニアカリとの大きな違いです。
自家種の秋作に該当するジャガイモは、ここに並べたものばかりでなく、「野良イモ」状態のものが
沢山ありますので、種にするものはいくらでもあります。