保津峡と嵐山の桜が開花して初めての週末。
曇り空にもかかわらず、保津川下りの乗船場には朝から
大勢のお客さんがお越しになり今年一番の賑わいをみせました。
私の仕事も今日は2回目出航となり、春の観光シーズンの到来です。
が、しかし!今日は朝から風が強く吹いていました。
しかも船頭泣かせの‘向かい風’です。
保津川下りの船にとって一番の強敵は‘風’なのです。
高瀬船といわれる保津川下りの船は船底が平らな構造になって
いるので川水の抵抗を受けにくく急流を流し易くしている。
その利点が風吹きでは欠点となるのです。つまり風の方向に
流され易いのです。ちょうど川面に浮んでいる葉っぱを想像して
貰うとわかりやすいと思います。
向かい風では風の力で船が流れに乗れず、前に進み難いのです。
川の流れ利用できない分、私達船頭の力で進めることが要求されるのです。
特に船の舳先で動力の役目をする櫂引きと棹差しは大変です。
水面を捲り上げる様な強い風をつんざき、船を前に進めるためには
棹差しも櫂引きも一瞬も力をゆるめる事は出来ません。
腕、手首、背筋など上半身はもちろん、腰やふともも、ふくらはぎ
などの下半身の筋力もフルに活用しないと進めないのです。
しかも相手は自然の風です。絶えることなく吹き続けて
容赦がありません。これも大自然の一つの顔なのです。
自然は味方にもなり敵にもなる。それを受け入れることが
自然の中で仕事をするということなのでしょう。
嵐の様な向かい風が吹く荒瀬を抜けると、山間に薄紅色を
した山桜が目の前に広がります。いつしか厳しかった風も
収まり、穏やかで美しい春がそこにあります。
これも自然です。
やっぱり‘自然’は素晴らしい!
その感じる保津峡の春です。
曇り空にもかかわらず、保津川下りの乗船場には朝から
大勢のお客さんがお越しになり今年一番の賑わいをみせました。
私の仕事も今日は2回目出航となり、春の観光シーズンの到来です。
が、しかし!今日は朝から風が強く吹いていました。
しかも船頭泣かせの‘向かい風’です。
保津川下りの船にとって一番の強敵は‘風’なのです。
高瀬船といわれる保津川下りの船は船底が平らな構造になって
いるので川水の抵抗を受けにくく急流を流し易くしている。
その利点が風吹きでは欠点となるのです。つまり風の方向に
流され易いのです。ちょうど川面に浮んでいる葉っぱを想像して
貰うとわかりやすいと思います。
向かい風では風の力で船が流れに乗れず、前に進み難いのです。
川の流れ利用できない分、私達船頭の力で進めることが要求されるのです。
特に船の舳先で動力の役目をする櫂引きと棹差しは大変です。
水面を捲り上げる様な強い風をつんざき、船を前に進めるためには
棹差しも櫂引きも一瞬も力をゆるめる事は出来ません。
腕、手首、背筋など上半身はもちろん、腰やふともも、ふくらはぎ
などの下半身の筋力もフルに活用しないと進めないのです。
しかも相手は自然の風です。絶えることなく吹き続けて
容赦がありません。これも大自然の一つの顔なのです。
自然は味方にもなり敵にもなる。それを受け入れることが
自然の中で仕事をするということなのでしょう。
嵐の様な向かい風が吹く荒瀬を抜けると、山間に薄紅色を
した山桜が目の前に広がります。いつしか厳しかった風も
収まり、穏やかで美しい春がそこにあります。
これも自然です。
やっぱり‘自然’は素晴らしい!
その感じる保津峡の春です。