エラーの分類
○思い込みエラー
計画段階で、誤った状況認識によって、誤った計画をたててしまい、それを忠実に実行してしまうエラーである。たとえば、
・名刺の肩書きを信用してしまい、詐欺にあった
・新システムが導入されたのに、旧システムの操作をしてしまった
思い込みエラーは、うっかりミスほど多くは発生しないが、ひとたび発生すると、その検出は難しい。したがって、被害は大きくなる。
○うっかりミス
実行段階でおこる、計画された行為とは異なる行為をしてしまうエラーである。たとえば、
・景色に気をとられ、あやうく車が対向車線に飛び出してしまった
・朝出がけに頼まれた薬を買い忘れてしまった
エラーのほとんどは、こうしたうっかりミスである。うっまりミスでも、おかした瞬間にミスと気がつくことが多いので、すぐに訂正すれば、事故にならならない、あるいは、被害の拡大を抑えることができる。
○確認エラー
実行したことが、計画通りになっているかを確認する際のエラーである。たとえば、
・信号のない交叉点で充分に左右の確認をしなかったためひやり
・2人で別々に確認することになっていたが、一人が大丈夫というの で確認しなかった
確認ミスがないなら、事故になる前にチェックができる。しかし、確認行為にもミスが発生してしまうことがあるので、事は面倒である。また、確認ができるのは、計画通りに実行されているかをチェックするうっかりミスの場合だけで、思い込みエラーは、計画そのものを正しいと思っているので、確認チェックをすり抜けてしまう。
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