今日は午後3時から亀岡市役所内にある市民ホールで「京都府PTA家庭教育研修会」に
出席してきました。
この研修会は、我々亀岡市PTA連絡協議会の上部団体である府PTA連絡協議会の主催で
開催されたもので、市内PTAの会員さんの皆様に「府PTA連」という組織の存在と活動を
知って頂くために府内一円で開かれています。
また、2年後に京都で開かれる「日本PTA連絡協議会・全国大会」で、この亀岡市がサブ会場に
選出されていることから、亀岡市内のPTA活動の更なる活性化を目指す狙いもあります。
今日は府Pの主催ということで、私たち市P連のメンバーはいわばゲストという立場で気楽に
参加しました。私などは午前中に遊船の仕事をして、午後から参加というさらにお気楽参加です。
とはいえ、家庭教育の研修会です。講義の内容はお気楽ではありません。
今日の講師は児童養護施設「舞鶴学園」の学園長を務めてられる桑原教修先生です
このブログを以前からお読みの方なら気が付かれた方もおられるかもしれませんが、
私の友人であるMBS毎日放送報道記者・米田佳史さんが「映像08」という番組で制作したドキュメント
「家庭の再生 ある児童養護施設の試み」の舞台となった児童養護施設の学園長さんです。
様々な家庭的理由から幼くして親と離れて、児童養護施設に預けられた子供たちの姿を
追ったこの作品は現代社会の中で「家族とは何か?家庭とは何か?」を問いかけた問題作として、
その年(平成20年度)の日本民間放送連盟賞・テレビ教養番組最優秀賞を受賞しました。
今日の講演でも話されておられましたが、舞鶴学園では10年前から、
大勢の子どもが同じ建物内で暮らす「大舎制」をやめ、
6つの一戸建てにわかれて生活する「小舎制」を採用されたこと、
施設で育った子ども達が自立して社会に出た時の戸惑いや苦悩など、
実体験から出てくる言葉の重さに圧倒されながら拝聴いたしました。
そして、親は、家庭を壊すことなく努力をしなくてはならない、
どんなことがあってもわが子を手放してならないと切々と訴えられた。
自分たちが子どもの頃、親に掛けて貰った数々の愛情を思い出し、
その目線で自分達の姿を見つめ直さねばならないと強く感じました。
私たちはややもすると、家庭崩壊や子どもへの虐待、児童養護施設へ預けるなんてこと、
自分とは無縁の遠い世界のこと、他人事と思いがちだが、これらの親たちも最初は私たちと
何ら変わることない「子どもを愛していた親」だったはずだ。
それが、自らの身に降り掛かってくる様々な出来事に遭遇した時、
遠い世界の話が最も間近にある事を知るものなのかもしれません。
人間は弱い生き物です。完璧なんて人は一人もいやしません。
その視点から私たちは家庭のあり方、家族のあり方を考えていかねばならないと
この研修会で感じました。
「お母さん、俺のこと忘れたんかな?・・・忘れたと思うで・・・」
番組のなかで、施設に預け、一度も訪ねて来ない母のことを語った、
幼い子の言葉は今も耳に残っており、私の胸を締め付けます。
「お母さんを恨んでいるか?」と問う記者にその子は、
「恨んでない!」 ときっぱりと言いきった。
「それはなぜ?」
「…だって、お母さんだから…」と答える子。
この言葉に、子ども達から見た母親への気持ちが全て言い表されています。
この子は、母が自分を捨てたことを知っているのに…
わが子より、自分の幸せを優先した親たち。でも、これは特別な人ではなかったのです。
そのことをしっかり自覚した上、我々、親と呼ばれる者は、これらの子ども達の
言葉に込められた親への思いを胸に刻んでおかねばならないと思うのです。
出席してきました。
この研修会は、我々亀岡市PTA連絡協議会の上部団体である府PTA連絡協議会の主催で
開催されたもので、市内PTAの会員さんの皆様に「府PTA連」という組織の存在と活動を
知って頂くために府内一円で開かれています。
また、2年後に京都で開かれる「日本PTA連絡協議会・全国大会」で、この亀岡市がサブ会場に
選出されていることから、亀岡市内のPTA活動の更なる活性化を目指す狙いもあります。
今日は府Pの主催ということで、私たち市P連のメンバーはいわばゲストという立場で気楽に
参加しました。私などは午前中に遊船の仕事をして、午後から参加というさらにお気楽参加です。
とはいえ、家庭教育の研修会です。講義の内容はお気楽ではありません。
今日の講師は児童養護施設「舞鶴学園」の学園長を務めてられる桑原教修先生です
このブログを以前からお読みの方なら気が付かれた方もおられるかもしれませんが、
私の友人であるMBS毎日放送報道記者・米田佳史さんが「映像08」という番組で制作したドキュメント
「家庭の再生 ある児童養護施設の試み」の舞台となった児童養護施設の学園長さんです。
様々な家庭的理由から幼くして親と離れて、児童養護施設に預けられた子供たちの姿を
追ったこの作品は現代社会の中で「家族とは何か?家庭とは何か?」を問いかけた問題作として、
その年(平成20年度)の日本民間放送連盟賞・テレビ教養番組最優秀賞を受賞しました。
今日の講演でも話されておられましたが、舞鶴学園では10年前から、
大勢の子どもが同じ建物内で暮らす「大舎制」をやめ、
6つの一戸建てにわかれて生活する「小舎制」を採用されたこと、
施設で育った子ども達が自立して社会に出た時の戸惑いや苦悩など、
実体験から出てくる言葉の重さに圧倒されながら拝聴いたしました。
そして、親は、家庭を壊すことなく努力をしなくてはならない、
どんなことがあってもわが子を手放してならないと切々と訴えられた。
自分たちが子どもの頃、親に掛けて貰った数々の愛情を思い出し、
その目線で自分達の姿を見つめ直さねばならないと強く感じました。
私たちはややもすると、家庭崩壊や子どもへの虐待、児童養護施設へ預けるなんてこと、
自分とは無縁の遠い世界のこと、他人事と思いがちだが、これらの親たちも最初は私たちと
何ら変わることない「子どもを愛していた親」だったはずだ。
それが、自らの身に降り掛かってくる様々な出来事に遭遇した時、
遠い世界の話が最も間近にある事を知るものなのかもしれません。
人間は弱い生き物です。完璧なんて人は一人もいやしません。
その視点から私たちは家庭のあり方、家族のあり方を考えていかねばならないと
この研修会で感じました。
「お母さん、俺のこと忘れたんかな?・・・忘れたと思うで・・・」
番組のなかで、施設に預け、一度も訪ねて来ない母のことを語った、
幼い子の言葉は今も耳に残っており、私の胸を締め付けます。
「お母さんを恨んでいるか?」と問う記者にその子は、
「恨んでない!」 ときっぱりと言いきった。
「それはなぜ?」
「…だって、お母さんだから…」と答える子。
この言葉に、子ども達から見た母親への気持ちが全て言い表されています。
この子は、母が自分を捨てたことを知っているのに…
わが子より、自分の幸せを優先した親たち。でも、これは特別な人ではなかったのです。
そのことをしっかり自覚した上、我々、親と呼ばれる者は、これらの子ども達の
言葉に込められた親への思いを胸に刻んでおかねばならないと思うのです。