父親がかけていたかんぽ生命のひとつは「死亡保険金額」が300万円でしたが、「配当」がついて
大きな額になっていました。
これは39年前にかけた保険で、その当時の契約では大きな配当が設定されていたからでしょう。
元々この保険は母親が受取人でしたが、9年前に亡くなっていたため、私に変更されたのですが、
長男である私の兄との関係が悪くなかったら、保険金額が異なる3つあった保険を兄と分けあったと
思うのですが、今となってはそれも叶わぬこととなりました。
父親は無口な人間で感情を表に現すことは殆ど無く、親としての愛情表現も言葉ではなかったのですが、
こうして遺されたものの大きさを考えるとそれが、不器用な親父の精一杯だったのでしょう。