気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

橿原市博物館「天武天皇覇者の世界」展へ

2017-07-20 14:16:52 | 美術館・博物館
昼前に通った新沢千塚古墳群付近、公園内に新たにできた
地元野菜売り場で買い物を済ませ帰途につくと、直後に
「天武天皇 覇者の世界」という看板が目に飛び込み、
橿原市博物館」へと車をUターンさせてもらいました。
一年前に、「茶の愉」今井・京・堺展以来二度目です。
二階が特別展「天武天皇覇者の世界」300円、9月18日まで
壬申の乱に勝利した大海人皇子は即位し、第40代天武天皇と
して始めて天皇というを名を用いられ、妻の持統天皇と共に
律令国家の礎(飛鳥浄御原令)を築き、白鳳文化も成熟し、
律令国家の完成は孫の文武天応に引き継がれ、大宝律令を
制定されることになります。その日は8月3日に当たり、
当館は8月1日~6日まで観覧料無料になります。

でも特別室は狭く多くは復原品で、早川和子氏のイラストを
交え展示されており、平城宮跡資料館からの木簡も・・・
やや物足りません。
隼人の盾(復原)
藤原京跡の発掘はほとんど手が付けられておりませんから
今後の進捗により、藤原京跡近くに資料館の開設を
元市民ですが、お願いしたいものです。

さて入り口近くには発掘品が素手で触れるコーナーが
カップ型土器や、腹部に小孔をあけた壺形の須恵器「はそう」
土器 はそう
甑や須恵器の一部も手で持て、古代に思いを馳せ
どなたが使われていたのでしょう。
甑 須恵器
そして常設展は、大きさの割に盛り過ぎですが、
一見の価値が。
一見と言えば、ここの一階ロビーです。
無料で「オトコとオンナ」展を閲覧できますよ。
市内遺跡から出土したまつりと性別などを示す展示になり
性別が歴史の中でどのような役割を担ったかが判ります。
こちらの方が面白いかも?


明日香村に近く、なかなか訪れ難い場所ですが
抜け道にあたり、休憩がてらにいかがでしょうか?

梅雨明けした奈良、梅雨明け前の捩花

2017-07-19 15:37:30 | 季節の花々
やはり梅雨明けの発表がありましたね。
総雨量は60日間で平年比55%と少なく、今後が心配に。
行基さんの噴水も止められないことを祈りたいですね。
行基菩薩像7/19,10時
御蓋山が霞み、暑い中観光客の方々も汗を拭き拭き、
東大寺方面へ向かわれておりました。
JR奈良駅 三条通り
私も朝から奈良市内で動き回り、ハンカチを絞ると・・・
絞ると言えば、ネジネジ・あの花を忘れております。

あの場所で咲く『ネジバナ‣捩花』を先月中旬訪れると、
なぜかしら雑草が刈り取られておりました。残念なことで、
もう一つの場所は・・・散歩道からほんの一歩なのに、
暑くてなかなかそこまで足が向きません。意を決し
数日前にやっと、遅いかなーと思いながらも訪れると、
陽に照らされ黒々とした姿もあり、終わりかけでした。
 
でも最後に今年も清楚な姿を拝見できました。
『文字摺(もじずり)や稚児のはしゃぎし過ぎし日や』
                     愚句
 
別名モジズリは牧野富太郎によれば、捩(もじ)れ摺(ず)りの
意味で、花穂のねじれ巻く状態を表していると。
百人一首にもその名が記されておりますが、
江戸時代から栽培され「花壇地錦抄」では「もぢずり」と
近年では奈良に越した30年前に一時期野草ランのブームが、
義母も大事に鉢植え等をされていたのですが・・・
あっという間に出てこなくなったことを思い出しました。
成書によると放任状態の方がよく、植え替えることで土中の
共生菌との関係が壊れ、開花結実した時に養分を使いはたし
枯れてしまうのだそうです。教えてあげれば・・・遅きに。
手を掛けないほうが・・・もう遅いですが子育てと同じ?
種が飛び、雑草の如く生き続けているのですね。

どこまで伸びる

2017-07-18 13:31:05 | 日記
夜中に雷を伴い突然の豪雨、二階まで窓を閉めにダッシュ
なかなか寝付けず、蒸し暑くて寝不足になりますね。
予報では、大気の状態が全国的に不安定で局地的な雨が、
梅雨明けは遠のいたようです。

北側の小庭に、六月頃から見慣れぬ野草が蔓を伸ばし始め、
そのままにしておりますと、お稽古に来られた方から
フウセンカズラ」ですよと教えていただきました。
そうでした、昨年頂いた面白い種を播いていたことを。
 
月初めには、可愛い小さな花も咲きだし
『思わざる花の微細さ風葛』
          愚句
 
支柱を建ててあげなければいけないのですが・・・
やっと今朝から簾を再利用し、完成!
 
先日の名水立てで教えて頂いた男結びが役立ちました。
この「男結び」は造園に於いて基本的かつ重要な結び方で、
主に竹垣を作る際、植えた樹木に支柱などに使用されます。
これで蔓を延ばしても大丈夫ですよ。
ところが成書を読むと2~3mもぐんぐん伸びるってアアア

ぐんぐん伸びる方がもう一人
もうじき9才になる孫、唯一の女の子です。
昨年までの浴衣が小さくなり、かわいい浴衣をチョイス。
でも丈合わせが必要で、昨日墓参りのついでに買ってきた

だんご庄』のお団子につられて来てくれました。
”夏休みに、田舎で着て遊びたい”と、
仮縫いしながら、どれだけ大きくなるのでしょう!
女の子は成長が早いですから。
これも来年までかしら?と思いつつ仮縫いを終えました。

夏休みまで、まだ時間が・・・、思った時が吉日
今日中に済ませておきましょうと、針を進めます。
夕方には完成。

いっぱい、田舎で遊んでらっしゃいね。

万葉人が名付けし屎蔓(くそかずら)

2017-07-17 16:26:30 | 季節の花々
バス通りの植栽に蔓が延び、小さなラッパ状の花をつけて
咲いておりました。
名をへくそかずらとぞいふ花盛り』  
            高濱虚子
 
へクソカズラ・屁糞蔓』で、そのままでは臭いは???
「くだらぬ 物思ひをば やめにせむ 
          何か匂ふは 屁葛か」若山牧水
茎や葉を揉むと匂いが増し、花の後の生の実も凄い匂いと。
でも乾燥させると不思議と臭いはせず、昔は民間薬として
あかぎれや霜焼けにも使われたそうです。
赤紫色の可愛らしい小花、田植えの頃に咲き、形からも
別名「早乙女花」、または「灸(やいと)花」と。

蔓の先だけを家に持ち帰り、玄関に飾ってみました。
なかなか清楚な感じで
 
万葉集では ただ一首、宴で物の名前を詠みこむ遊びの中で、
屎蘰(くそかずら)として登場します。巻16-3855 高宮王
「菎莢(ざふけふ)に 延(は)ひおほとれる 屎葛(くそかづら)
             絶ゆることなく 宮仕へせむ」
この歌は「菎莢」を朝廷、「屎葛」を自分に喩えられており
「どんなことがあっても役所を辞めないでしがみ付きたい」
どこかの前次官さんも、その時は使ったセリフかも?
それとも、支持率の下がられたお方かも・・・・・
国民からきつーいお灸(やいと)を据えられて、
次の一手は、さあ、どうする、どうされる。

紐遊びと蝉

2017-07-16 15:20:01 | 日記
今日も朝から暑く、梅雨明けも近いのでしょうか。
豪雨での被災地ではまだ行方不明者の捜索中で、
降水量が多いと思いきや、四国や多摩川流域では
ダムの貯水量が少なく取水制限がなされているとのこと
ままなりませんが、地球温暖化が原因なのでしょう。

昨日は奈良まで自分の稽古にお伺いし、名水立てをさせて
頂くことが出来ました。名水立てに必要な男結び、
そして仕覆の紐遊びも教えて頂けました。
でも用事のためお昼までで残念!

今日・明日と滑川の花火に誘われて富山へ帰郷の予定が、
用事とぶつかり断念。
頂いた時間、忘れないうちに紐遊びの練習をと。
最初に長緒は休み緒がありませんからと、
教えて頂いた閂と桔梗を。
閂と桔梗
そして蜻蛉を
蜻蛉
蜻蛉があるのなら、蝉は?
「茶の結び緒」淡交社編集局p11の紐遊びに写真付きで、
菊、桔梗、梅、桜、とんぼ(蜻蛉)と記載が、でも蝉はなく、
検索で見つけた写真のように挑戦しますが・・・、
紐が短いのか、うまくいきません。
こんな成書が紹介されておりました。
・花結びと袋物(田中年子著)NHKおしゃれ工房
・花結び~美しい紐遊び~(永井百合子著)淡交社
買わずに図書館にでも探しに行くことにしましょう。
節約節約、節約節約・・・・・

蝉と言えば、先日梅雨の晴れ間散歩中、遊歩道で
アブラゼミの羽が一枚だけ、ぽつんと
鳥に狙われたのでしょう。

ふと並木のメタセコイアの木に目をやると、蝉の抜け殻が、
地上1mほどの葉に計ったかのようにくっついておりました。
一途なる高さも半端蝉の殻
           湯川雅
 
梅雨明けも近いのかな・・・と思っていると
数日前から、朝早くセミの鳴き声が耳に響くようになり、
今朝早くにはサンルームの網戸にくっついたアブラゼミが、
抜け殻がないので、お休みの途中なのでしょう。
8時過ぎには・・・旅立ちを
今日は盆の送り火、仏壇に蝋燭と線香を差し上げましょう。
送り火や今に我等もあの通り
           小林 一茶 
 
このアブラゼミは土の中で6年から7年の間に4回脱皮し、
地上で最後の脱皮5回目をして、羽化して成虫になりますが、
寿命は2~3週間なんですね。

ときじきふじ(夏藤)を

2017-07-15 08:19:51 | 季節の花々
寝苦しい日々が続き、窓シャッターを風が通る設定で
休んでおりますと、隙間から薄明りが届き始め、
夜明けとともに目が覚めました。南の空に月が
『盆の月大きな空でありにけり』
           稲畑汀子
今日15日は、盂蘭盆会(うらぼんえ)
故郷富山やここ奈良では来月の旧盆の行事になります。
でも被災地では、いまだに行方不明者も・・・合掌


昨日は昼から自宅稽古、前回「茶箱」の予定が、今回に。
 
花は藪茗荷、百日紅と『夏藤』を、香合は「朝顔」に。
  

この『夏藤』は今年も同じ場所、木々に覆われた藪で
ぶら下がるクリーム色の花房が目に止まりました。
なぜか不思議と、涼しさを感じさせました。
夏藤や心も振れる涼をよぶ
           愚句


土用のころに咲くことから土用藤とも呼ばれ、
万葉集では季節外れの藤「ときじきふじ(非時藤)」として
詠まれております。万葉集 大伴家持巻八、一六二七
『吾屋前之 非時藤之 目頬布 今毛見壮鹿 妹之咲容乎』
あなたの笑顔を今すぐに見たいものですって

お互い老いたとはいうものの、相方と言えば・・・

茶道サークルはフランボワーズの錦玉寒で

2017-07-14 13:11:00 | 主菓子とお干菓子
蒸し暑いさなか、第4回目の茶道サークルへ
菓子は昨年も作った、観世水で涼を呼ぶ錦(金)玉寒
甘い寒天の中に、仏語で「フランボワーズFramboise」、
英語では「ラズベリーRaspberry」の実をいれました。
 
観世水(かんぜみず)には(虎屋さんより一部改変)
足利義満が能楽の観世大夫に与えた屋敷には名水の誉れ
高い井戸があり、観世井(かんぜい)と称しました。
伝説としてその井戸に龍が舞い降りてきて以来、水が動き
美しい波紋の渦巻きができ、白蛇さまが棲まれていると。
*一説には深い井戸で地下水の合流地点にあたるからと
渦巻水(うずまきみず)を意匠化した観世水(かんぜみず)は、
仕舞扇・謡本の水巻模様として使われております。

少し残ったので、孫にでも

相方に試食してもらうと、
”酸味が強すぎてお茶の味が”とけなされますが・・・さて

茶道サークルでは、見学の方も含めて集まられており
立礼、薄茶平点前をさせていただきました。
お軸は「清流無間断」で、
”清らかな水は絶え間なく流れ、葉を枯らすことはなく
 精進修行の大切さを語り、不断の努力が必要ですね”と
  
菓子は観世水[フランボワーズの錦(金)玉寒]に団扇を

皆さまは、”美味しい”と・・・
暑い日には、うってつけの菓子になりました。

もう一時過ぎ、蒸すと思っていると雨が・・・
名古屋では大変な雨量だとか、何事も無きように
昼からお稽古があり、お茶箱の準備をしなくてはね。

大和文華館「宴の器」展へ

2017-07-13 17:51:57 | 大和文華館
今日は奈良は猛暑日の予想でしたが、なんとか34℃止まり、

「宴の器」展の大和文華館から家に戻った時刻でした。アツイ

古来「宴」を通して、神仏と人、人と人の交流が深められ、
この宴に置いて重要な役割を果たすのは器です。
季節、しきたりなど文化により取り合わせも異なり、
今回大和文華館所蔵108作品(重要美術品3含む)から、
食や酒、お茶に関わる様々な器を見てまいりました。

館内の中庭は開けはなられており、青々とした竹の色で
優しい光の中で、入り口の3作品が目に飛び込んできます。
左側は【根来塗、茶入と茶杓】室町時代
 何とも言えない黒地が
中央は【蒔絵椿紫陽花文提重】江戸時代
 花見などの宴会で手提げの中に四段お重や2つの酒器等が
蒔絵椿紫陽花文提重
右側は【朱漆絵蓬莱文瓶子】江戸時代
 中国瓶子よりもS字状の体でなまめかしく、
 日本独自の美意識を感じます。

さあ4部門に分け展示されております。
Ⅰ.神仏の器・明器
【青磁多嘴壺】龍泉窯1080年、北宋 重要美術品
青磁多嘴壺
【粉青双耳盃】堅手、朝鮮王朝
 嵌入があり、堅手とは素地や釉や手触りが堅そうなところからで
 反対は柔手になります。
【朱漆絵蓬莱文瓶子】既述

Ⅱ.水注・酒器
【二彩碗】奈良時代
 唐三彩を模して金継ぎがほどこされています。
【金銅狩猟文脚盃】唐
 ワインを入れる盃で青銅に鍍金で、狩猟図
 馬に乗り、弓矢や投石で鹿や兎を狩っている
【赤絵市松文角瓶】景徳鎮窯、古染付手 明末期
 口や角が釉薬の収縮率の違いで欠けており、官窯は×だが
 民窯の作で日本の茶道では虫食いといい、景色を楽しむ
赤絵市松文角瓶
【黒釉箶芦瓶】朝鮮・高麗 重要美術品
ロクロ成形で、黒釉が赤褐色を呈し、部分的に濃淡のムラが
黒釉箶芦瓶

朝鮮半島からは三島手が、・・・

【東印度会社帆船図硝子酒盃】オランダ18世紀
東印度会社帆船図硝子酒盃
【黄瀬戸六角盃】【志野四方盃】【織部六角盃】美濃
【色絵更紗文盃】有田(鍋島)
【赤絵龍文盃】青木木米作‣京都⇐写⇐中国‣明【赤絵龍文盃】
【色絵花鳥文盃】ルイス・フィクトル作、デルフト窯、オランダ 1730年頃
 まだ磁器が造れず、亜鉛の釉薬で造った白地に絵を
色絵花鳥文盃

Ⅲ.食器
【善教房絵詞摸本】岡田為恭筆1841年 紙本墨画
 元はサントリー美術館蔵で、酒を盗み飲んでいる女性も
【文姫帰還図巻】明
 匈奴にさらわれた姫が、南宋へ帰還する物語、宴の場面を
根来塗が実用的な作品
【志野柳文鉢】
 志野柳文鉢 
【色絵竜田川文向付】尾形乾山作、京都 江戸中期
【赤絵牡丹蓮華唐草文鉢】景徳鎮窯、明 重要美術品
 民窯で赤と緑の釉で
赤絵牡丹蓮華唐草文鉢
【青花富士山形平鉢】景徳鎮窯、古染付手 明末期
 中国に注文して作られており、足は織部の足様です。
【蒔絵椿紫陽花文提重】既述

Ⅳ.茶器
【白天目茶碗】瀬戸、室町
【黒織部沓茶碗】美濃、桃山
 黒織部沓茶碗
【色絵金彩菊草花文茶碗】薩摩 江戸後期
【色絵夕顔文茶碗】尾形乾山作、京都 江戸中期
色絵夕顔文茶碗
【赤楽宝珠文茶碗】青木木兎作、赤膚 江戸末期 
 楽焼になります。
【黒磁金彩碗】定窯 北宋
黒磁金彩碗
【青磁五葉花形托】朝鮮・高麗
【青磁象嵌雲鶴文碗】朝鮮・高麗
【伊羅保手茶碗】朝鮮王朝
【青花山水人物碗】「大越国」銘、ベトナム16-17世紀
 高い高台のチョコレートボトムで下部に蓮弁文、上部は
樹下を歩く人が柔らかな線で絵付けが
青花山水人物碗

茶器を観させていただき、中国で一番は青磁、二番は白磁
ところが日本では侘び茶に代表されるよう素朴さが
国民性による文化の違いが垣間見えました。

菓子は「乾山写し」「うすべに」で

2017-07-12 16:38:52 | 主菓子とお干菓子
今朝から蒸し暑く11時42分には34.4℃と今年の最高気温を。
その後急に黒雲と共に雨風が、開けていた南側の窓から吹込み
下は間に合ったのですが、二階は雑巾のお世話に・・・
でも雨のお蔭で気温は29℃まで一気に下がってくれ、
玄関の木槿も昨日は萎れていたのが咲いております。


先日の土曜日の自宅稽古のお話です。
四人様お集まりでしたので、”久しぶりに花月をしましょう”と
前日までに連絡済だったのですが・・
障子も外さないといけないし、もたもたし準備が進まず、
この天候ではと言い訳をして、
名水立て、梶の葉で葉蓋の扱いにさせていただきました。
   
床のしつらえは、お軸は「渓雲」東大寺元管長 清水公照筆、
お花は藪茗荷、木槿と水引で
 7/8⇒7/10
(十日の方が上手く活けれたのではないでしょうか。)
主菓子は、奈良樫舎さんからで、干菓子は京都菓子司 末富
「乾山写し絵替わり煎餅」と「うすべに」を。
 
HPによると「乾山写し」は琳派の世界を京焼に展開させた
尾形乾山の絵替り皿を麩焼き煎餅に写されており、
かろやかな味わいの麩焼き煎餅になります。
「うすべに」は、かろやかな薄い麩焼き煎餅の間に、
甘みを添えた梅肉を挟んだ干菓子で、サクサク感とともに
上品な酸味と甘みが、抹茶に合い、喜んで頂けました。

皆様お忙しくて、時間的にも丁度よろしかったようで、
一安心、次回は必ず「花月」をしましょうね。

猛暑に負けず、根が張った梶の木を

2017-07-11 17:37:08 | 日記
奈良は猛暑日一歩手前の34.3℃、今年の最高気温と、
でもそれ以上に故郷の富山は37.3℃、体温を上回る気温が、
地震に大雨と猛暑の日本、異常気象のオンパレード、大変です。
この暑い日に庭に出て、ブウブウいう相方を連れてのお仕事。
それは先日お稽古に伺ったおり、こんなお話が聞けたからで、
”梶の木は根がすごく張り、他の植木のところに出てきたので
植木屋さんにお願いして処分してしまった”と茶友のお一人
帰り小庭を見ると、3年目の若木なんですが、枝はお隣に掛り
1m横の柊南天の前にぽつんと若芽が伸び始めておりました。
やはり、こんな狭い庭では・・・あきらめないと・・・・

昨日で最後の葉蓋のお稽古をして、今朝相方と一緒に倒そうと、

でも幹が太く相方からは、小さなのこぎりを引いて切るのは
無理と言われてしまいましたァァァー、本体は息子に
電動ノコで頼みましょう。若木を抜くと、それがすごいことに、
根がまだ横に1mも伸びており、最後まで引き抜き、さらに
隣へはみ出した百日紅に今年もこの炎天下咲きだしており、
炎天の地上花あり百日紅
         高浜虚子

さらに木槿、ムラサキシキブも枝打ちに。
丁度良かった、昼からお稽古に出かける花が手に入りました。
残った花を玄関に飾りましたが、木槿があっという間に萎み、
水あげが悪かったのか?一日花だからでしょうか。

朝顔にうすきゆかりの木槿かな
           与謝蕪村