安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

公共交通と原発を中心に社会を幅広く考える。連帯を求めて孤立を恐れず、理想に近づくため毎日をより良く生きる。

熊本で震度7の巨大地震 さらなる地震に厳重警戒を

2016-04-15 00:19:56 | 気象・地震
今夜9時26分頃、熊本でM6.5、震度7の巨大地震が発生した。地震の震度が現在の9段階制になって以降、最大の7が観測されたのは2011年3月11日の東日本大震災以来である。

それにしても、この地震、余震活動が過去の地震で類を見ないほど活発だ。すでに現在まで、震度6強1回、6弱2回、5弱1回、震度4は9回も起きている。この状況から考えて、地震を引き起こした断層の移動は現在も続いているものと考えられる。これくらいの巨大地震になると、断層の移動が数時間から十数時間近く続くこともある。今後もこの程度の余震は起こりうるものと考えて厳重に警戒をして欲しい。

また、プレート境界型地震であった3.11と、今回の地震は単純比較できないが、3.11の直前、2011年3月9日に三陸沖を震源とするM7.2(震度5弱)の地震が起きている。その後、いったん余震が収まりかけたように見えた後、3.11の巨大地震につながった。「後で思えば、あの地震が前震だったよね」と振り返られることになるような巨大な本震が、2~3日後に来ることも考えられる。1週間程度は気を抜かず、あらゆる可能性に備えるべきだ。

念のため、気象庁の報道発表を確認しておこう。

地震の規模はM6.5、震源地は熊本県熊本地方、震源深さは11km、発震機構(地震のメカニズム)は南北方向に張力軸を持つ横ずれ断層型(速報)である。横ずれ断層型は巨大な断層帯が動くときに多く、阪神・淡路大震災も横ずれ断層型だったとされている。

今回、きわめて活発な余震活動が続いているが、M6.5は日本周辺では1ヶ月に1回程度は起きている規模。阪神・淡路大震災(M7.2)よりもかなり小さい(マグニチュードが1大きくなるごとに、地震のエネルギーは32倍になる)が、今回に限って言えば、余震活動がきわめて活発であり、今後の推移を見守る必要がある。

取り急ぎ、強い揺れが続いている各地では、古い木造家屋に留まっているよりは、広くて不安定な構造物の少ない公園などの場所に移動した方がいい。真冬だった阪神・淡路大震災や、東北地方を襲った3.11と異なり、九州地方の4月はかなり暖かい。毛布などで暖を取れる環境があれば、古い木造家屋よりは屋外のほうが安全だ。しばらくの間、互いに助け合い、この苦境を乗り切って欲しい。

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