保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

2日から京都・吉田神社の節分祭。

2005-01-31 23:24:45 | 京都情報
‘紅もゆる岡の花、早緑匂ふ岸の色、
 都の花に嘯けば、月こそかゝれ吉田山’

皆さん、この歌をご存知でしょうか?
この歌は「旧三校」校歌といわれる「逍遥の歌」の一節です。
旧三校とは今の京都大学の前身です。

この校歌にでてくる吉田山は京都大学の裏手にある小高い山で
山裾には江戸時代に日本神道の頂点として栄えた「吉田神社」があります。

その吉田神社で2日から「節分祭」が開かれます。
節分祭としては京都随一の伝統と規模と有するもので、
境内には約百万人の参拝者で埋め尽くされ、約千店にも
及ぶ露店が軒を並べて祭りを盛り上げます。

2日には前夜祭として朝から疫神を鎮める儀式から始まり、
午後6時には本宮で面をかぶった疫鬼と童を従えた
黄金四つ目の面を被った陰陽師が対決する「鬼やらい」の儀式が
おこなわれます。

3日は当日祭。夜11時に浄火の炎が点火されます。

この節分祭は室町時代に執行されて以来、疫や天災などの災いの元を
鬼や悪神にたとえ追儀することで平安を願う、京洛の一大行事なのです。

昨日も書き込んだ様に、古くから京都には魔物、怨霊が住み、
災いを起こすと信じられてきました。街事態が結界となり
封じ込める設計になっています。

吉田神社も表鬼門に位置することから、魔界京都の歴史を
色濃く残す行事の一つといえるでしょう。

はっちんも夜中に京都の吉田山まで厄払いをしてもらいに行こうかな?

誰ですか「そんなこといって本当は夜遊びでしょ」言っている人は?













魔界がつくった都・京都

2005-01-30 23:14:59 | シリーズ・京都を歩く
「鳴くよウグイス平安京」・・・学生の頃、歴史の
年号を覚える時に語呂あわせで覚えた人も多いのでは?

そう‘鳴くよ’とは西暦794年の事で、今の京都に
平安京という都が移された年のことです。

以来、千年以上の長きにわたり日本の都であった京都。
その誕生にはいかなる理由があったのでしょう。

京都は遷都前‘山背の国’(やましろ)と呼ばれていました。
山背とは今の奈良県大和・平城京の後背地を意味していました。

時の天皇・桓武天皇は巨大になり過ぎた奈良仏教と僧侶の
政治への介入を嫌って、新天地への遷都を計画、
山紫水明の地で水陸の便のいい山背国が選ばれました。
ここまでは歴史の時間に習いましたね。

でも理由はぞれだけではなかったというのです。

それだけの理由なら平城京から最初に遷都された長岡京はなぜ?
10年足らずで遷都が必要だったのでしょうか?
平安京の遷都の裏には‘呪い、怨霊’の姿が見え隠れするというのです。

元々、皇位から最も遠い系統であった桓武天皇は、即位するまでに多くの
肉親たちを踏み台にしていきたと伝えられています。

平城京から遷都した長岡京は桂川流域に位置し、遷都後何故か?
度重なる大水害に見舞われました。
また、自分の側近を暗殺した罪で弟・早良親王(さわら)を獄死させた
事で、早良の怨霊に夜な夜な悩まされ、挙句に自分の夫人や母、皇后が
立て続けに突然死し、息子も原因不明の病気に襲われました。

絶大な武力と権力を握っていた桓武天皇は決して気弱な人ではなかったのですが、
こうも立て続けに天災や不運が重なると今ままで踏み台にしてきた人達の
怨霊の祟りでは?と不安になるのも無理もないこと。

そんな呪われた都からは早く逃れたいとの思いから、山背国に
遷都を計画し、自身の平安を得ようと‘平安京’と名づけたそうです。

平安京を造営するに際し、あらゆる宗教者を総動員して呪術の防御システムの
結界を張り廻らしました。
主に古代中国の風水が用いられ、碁盤の目に街を整備し、
街そのものを結界で繋いだのが今の京都なのです。

結界を結んでも効力がなれば、御霊神社や寺院を建て呪いを沈めてきたのです。
京都に今でも神社仏閣が多いののもその名残りなのです。

魔界と戦い封じる為に造られた街、それが京都誕生の真相でもあります。

そう思い京都を歩くとまた、ちがった楽しみ方が出来るのでは・・・

*写真は京見峠からみた京都の風景です。






花粉症に思う・・・

2005-01-29 20:46:02 | 船頭の目・・・雑感・雑記
いよいよ奴やがやって来る季節が近づいていました。
そう、奴らとは「花粉」たちです。
はっちんは花粉症です。しかも重症の患者です。

この季節になると、止めどなく流れる鼻水の洪水に、
あらゆる活動意欲は下がる一方、イライラ感は高まり、
精神衛生上よろしくない事この上ないです。

元々アレルギー体質でしたが、何故か花粉症とは無縁だったはっちん。
それが、4年前から花粉症と共に春を迎えることになってしまいました。

聞くところによると、花粉症はその人に備わった免疫能力の
対応許容量を超えた時から始まるらしいですね。
つまり体を外敵から守る役目をする免疫細胞の反逆です。

許容限度を超えた体内の器から溢れ出した防御細胞が、
制御を失い攻撃性を増し、自らの細胞にまで攻撃を仕掛ける。
はっちんはどうやら、四年前にその器を超えてしまったみたいです。

ロマンチストのはっちんはいつもこの花粉症の発生システムを
自らの身体に感じながら思い巡らす思案があります。

人間の身体には、生まれつき自分の体内にあったもの(自己)と、
そうでない体外から入ってきた(非自己)を識別する能力が備わっています。
そして、非自己が侵入してくるとこれを識別して、体外へ排除しようとします。

この一連の働きを免疫作用といい、病気を未然に防いでくれているらしい。
ところが、この免疫作用が突然暴走をはじめ、過敏性を増し、
身体に無害な異物(非自己)にまで攻撃を加え、かえって自分の身体を傷つけ出すのが
今や国民的症状にまでなった花粉症のメカニズムですね。

私はそこに自らの心の写し鏡を見るのです。

人の心には身体と同じように、自分と異なるものを排除しようとする心が、
大なり小なりあると思います。
それは性格や意見の合わない人や不利益をこうむる人、
又は障害や病気をもつ社会的弱者などであったりします。

人が幸せな社会生活を営む上で、良好な対人関係は重要な要素です。
しかし人は誰しも自分に対する身びいきがあるもので、
自分の欠点には寛大になれるが、他人の欠点には、非常に敏感なものです。
それが故に人を責め、陰で悪口をいい、その感情がエスカレートすると、
その人を社会的、又は肉体的に排除しようと考えたり願ったりさえ
する事もあるほどです。

非自己と激しく対立し排除しようとする意識が高じれば
争いの元になるのは人類の歴史が証明してます。

非自己への過剰な対立と排除は、けして自らを守るものではなく、
いずれは自らを傷つけるものへと変わって返ってきます。
世界の平和も対立と排除や淘汰の先にはなく、共生と共存、許していく
ことの先にあるものではないでしょうか?

その事を花粉症は教えてくれているような気がしてならないのです。

花粉症程度で、少し大げさな話になりましたが、あくまでも
ロマンチストの勝手な独り言ですのでご勘弁を・・・


今日の金曜エンタに原田龍二さんが出演されます。

2005-01-28 19:39:37 | 原田龍二さん
はっちんのブログをご覧の原田龍二ファンの皆様、
今日の金曜エンタティメント・サスペンスに
原田さんが出演されますよ。

ファンの皆さんならもうすでにスタンばっておられることでしょう。

今回は温泉街・熱海が舞台で、新婚夫婦の設定です。
共演は奥様役に石田ゆり子さん、奥様のお母さん役に
八千草薫さんなど豪華な顔ぶれ。

石田ゆり子さんは確か原田さんがデビュー間もない頃、
トレンディードラマで共演されていた様な?
間違ってたらすいません。


今回はどの様なミステリーが隠されているのか?
自分なりの謎解きを進めるのもサスペンス番組の
魅力ですね。

番組は今夜の午後9時から、フジ系列で全国放送されます。

感想お待ちしております。

京都観光文化検定試験

2005-01-27 21:26:35 | 京都情報
昨日はブログがメンテナンスとやらで
書き込みが出来なくなっていましたね。

そんな事ってあるのですね。びっくりです。

前回の書き込みが「ロケ地を京都に誘致しよう!」
運動の事だったので、ご覧頂いている映画通の皆様の
面白い意見が聞けるものと楽しみにしていましたが
この様な状態では仕方なかったです。

ブログのメンテは昨日の午後9時から今日午前6時まで
と表記されていましたが、結構かかるものなのですね。
毎日膨大な数のブログが更新されていますから
無理もないですが、改めて巨大掲示板のすごさを感じた次第。

あっそうそう、火曜日に「京都観光文化検定試験」の
合格発表があったそうです。
これは京都の文化やしきたり、歴史から神社仏閣まで
の知識レベルをを認定する試験です。

検定試験は基礎的知識を問う3級と観光ガイドが
務まる2級の2つのレベルに分けて実施されました。

この試験の実施発表がされて後に、そのテキスト本
が京都の本屋から姿を消すほどの注目の試験でした。
2級では合格率が約30%という難関に。

こんな試験があるのも、さすがは観光の街・京都ですね。
京都を他の地域の人たちに、正確にアピールできる人材が
大勢育成されることは、京都で観光業を営む者としても
大変喜ばしく歓迎すべき事です。

このたび、京都認定のガイドの皆さん、「京都」を
そして「保津川下り」をよろしくアピールしてくださいね。
よろしくお願いします。

来年ははっちんもチャレンジしてみようかな?

*この度、京都観光文化検定2級に合格された
 京の嵯峨野にある「民宿・梅次郎」の若女将さん、
 合格おめでとうございます。
 
 この若女将さんは、ご自分でメールマガジンも
 開いておられ、以前、はっちんも紹介していただきました。
 
 皆様、認定ガイドのいる民宿、一度尋ねてみてはいかがですか?



保津川もロケーションにいかがですか?

2005-01-25 22:36:48 | 映画・芸能界
今日の新聞を見ていたら、京都市が映画のロケ地に
古都の各観光名所を使っていただこうと
インターネットによる情報発信事業を始めると
書いてありました。

日本の古都を売り物にしているだけでは、京都は
世界の人たちにアピールするのに十分でないとの
思いから、市自ら制作会社との橋渡しなどの
支援をしていこうというもの。
名づけて「ロケ撮影支援事業」!

内容は京都の有名寺院や歴史的施設、老舗旅館など
三百二十八件を写真入りで紹介し、制作会社の
依頼に答えて行くというものです。

京都はご存知の通り、日本の歴史が詰る名所古刹が一杯で、
色んな時代を背景にした作品が撮れる、ロケ地の宝庫!
世界の映画制作者たちにとっても魅力ある街に違いないはずです。
今までもたくさんのオファーがあったと聞いてますが、
行政の撮影許可の壁が高くて諦めたという話も聞きました。
今回、市などの行政機関が率先して誘致に協力の意志を
見せた事は喜ばしいことです。

一昔前、高倉健さんが出演したハリウッド映画「ブラックレイン」の
撮影を、大阪で撮ろうとした時、行政の許可が取れず、
日本でのロケを残念した、もったない経験が蘇ります。
もっと早く、行政がこのことに気がついていれば、
今、隆盛を極めるアジア映画の波に乗れたことでしょう。

今回の行政と芸能文化が協力する事は、遅れをとったいわれる
日本映画会にとっても、力強いことです。
京都には東映や松竹のノウハウを持った撮影所がすでに
あることは、他の地方にはない絶対的魅力です。
マーケットは世界!を目指して頑張ってください。


それはそうと今回のロケ地に保津川の船は入っているでしょうか?
京都市だけなので、寄せてもらってないかもしれませんね。

どうも保津川下りはいつも京都観光から外されている様な気がしてます。
歴史といえば、1606年の江戸初期開運ですし、筏を下らしていたのは
京都に都が移される前の奈良時代からです。
保津川の筏で下った木材で京都の都は建築されたといっても
過言ではないでしょう。
遊船の船も昔は米や農作物、京都の人がごはんを炊く薪など
生活必需品を供給してきた歴史があり、都の繁栄を支えてきた
水運だったと自負しています。

また、景観では京都市の近郊とは思えない、山々が深く切り立った
渓谷美がたっぷりです。
世界の何処に出しても恥ずかしくないロケーションと自信を
もっていえます。

なのに京都観光ではあまり目立つ存在ではなく
行政などの扱いも大きくないのです。(これは亀岡市でも同じ)
なぜなんでしょう?いつも疑問に思っているのですが・・・
わかる人は教えてください!

とにかく歴史と悠久の自然を残している保津川も
是非、ロケ地の仲間にいれてやってくださいね。
よろしくお願いします。







愛宕神社のお参りしてきました。

2005-01-24 22:49:25 | 船頭
昨日は保津川遊船第三支部恒例の「愛宕講」が行われ
三支部船頭衆ほとんどが集まり「愛宕神社」にお参りしました。

愛宕山の裾野に建つ「愛宕神社」には午前11時に
現地集合して、神主さんのご祈祷を賜りました。

火の用心の神様で有名な「愛宕神社」ですが、
今日だけは今年の‘保津川下りの安全航行祈願’
としてお祈りいただきました。

祈祷は今年の支部長を中心に、代表3名がさかきを
いただき順番にお参りしていきます。
ほかの者はその代表者に合わせて、2拍手と拝を
するというのが作法です。

遊船の船頭と「愛宕講」との関係は船下りが
始められた江戸初期頃からだそうです。

船頭達が住む保津村の行事であった「愛宕講」
つまり愛宕山山岳信仰の信者の集まりを
船頭だけでも開いていたのが始まりで
いまも伝統行事として続いているのです。

聞いたところによると20年前頃までは、
朝から山頂の方(愛宕神社は山裾と山頂の2ヶ所ある)
の愛宕神社まで登ってご祈祷してもらって
いたとういうのですから驚きです。
また、前日から船頭の若い衆がもちを突き、
参加者皆さんに配るというおまけ付きです。

結構大層な支部行事だったのです。

ご祈祷後は皆一枚ずつお札を頂き、
家に持って帰りました。
火の用心ですから台所に張っておきます。
これで家内安全は間違いない!
今年も遊船事業にハッスル!ハッスル!していきます。

追伸 宴会はいつもの様に大騒ぎ状態に!特に
   我が愚弟のワンマンショーステージに
   宴会場は大爆笑の渦!
   なかえさんもコンパのおねえさん達も
   ひっくり返るほどでした。
   このシーンが皆様にお見せ出来ないのが
   本当に残念でなりません。

*写真は愛宕神社にお参りする船頭達。
 この社は鎌倉時代に建立されたものです。


愛宕講に行って来ます。

2005-01-23 10:22:18 | 船頭
今日は私はっちんが所属する保津川遊船第三支部の
恒例行儀である「愛宕講」が行われます。

愛宕講とは京都愛宕山の山岳信仰のなごりで、
古くから山すそに当たる地域に伝わる信者行儀です。

保津川の船頭が住む保津地区でも、代々伝わる行儀である
ことから、自然と船頭衆のなかでも行われるようになった
と聞いております。

朝から山すその愛宕神社におまいりして、一杯飲みの
宴会に移ります。

詳しいは帰ってから紹介しますね。
それじゃ行って来ます~

保津川はうっすら雪景色

2005-01-22 08:49:58 | 船頭
毎日寒い日が続きますね。
風も一段と冷たく感じるこの頃です。

心配していた大雪も、こちらの地域では
あまり降らなかったのでまずはひと安心です。
しかし、こうも寒い日が続くとさすがに客足には
響いてはきますが、この時期は仕方ないか・・・

今日も朝起きて我が家の窓から外の景色をみてみると、
愛宕山や牛松山がうっすら雪化粧していました。

今日は朝の一番船、今から仕事行って来ます。

薄く降り積もった雪と曇天も無彩色の景色が
うすら寒さに拍車をかけ、自然と身が引き締まります。

これから下るであろう保津川渓谷も、空気は澄み、静まりかえり
った山々の薄い雪景色と水面の澄んだ透明感で鮮やかなモノトーンの
世界を演出している事でしょう。
この様な水墨画のような景色を肉眼で見れることで
身に感じる寒さも癒されるというものです。

それでは、寒さに負けず、風にも負けず、行って来ます。










これは事実ですか?津波被害者への国の対応!

2005-01-21 02:17:56 | 船頭の目・・・雑感・雑記
先日、コラムニストの勝谷誠彦氏がある本に
「スマトラ沖大地震の『津波』というパスワードを入れてみて。
津波被害にあわれた日本人に対する外務省の信じがたい
内容が現地邦人から報告されている」と書いてありました。

早速、検索してみるとまさに信じがたい恐るべき仕打ちが・・・
詳しくは見てもらうほうがいいと思いますが、概要を少し。

命からがら身一つで助かった日本人被害者に、
帰国に必要な証明書の発行手数料をにわかに請求し、
現金を所持してない人には日本円にして約5万円ほどの
お金を貸して与えてあげるから、その中から手数料は
払ってね!ということ。
被害者はこの現金でもう一度飛行チケットを買って
各自で帰らなくてはならないのに、まったく足りない額です。
しかも証明書の紙代約6円もまけることなく、
しっかり請求しているというのです!

そんな惨めな扱いを受けている目の前で、被害者を出した先進各国は
大量の職員を派遣してただちに帰国書類の発行と
母国までの足を確保したそうです。
もちろん書類の発行などは無料で足はそれぞれの政府が派遣した
無償の特別機をチャーターして帰国されて行ったというのです。

各国の人々が政府チャーターの直行便で帰国するなか
日本人被害者たちはタイ政府の飛行機でバンコクへ向かわされます。

欧米など他国は国旗を持った職員たちが出迎え、
国が無料で用意した市内のホテルでの休息してからの帰国だそうです。

それに引き換え私達の国、日本政府は何いう冷酷さなのか?
これはその外務省の人に原因があるのではなく、
杓子定規なシステムに問題があるのでしょうが・・・酷い話です。


また、それ以上に不可解なのは、日本の大手メディアの報道です。
日本ではあの地震による津波被害が出てからというもの
現地に記者が飛び連日連夜、現地からのレポートを送ってきています。
ワイドショーなんかもショッキングな映像を何度も流し
お茶の間に現地の悲劇的な状況を伝えています。

その場で取材を続けている彼ら報道マンなら、現地における
日本人被害者の外務省からの恐るべき仕打ちについて、
当然知っているはずです。
なのにこのような実態はまったく報道された記憶がありません。

おりしも、高島肇久外務報道官が20日に記者会見し、
スマトラ沖地震・津波被害に対して政府が緊急支援を表明した5億ドルの無償資金
(私達の税金)を21日に全額の払い込みが完了すると発表しました。
既にインドネシア、スリランカ、モルディブへの
直接供与分(2億5000万ドル)は支払いを終えたそうです。
残る国際機関向けの送金を21日中に済ませるというのです。

でも日頃から税金を払い、国を支えてきた自国民の
被害者にはビタ一文もまけることなく、お金を
請求するという姿勢は本当に正しいのでしょうか?

日頃から人権だの民主主義だのと正義の味方を
自認する日本マスコミはどうしてこの実態に
まったく触れようとしないのでしょうか?
ただただ無性に悲しいです。

以前私が現場の人間として日本マスコミに抱いた大きな疑問が蘇ります。
日本の政府は今までも関西大震災で倒壊するまでの高速道路の安全性や
HIVの血液製剤、北朝鮮の拉致事件の事実、本当は処理できていない
不良債権の実態、改革という名の独立行政法人の増設など
政治に無関心な国民をいいことに多くの間違った情報操作を
してきた事実があります。

この国の本質、性質を国民の誰もが見える土俵に乗せ
議論させる事がマス・メディアに与えられた使命のはず!

まさか?東京のクラブへの配慮からか?国(外務省)のご機嫌を損ねるような
記事はなるべく報道しないようにと各社談合なさっているのでしょうか?

先日、文部科学省から教育改革として「愛国心を持つ子供に育てる」と
いう項目を設けるという発表がありました。
いったい誰の為の愛国心の発揚なのでありましょうか?・・・