保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

我がふるさと‘衣笠’

2007-01-31 01:55:33 | シリーズ・京都を歩く
京都市内の北西部に位置する街「衣笠」。
私が生まれ育った街だ。

平安の昔、宇多法皇が「真夏に白絹を掛けて雪見の風情を楽しんだ」
という伝説の山・衣笠山の麓に広がる街。
北に金閣寺や等持院、龍安寺、仁和寺、東に北野天満宮や
平野神社、千本釈迦堂など全国でも有数の観光名所が続く街。

平安時代に栄えた王朝文化の上に室町時代の北山文化が融合され
出来た美しい街並みは、京の雅と歴史のロマンを感じることができ、
山と森にも囲まれた自然あるロケーションも相まって、京都でも
「一度は住んでみたいまち」として人気だという。

文化の香り高い街らしく、由緒ある高級住宅街が多く建ち並ぶかと
思えば、地場産業である西陣織の職人住宅が軒を列ねる庶民的な
風情も色濃く残す。

私はそんな街で生まれ、少年期から多感な青年期をこの地で過ごしてきた。


賑やかな観光地も、一歩入れば今でも、当時の風景を残している。

自転車で思いっきり走っていた道、かくれんぼした公園、
野球をした神社、どれも当時のまま変らずにそこにある。
家族で行った銭湯も今では暖簾をしまっているが建物は昔のまま。
角の電柱、歩道のブロック、マンホールの蓋・・・
見るもの全てが懐かしい。幾つもの思い出が次から次へと甦る。

この地で幾つもの夢をみた。栄光と挫折、喜びと失意も味わった。
一歩一歩、思い出を踏みしめる様に足を進める。

もうここにはあの頃の家族の風景はない。
だが、目を閉じ耳を澄ますと、あの頃の家族の
笑顔と笑い声が確かに見え聞こえた様に感じた。

慎ましやかだったが、毎日が楽しかったあの頃。

ふるさとはいつも私の心を和ませやさしくさせてくれる。

♪生まれたところを遠く 離れてうたうこの子に
 いつの日にか光がみえるように~ ♪

気がつけば、浜田省吾さんの歌を口ずさんでいる私がいた・・・

映画「不都合な真実」 エコキャンペーンのお知らせ

2007-01-27 06:29:28 | 映画・芸能界
世界で進行している地球温暖化の真実の姿を明らかにした
映画「不都合な真実」(英題An Inconvenient Truth)」
が500円で鑑賞できるチャンス!

全国の各TOHOシネマでは今、映画「不都合な真実」を
日曜日に限り、500円で観れるキャンペーンを行なっています。

キャンペーン日はすでに済んだ1月21日を省き、
明日28日、2月4日、11日の3日で実施。

一人でも多くの人に、今地球で実際起っている事実を
知って貰うための企画です。

2004年に行なわれた気候変化の調査結果には928人いた
専門家全てが異論を挟まなかった温暖化に対する衝撃の事実。

キリマンジャロやヒマラヤ山脈の地上最大の氷が急速に解け、
有史来の北極の氷は薄くなり、狩りを行なう棚氷を求めて
100キロも泳ぎ続け見つけられず、溺れて死んでいる
北極クマの悲劇まで発見された。
逆に降水パタンの変化により大洪水や干ばつが起り、気象上昇
は世界各地に疫病発生の原因となっている。

このままの状態が続けば今後50~70年の間に北極は
消滅し、水没する国や街もでて、大量の難民が発生し
地球規模の混乱は免れないだろう。

これら今、私達が住む地球上で起っている衝撃の事実を
豊富なデータとユーモアを交えた優れたプレゼンテーション
能力で明らかにしていくゴア氏。

「不可能と思う前に、一人一人が事実を知り、意識し、
行動に移す事で改善できる」とゴア氏は説く。

どうやら、解決策は私達自身の行動に掛かっているようだ。

私達の子供や孫の世代に
「前の世代の人は、一体何をしてきたのか!」
と言われない為にも、この映画をご覧になられる事をお薦めする。

エコキャンペーンの詳しい情報は下記へ。
不都合な真実HP
TOHOシネマズHP



温暖化防止へ、バイクに乗ろう!

2007-01-27 01:28:35 | 船頭の目・・・雑感・雑記
元副大統領アル・ゴア氏制作の映画
「不都合な真実」(英題An Inconvenient Truth)」
が話題になる中、地球の温暖化対策はまさに待ったなし!

ゴア氏は「車はハイブリッドへ」と提案しているが
高価なバイブリッドカーはまだまだ庶民には高嶺の花。

典型的な庶民の私は今のところ「バイク」が一番
適した乗り物だと考え使用している。

温暖化の原因となる二酸化炭素発生の2大要因は
自動車の排ガスと石炭燃料による発電といわれる。
その要因の一つ「自動車の排ガス」問題は車社会の恩恵に
どっぷり浸かっている日本にとって重要課題だ。

私自身、社会人になって以来、ずっと自動車通勤をしていたくちだ。
たとえ渋滞に巻き込まれても「夏はクーラー、冬はヒーター」
を独り占めできる快適さは他の交通手段の比ではない。
まして自分好みの音楽まで聞けるという空間は
「マイルーム」がそのまま移動している様なものだ。

しかし、地球環境問題を勉強するにつれ、この様な私の振る舞いが
地球環境を最大の危機に向かわせる要因になっていることを知った。

高まる危機意識の中、自分自身の行いの不一致は大きな
ジレンマとなって自らを責める。だからといって悩んでいても
地球環境が改善されるはずない。一歩、踏み出さねば。
「身近なところから、出来ることから行動」を起こすことが
先ずは必要と考えた私は7年前から「バイク」に乗り始めた。

それが写真のわが愛車「SUZUKI セピア」だ。

車の代替え手段として、テレビCMなどでよく聞く
バスや電車などの公共交通機関は、快適さや利便さにあまりのも
落差がありすぎるし、自転車や徒歩ではその用途が違いすぎて、
代替え手段としては無理がある。

それらに比べると「バイク」はスピード、走行能力ともに
車に最も近く、車にはない利便性と低燃費、しかも渋滞知らずという
車の代替え手段としては最適の乗り物だと気が付いた。

なんと言っても軽量なので燃料消費の削減になり、渋滞の影響を
受けないのでアイドリング時間も短く、排ガスも小量。
駐車場の心配もないので、目的地の近くに駐車できて時間的な
無駄も省くことが出来る環境にと精神衛生において申し分ない
優れモノだと思う。


確かに雨の日や冬の寒さなどに使用するのは不向きで、快適さ
という点では車には遠く及ばないものの、フルヘイスのヘルメットと
ベンチコート、手袋などで防寒対策をバッチリすればカバーできるし
なにより深刻な地球環境問題に比べたらさして耐えられない事ではない。

私のバイクは見てのとおり50ccの原付バイクだが、今は250cc
でもスクーター型のバイクも販売されており、クラッチ型が
苦手といういう方でも簡単に操縦することが出来るだろう。
ちなみに私のバイクは製造15年以上という年季の入った代物だが、
以前は原付バイクレースでサーキットを走っていたスペシャルバイク。
その時のスポンサー「「LUCKY STRIKE」のシールも
そのまま貼ってある。

エンジンはWRCで活躍するスバルSTIのメカニック
がチューンアップしてくれているので、走る手応えも
直に感じることが出来、バイクならではの楽しさを味わってもいる。

もちろん制限速度は守りながら・・・

昨年の国際協定「京都議定書」により日本は温暖化防止の目標として
「CO2、6%削減」が義務され、今年から本格的な政策を打ち出す
ことになる。

今の車社会の中にあって、機能的に車に最も近いバイクは
温暖化防止に一役かえる乗り物だと確信する。


しかし、このままでは50年以内に必ずやって来るクライシスを
前にして、意識に行動が追いついていかない私自身のジレンマに
悩む日々はまだまだ続いているのだが・・・



船頭の棹が出来るまで。

2007-01-22 00:29:06 | 船頭
保津川下りの船頭の商売道具といえばやはり「棹」です。

長さ約4m弱の竹棹に全体重を掛け、あの激流に切り立つ
巨岩、奇岩を突きかわし練り下って行く操船の命ともいえる物。

我々がシーズン通して使用する「棹」の本数は約10本前後。
河底に引っ掛かり捨ててしまう技術未熟な新人なら20本以上
も必要な場合もあります。

もちろん、これら棹竹は船頭自らが調達するもので、
会社からの支給品は一切ないのです。
自前であるという大きな理由は、棹にも個人差が
必要で、均一品では賄えないからです。
棹は使用する船頭の年齢、体型などに合う物でなければならず、
太さ、重量、強度にも個人的な条件がまちまちだからです。
また個人好みもあり、この微妙な棹との一体感の高さが
安全で高度な仕事ができるかを大きく左右するのです。

その意味でも棹の切り出し作業は船頭にとって
船の操船と同じくらい大事な仕事の一つなのです。

私達は冬のこの時期、旬のよい日を選んで、事前に
探しておいた竹やぶに入り、切り出し作業に掛かります。
‘旬の日’というのは月のサイクルにも関係しています。
昔から竹を切る時期は「満月の日を避け、新月の日に切る」
つまり三日月の日切るという事を先輩船頭から教えて貰い
私もそれを実践しています。
新月の時期に切った竹には、竹の最大の敵、害虫の幼虫が
入りにくく、棹としての寿命が長いという事が理由です。
家の土塀など昔から日本の文化・風土に深く溶け込んでいた
竹文化からのでてきた知恵なのでしょう。
そういえば「かぐや姫」も月と関係がある話でしてたね。
物語の背景にはこのような先人の知恵が生かされ
作られたのかもしれないですね。

私も新月の日に滋賀県まで行き、棹竹を切り出してきました。
切り出した竹は約40本。

持ち帰った竹はまず、束にして家の庭先の木に立てかけ、
竹に含まれている水分を抜く乾燥作業に入ります。
青い竹は重たく柔軟性があり過ぎるので、すぐには船の棹
としては向かず、使用する事は出来ないのです。

この状態で約半年、竹を屋外で乾かしておきます。
屋外に立てかけるので竹の先から雨などが入り込まない様に
ビニールを被せ防水しておきます。

半年後の夏時期になると、厳しい日差しに竹の表面が焼け、寿命を
縮める恐れがあるので、風通しのよい室内に移動して保管し
水気が抜け、黄土色に変色するまで乾燥させるのです。

乾燥作業の間も、頻繁に束を解き、一本一本壁に当てて
竹に害虫が生息してないか点検しなくてはなりません。
害虫は節を食い荒らすので、少しでも力を入れると
折れる怖れがあり、仕事中の怪我にもつながり兼ねない。
また、一本でも害虫が入ると束にしている竹全てに
繁殖する怖れが高く、こまめな点検が必要なのです。

そうこうして約1年間、室内で寝かしておいた棹も
全てが使用できるとは限りません。

竹は乾くと、重量や強度が大きく変る事が多いので、
乾き切ったところで、船の操船に使用可能か最終チェック
をすることが必要となります。
青竹の時は「まっすぐでいい竹だな」と思っていても、乾くと
ぺらぺらで軽く、強度も使用基準に満たない仕上がり状態に
なる竹があるのも珍しいことではありません。
その様な棹では20名以上のお客さんを乗せた1t以上
もの重量がある船を操ることはできないので、
当然破棄することになります。

このように、切り出した竹で仕事に使用出来る棹となるのは、
半分あったらいいところで、本当に自分の気に入る
よい棹に巡り会うことは難しいことなのです。

先日切り出してきたこの竹たちので、どれくらいの竹が
船頭の棹として使用できるか、まだわかりませんが、
大事に愛情込めて育ててやろうと思っています。

※棹としてして使用する真竹が年々太くなっている様に
 感じています。一説には地球温暖化の影響とも言われて
 いますが、今のところ確証はないようです。
 でも、同じ竹やぶでも10年前より確実に太くなっています。
 私達船頭も年々棹竹を仕入れ難くなっていると感じます。



いよいよ20日に公開!「不都合な真実」

2007-01-19 00:01:13 | 映画・芸能界
今日の京都は冬期で最も寒い1月下旬だというのに
12℃を越え春先を思わすような暖かい一日でした。

しかし「トレーナやセーターだけでも外出できる~」など
とのん気な事を言ってられない事態の前兆だとしたら
皆さんどうしますか?
今、この地球で確実に起こり進行している人類滅亡の危機!
そう、地球温暖化現象です。

「地球が人類を裏切ったのか?人類が地球を裏切ったのか?」
という衝撃のキャッチコーピーを掲げ、この問題を正面から
取り上げた映画「不都合な真実」(英題An Inconvenient Truth)」
が今週末20日に全国東宝系で公開されます。

この映画を制作・主演するのはクリントン政権で副大統領を
務めたアル・ゴア氏だ。
クリントン大統領の片腕にして「情報スーパーハイウェイ構想」を
実現し「インターネット」を世界に広め、日本には貿易摩擦対策
として「スーパー301条」を突きつけ、日本経済戦争に勝利
するなどの手腕を発揮した切れ者ゴア氏。
2000年の大統領選では全国一般投票でブッシュ大統領より
得票数で上回っていたがフロリダ州での開票手続きの不備で
敗北した悲運の人であるが、彼が大統領になっていたらイラク戦争
は間違いなく起ってなく、世界史を変えたであろう人だ。

そのゴア氏が世界各地で起っている異常気象の現象を自らの足で
集め調査・研究した結果を、アメリカを中心に世界各地で1000回
以上でスライド講演し、ドキュメンタリーにまとめた
のが今回公開される「不都合な真実」です。
米国国内では600以上の映画館で公開され、ドキュメンタリー映画
としてはアメリカ映画史上3番目の興行成績を収めたそうです。

近代の科学技術の進歩により、現在の夢のような物質文明を
享受している私達、先進国住民。だが、その陰にはその生活を
支える為に凄まじい環境破壊がこの地球上で行なわれています。

その影響で地球全体の温度は除々ではあるが確実に上昇しており
北極の氷が40%も縮小、海面の上昇による水没、豪雨と干ばつ、
台風の巨大化を招いている。生態系にも異変が起り、SARSや
鳥インフルエンザなどの原因不明なウイルスも発生している。
また、農作物の生産低下も進み、将来、大規模な食糧危機を
招く怖れも予想されている。

世界ではこの地球温暖化防止のため2005年2月16日に
先進各国の温室効果ガス削減を義務付けた国際協定
「京都議定書」が発効されたのも記憶に新しいところです。

今以上の資本主義経済発展を望む人々にとっては‘不都合’でも
このままでは間違いなく破局をむかえると警鐘を鳴らすゴア氏。

この問題について興味を持つ人も、興味を持たない人も
自分の事はもちろん、わが子や孫の為に、そして人という種の
存続の為に是非、観ておいて頂きたい映画と言えます。

もちろん、私は初日に観に行く予定であります。

12年前の今日を忘れない。

2007-01-17 01:52:36 | 船頭の目・・・雑感・雑記
また、あの日がやって来た。

多くの尊い命を奪った「阪神淡路大震災」が起った日が。

12年経った今もこの日が来るたびに当時のことが思い出され
私の心を深く締め付ける。

12年前の震災が起る前日、私は最も被害があった
神戸市長田区にいた。

長田区に妻の親類があり、結婚前の挨拶を兼ねて遊びに行っていたのだ。
16日は成人の日の振り替え休日だった事もあり、一泊させて頂いた。

前夜は皆で近所の居酒屋に繰り出し一杯やりながら
楽しい会話に花が咲いた。柱が剥き出しになった町家造りの
店内は満員で活気があったのを覚えている。
「一杯飲んだ後はやはりラーメン」といことになり
国道沿いの九州ラーメン屋に流れ込んだ。
寝る前に銭湯へも行き、一日の疲れを癒した。
年季のある素朴なまちの銭湯だったが、壁タイル
に書かれた風景画やライオンの給水口、レバー式の
シャワーなどどれも昔懐かしい銭湯そのままで情緒があり、
身も心も温まった気がした。

どれもこれも、ごく当たり前の日常が流れていくだけの幸せな時間。
その約30時間後にやって来る悲劇など想像すら出来なかった。

約18時間後には崩壊する「JR新長田駅」から私達は電車に乗り
京都へ帰った。

そしてその時が来た。

その衝撃は京都で眠っていても瞬時に目が覚めるほどの強さだった。

数時間後、長田区に甚大な被害がでていることを知る。

テレビ画面から流されてくる長田区の映像は、間違いなく
昨日私がいた場所だった。

崩れた駅、黒い炎をあげ燃え上がるアーケード商店街、
そして倒壊する住宅地、目を覆いたくなる様な映像は昨日とは
全く異なっているのだが、確かに見覚えある風景ばかりなのだ。

私が泊まった親類の家はまさにその場所だったのだ。

その親類とも全く連絡が取れなかった。親類はまだ3歳の幼子もいる。

「この炎の中にいるのでは?倒壊しガレキの下敷きになっては
いないか?」息が出来ないくらい心が鋭く締め付けられた。

負傷はしたものの、家族全員無事だったことを知ったのは
丸一日経った午後のことだった。

泊まった家は地震から数十秒で2階部分が崩れ、数分後には
傾き倒壊したそうだ。つまり私が泊まらせて頂いた部屋は
数十秒で屋根が落ちたという事だ。
一日遅れで遊びに行っていたら、間違いなく死んでいたし、このブログ
を書くこともなかったであろう。はっちんというキャラクターも
この世に存在していなかった。

楽しく飲んだ町家風の居酒屋も、昔情緒いっぱいの銭湯も
この世から永遠に消えてなくなった。

当たり前に来ると思っていた「明日」が不確実であること、
生きているというのは当たり前の事ではないと初めて実感した日。

人生の価値観を大きく変えたあの日のことを、私はけして忘れない。
あの震災前の長田の風景とともに・・・

ジョニーデップがあの元スパイ暗殺事件を映画化!

2007-01-14 01:40:50 | 映画・芸能界
ジョニー・デップがやるらしい!

13日の時事通信社の記事によると、昨年、ロンドンで
起きた元ロシアスパイ殺害疑惑事件を題材にした映画を
実力派俳優のジョニー・デップがプロデュースし
自らも主演を務めるらしい。

ロシアプーチン政権自らが暗殺指令を出し実行したという疑惑が
持たれ、英国・ロシア間のみならず国際的な大事件として注目
されている元ロシア情報機関幹部リトビネンコ氏毒殺事件。
事件の舞台となった英国ではロンドン警視庁がその真相を
必死で究明している、今最もデリケートな事件だ。

そのタイムリーな事件を早くも映画化しようというのだから、
ジョニー・デップの大胆さと制作するハリウッドの骨太さには
驚かされるばかりだ。

ジョニー・デップは私が最も好きな俳優で、マイアイドルだ。

シザーハンズの純真無垢な心を持つ人造人間役をユニークで
哀愁深く演じた彼の演技力には脱帽し、「スリーピー・ホロウ」
や「フロム・ヘル」のニヒルで陰のある捜査官役にも惹かれた。
そしてクライマックスで涙が出てとまらなかった「ブロウ」での
ドラッグ密売者の悲しき生涯を演じた彼の演技には魅了され
心をわし掴みにされた様な激しい感動を覚えた。

それ以来、出演する作品は必ず映画館に観に行く
唯一のハリウッドスターなのだ。

難しく個性的な役を完璧に演じきり、どの作品を観ても
同一人物に見えないところが彼の持ち味で魅力といえる。

そんな彼が、実在する事件、しかも国際問題にも発展し
そうなこの事件を、どの様な切り口で、そして演技で
表現してくれるのか、今からとても楽しみだ。

神代からのある日本最古の神社・石上神宮

2007-01-12 21:52:19 | 心の旅
奈良盆地の東端を南北に走る一本の古道、
これが日本最古の国道「山の辺のみち」。

その山辺の道の中間点・天理市龍王山の西の麓、
布留山(標高ニ六六メートル)の北西裾の高台に
鎮座しているのが神代から昔からあるといわれる
石上(いそのかみ)神宮です。

日本最古の神社の一つで、神武天皇が大和征服に
使った天剣(平国之剣)の霊威・布都御魂大神と
素盞鳴尊が八岐大蛇を退治した天十握剣の
霊威・布都斯魂大神を祭神し、武門の棟梁たる
物部氏の総氏神として、古代から健康長寿・病気平癒
除災招福・百事成就の守護神として信仰されてきました。


森林に囲まれた静かな参道を登ると、けして広くないが
うっそうと茂った木々や山など周囲の自然とすんなり溶け込だ
境内の姿が古代の雰囲気を醸し出している。

拝殿は平安時代の後期、石上神宮を崇敬された白河天皇が、
宮中の神嘉殿を寄進したものといわれ国宝とされている。
拝殿の陰になって正面からは見えないが、その奥には
剣先状の石端垣に囲まれた禁足地があり、禁足地の中央
には大正2年(1913)になって初めて建立された本殿が
建っています。本殿の西側には大和朝廷の武器庫だった
といわれる神庫(ほくら)があります。

楼門の向かい側の石段を上がると「出雲建雄神社拝殿」があります。
中央に通路があって、一つの建物が左右に分かれている
ユニークな造りになっています。
かつては石上神宮の南、現在の天理市杣之内町にあった
大寺・内山永久寺の鎮守社だったのが、大正3年(1914)
現在地に移築したもの。幻の大寺の唯一の遺構です。

神宮には古代各氏族の王権を象徴する神宝を始め、大和朝廷の
数多くの神宝類が神庫(ほくら)に保管されています
中国の東晋の太和4年(369年)
百済王が倭王に献じた「七支刀」(ななつさやのたち)。
4~5世紀の日本と朝鮮半島との関係の深さを物語る品。

物部氏といえば、天皇家よりも前に天孫降臨したとされる
ニギハヤヒミコトを祖先と伝えられる古代氏族で、
大和朝廷では兵器の管理を主に行なっていたとされるが、
飛鳥時代、排仏派となり、仏教の推進を図る蘇我氏と対立。
その勢力争いに破れ、衰退していく。

神代の昔から、神武東征による朝廷の誕生、
大陸から「仏教」とともに高い知識や技術も入り、豪族から
天皇が中心となる律令国家へとうつり変わった時代。
小国「倭国(わこく)」は、若き太子の登場、後継争い
などの争いを繰り返し、国家「日本」が創られた。

そんな時代からこの国の移り変わる姿を、自らは
変わらず見続けてきた日本最古の神宮・石上。

これからも「この国のゆくえ」を静かに見守っていく
ことでしょう。




逃亡者おりんにナイチンが出演!

2007-01-11 11:32:21 | 映画・芸能界
TV東京系列で放映されている話題の時代劇
「逃亡者おりん」に我が「浜省の会」メンバーの
ナイチンこと内藤和也さんが旅の商人の役で
出演されます。

ナイチンこと内藤和也さんは、東映京都スタジオ所属の
俳優さんで年明けに放送された「白虎隊」や「水戸黄門」
など時代劇をはじめ「新・京都迷宮案内」などの現代劇に
も多数出演されておられる個性豊かな実力派の役者さんです。

また、東映太秦映画村で人気の「時代劇ショー」の
主力メンバーなので、休日の映画村の看板俳優の一人。

殺陣シーンでの立ち回りにも定評があり
「劇団シネバットボーイズ」のメンバーとして
京都の小劇場での公演、自主映画の制作もこなし
幾つかの映画祭に作品を出展するなどマルチな才能で
精力的な活動をされておられます。

浜田省吾を語らすと何時間でも話し続ける「浜省の会」
きっての論客としても知られた存在。

そんなナイチンこと内藤和也さんの光る演技を
是非、お見逃しなく!

逃亡者おりんHP

毎週金曜日 午後20.00~20.54 テレビ東京系列

リサイクル工場の火事に遭遇!

2007-01-09 23:45:59 | 船頭の目・・・雑感・雑記
国道1号線を大阪方面に向かって車を走らせていると
左前方に黒こげた煙が上がっているのを偶然にも
発見!

よく見ればその煙、産業廃棄物をリサイクル工場内
から上がっているではないか。

明らかに煙突から上がっているのではないその煙は
車が近づく僅かの間にも、勢いを増し空目掛け、
立ちあがっていく。

車の後ろからけたたましくサイレンを鳴らしながら
数台の消防車が凄まじい勢いで近づいてきた。

道路端に車を停車させ、消防車を行き過ごさせると
携帯していたデジカメで火事の模様を撮影開始。

あたりはプラスティクがこげた様な悪臭が蔓延して
息苦しさを感じた。

産廃工場なだけに、炎でどの様な有害化学反応を起こしている
のか、わからないので、この場に長くいるのは危険と判断。
車に戻り、素早く窓ガラスを上げた。

高度成長時代からバブル期、そして現在にいたるまで、
便利と快適を求め、科学技術は目覚しい発展を見せ
大量生産、大量消費を背景にその恩恵に授かっている私達。
しかしその分、操作を間違うと制御困難な惨事になることも
知っておかねばならないと思う。
幾ら科学技術が進んでもそれを操るのが生身の人間であるかぎり、
完全な安全はなく必ずリスクがあるものだということを
忘れてはいけない。
この火事で被害者が出ていないことを祈りながら
複雑な思い胸に抱えたまま車を走らした。