保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

電車に揺られながら・・・

2007-08-31 00:01:28 | 船頭
秋雨前線の影響で、多忙を極めて8月も
一気に終焉の兆しを向かえ今日は休暇へ!

偶然にも今日、大変お世話になっている方の
お身内がお亡くなりになられ、葬儀に参列するため、
久しぶりに長距離電車に乗って参りました。

兵庫県にある海に近いとある街。
電車に揺られること約2時間。

とても立派な葬儀でした。

人は生まれれば、必ず死を迎える。
‘生きる’とはどういうことだろうか?
一日、一日がただ機械的に足されて何十年という生涯に
なるのではないと感ずる。
そんなはかない消えて去るような一日の積み重ねではなく
昨日も、今日も、明日も、今日という一日に自己実現しているもの。
時間も空間も、過去も未来も、ほかの何処かにあるのではなく
今、ここにしかない。
私達の人生は今、ここで、過去と出会い、未来と出会う。
存在するのは今ここ、生きているという絶対的な真実のみ。
‘一日生涯’
今、生きている事に感謝し、今を懸命に生きよう!
そこに生命の歓喜が生まれる。

故人の御冥福をお祈り申し上げます。

保津川下り、今年の夏は?

2007-08-28 23:47:05 | 船頭
いよいよ夏休みも残すところあと僅か!

今年の夏は、私達保津川下りにとって最高の夏になりました。
連日猛暑で体力的にはかなりハードな夏でしたが、
逆に天候が安定した分、この調子で月末までいければ
来客数で約4万3千人を超え(子供を含む)
流船数約1800隻という8月では稀にみる好成績です。

お盆休みも週末休日を含むと最高で10日という長い
休暇となったことで、遊船への来客者が一日に集中する
様なことがなく、お盆休み期間をコンスタントに
お越し下さったことで、乗れず帰られる方を出さなかった
ことが、今回の好成績につながったものだと思います。

途中、向かい風の強い日が3日連続も続いたり、40度近い
猛暑にさらされての一日3連続操船など、いつ倒れてもおかしく
ない条件下のなか、最後まで頑張れきれた自分の体に今は
感謝したい気持ちでいっぱいです。

最高の夏が終わろうとしている昨今、思い出すのは去年の夏のこと。
400年という長い保津川下りの歴史でも過去最悪と呼べる夏でした。
時あたかも400周年の記念の年。私も委員長として関わった
年だっただけに忘れることが出来ません。

「いつ、船が再開できるのか?」メドも立たず不安な気持ちで
夏の終りを待ったあの日。
熱さが人一倍身にこたええた400年目の夏でした。

なにもかもが対照的な結果になった夏でしたが、
これも自然のなせるワザに負うところ大きいです。
自然と共生して生きる私達としては、なにより
無事に夏を終えられることを先ずは神に感謝したい!
そう素直に思える私であります。

盛りだくさんな夏休み最終の日曜日。

2007-08-26 08:37:20 | 船頭
夏休みもいよいよ残り1週間になりました。(亀岡市は3学期制)
子供達は夏休みの宿題はもう済みましたか?
宿題の追い込みに入る前に地域では地蔵盆や夏祭りイベント
が目白押し!宿題はもうしばらく後回しということで、
今日も亀岡市福祉センターで「「子どもミュージカル・百万回生きたネコ」
の舞台発表が行なわれます。

昨年は例の落石事故により臨時休業中ということもあり
お手伝いさせていただいてました。
こちらを見てね!
今年は仕事なので参加することができませんが、
子供達の頑張りを川の上から期待しております。

また今年もお約束のこどもよさこいグループ「子亀SPARK」との
ジョイトダンスパフォーマンスもあります。
我が家のおてんばも出演するので、少し心配ですが・・・

また、夕方からは亀岡小学校で行われる「サマーフェスティバル」
にワイフが参加するゴスペルサークル「Join&Joy」さんのステージ
もあり、我が家の子供達には盛りだくさんに日曜日になりそう。
コンサートは午後6時から~、屋台もいっぱい出る賑やかイベント
ですので、お時間のある方は是非、お立ち寄りくださいね。

はっちんも仕事がおわり次第、駆けつけることにします。

ああ~でも我が家の子供達、宿題は来週以降になりそうですね~



「プロジェクト保津川」が設立!保津川を愛する人たちへ!

2007-08-24 16:11:05 | プロジェクト・保津川
保津川を愛する人たちの手で、保津川のきれいな水と
美しい景観を守る、新しい枠組みを形成する為、
環境活動組織「プロジェクト保津川」
がこの度、京都府亀岡市で設立されました。

会の設立メンバーには「保津川の自然をこよなく愛する」
というキーワードのもとに、環境経済学や水質バイオ学の
専門家や農業、観光業で活躍する市民などが集まり結成。
今後は河川環境保全活動を通して川の自然と親しみながら
川環境の大切さを実見、実感できる様々な企画・活動を
進め、市民の環境保全意識の高揚に寄与し
来年度のNPO法人化を目指します。

会の方向性としては型にはまった堅苦しい活動では
なく、誰も気軽に参加できる‘楽しい’企画を会員
みんなで立案し実施していくことで、市民参加の
裾野を広げる活動を展開していく予定です。
この機会に、保津川の為に何かしたい!
河川や水生生物に関心を持ち、実際に作業を体験してみたい!
NPOの活動に参加し、経験を積んでみたい!
当事業を通じて、地域振興を学びたい!
などの思いのある方は、是非、コンタクトを
取ってみて下さい。
もちろん、亀岡市民以外の方も大歓迎!
実際、今京都市内や阪神地域の方々の
会員も増えています。

さあ!私達の力で美しい保津川の水と景観を
蘇らしましょう!!

全国の保津川ファンのみなさまの参加を
心よりお待ち申し上げております。


*9月8日には「プロジェクト保津川」の設立記念講演会を
 亀岡市の「ガレリアかめおか」で開催します。
 講演会には富士山のゴミマップ運動を推進している
「NPO富士山クラブ」の事務局長・川島 攻 氏を招いて
 ゴミ問題対策への取り組みと環境NPOの意義に
 ついて学びます。
 川島氏はドコモ・システムズ(株)経営企画部・ISO担当部長
 の肩書きもお持ちで、携帯の写メールを使ったリアルタイムな
 ゴミ放置状況を報告し合う、斬新なシステムをつくられた方。
 これからの保津川ゴミ問題の取り組みに新たなアイデアが
 生まれることを期待したいところです。


☆問い合わせ先
 事務局プロジェクト保津川事務局(担当:中野)
· 〒621-0005
· 京都府亀岡市保津町西馬場32
· TEL: 0771-22-1616

プロジェクト保津川のブログです。

酷すぎる!保津川のゴミ投棄

2007-08-22 23:44:04 | 保津川エコ・グリーン委員会
多忙を極めた保津川下りのお盆シーズンも一段落。

余裕ができたのか、周りの景色をふと、見てみると
あるわ!あるわ!遊船乗船場対岸の河原に散乱している
ゴミの山!

お盆休みの約一週間に河原でBBQや花火をした後の
ゴミが堂々としかも大量に捨ててあります!

さすがに見かねて市環境政策課に通報し、今日の
朝からシルバー派遣の方がお二人、炎天下の中、
懸命に清掃活動をして下さいました。
私も乗船まで少し時間があったので、お手伝いを
させていただきましたが、悪臭を放つBBQの腐った残飯、
タレがこべり付いた容器、それにまだ使えそうな椅子に
焼き場セットまでが放置されています。

「もったいない!」などという言葉は今や日本には死語で
無縁であることを証明するかの様な大量の残飯。

若者たちだろうか?自分達が楽しんだ花火のゴミを
全て持ち帰らず置いていくのでしょう~
あちらこちらの場所に捨ててあります。

炎天下での、ゴミ清掃は僅かの時間でも大変な労力です。
一向に減らないゴミを拾いながら「いったい、何の為に
自分はこの清掃をしているのか?」正直、疑問に
思ってくるくらいのしんどさです。

掃除の後、シルバーさんと少しお話をしたところ
週二回、亀岡市要請で市内のいろんな場所へゴミ清掃
に出られているということでした。
ゴミ投棄の惨状は保津川だけではなく、市内いたる所に
あり、電化製品や産業廃棄物なども凄まじい状態である
事を教えて下さいました。
シルバーさん達はお仕事とはいえ、なんとも大変な作業を
二人という少ない人員でされているのです。

今日の様に本当の現場を知る人のお話を聞くとまだまだ
ゴミの問題について知らない自分がいる事を発見!
しかし、僅かな人員のシルバーさん頼りでの、ゴミ清掃や
不法投棄物回収だけでの対策で十分なのでしょうか?
もっと実践的なシステムをつくり上げる必要性を感じます。

写真のゴミはこのお盆休みだけ、しかも保津川乗船場対岸
という限られた場所だけで出たゴミの量です。

‘豊かさ’とは一体何でしょう?
こんなにモラルの低いマナー意識の低い人種たちを大量に
つくるなら、今の日本の平和と自由に何の価値があるか!

私は今この時も衣食住に事欠く絶対的貧困者そして
その子供達の姿を思い出さずにはいられません。

捨てる人に「ゴミを持ち帰れ!」と言ったところで
中々進展は遅いでしょう。
まずは心ある人達が、口だけではなく実践し自らが
活動していく以外に、はっきり言って今のこの
大量のゴミを減らす方法はない!

もし、それもできなのなら、この国は本当に
一度リセットした方がいいのではないか!
という絶望的な気持ち駆られるのです。

ベトナムから「ドクさん」がお越しになりました。

2007-08-21 23:35:10 | 船頭
今日、保津川下り乗船場にベトナムから
グエンドクさん(ちゃん)が奥様やお国の
お仲間とお越しなり、真夏の保津川下りを
体験されました。

グエン・ドクさんについては今さら説明するまでも
ありませんが、ベトナム戦争時代の枯葉剤の影響で
下半身が結合するという障害を持って生まれた
ベトナムの双生児の弟さんです。

ドクさん御夫妻は、18、19日に行なわれた日本テレビの
「24時間テレビ」に出演する為に来日され、放送終了後に
日本観光をされているそうです。

今日の保津川下りへのご乗船はドクさん、
たっての希望で決定されたそうです!
数ある有名観光地が軒を並べる京都の中で
私達の保津川下りを選んでいただいたことは
誠に光栄の至りです。

乗船場にお着きになってからご乗船まで、少し時間が
あったので、私達船頭と「是非、お話がしたい!」と
我々船頭衆の輪の中に入って来られ暫し会話を楽しむことに。
「ベトナムには保津川の様な美しい川はないのです。」
としみじみ語るドクさんの目に、枯葉剤の後遺症に
苦しむ今のベトナムの姿が垣間見られた様な気がしました。
また「噂に聞くこの美しい保津渓谷を船で下ってみたかった~」
と保津川下りにお越しなった動機も熱く語られていた
ドクさんの言葉に「いつまでもこの渓谷美と河川環境を
守らなければ!」と意を強くするはっちん。

「どうぞ~みんなで写真を撮りましょう~」
と気さく誘って下さるドクさん達に、最初は
遠巻きに見ていた船頭達も集まりだし、
最後は和気あいあいと記念写真へ。

もちろん私も一緒に撮らせていただきました。

ドクさんは2006年12月にボランティア活動で
知り合った奥様と結婚。
その結婚式の時「将来は障害者も働ける旅行会社を設立したい」
と語ったドクさん。
ベトナムといえば保津川下りの生みの親・角倉了以翁が
御朱印船貿易で交易をした元アンナン(安南)である
ことに妙な縁を感じるのは私だけでしょうか?
今度来られる時はその旅行会社のお客さんを
ベトナムから大勢連れて、この保津川下りに
お越し下さる事を楽しみにお待ちしております。

「桂川いかだ復元イベント」無事終了!

2007-08-19 22:36:04 | 船頭
「天若湖アートプロジェクト2007」の一環事業である
「桂川いかだ復元イベント」は今日、参加者70名を越す
という盛況のうちに終了致しました。

今日は炎天下のなか、日吉ダムインフォギャラリー広場に
お越し下さった参加者のみなさま、本当にありがとうございました。

永きにわたり京の都と口丹波の林業を結ぶ運搬手段を担ってきた
伝統ある「桂川のいかだ」が、元筏師の酒井昭夫さんのご尽力の
お蔭で約60年ぶりに再現されたこと、またその製作工程を実見し
学べたことは関係者一同感激と感謝の気持ちで一杯であります。

古より桂川に流れ物流のみならず流域集落や人的交流まで
いわば川文化を形成してきた「筏」が、今後、桂川流域交流
の「未来」への精神的なつながりへと発展することが
できればこんなにうれしい事はありません。

80歳の高齢にもかかわらず我々の思いを受けて
今回の復元製作をして下さった元筏師の酒井昭夫さん
には本当に感謝しております。

また同イベントに多大なる協力をして下さった
「日吉ダム水没移転者協議会」「南丹市日吉町郷土資料館」
「京都府」並びに「南丹市」「水資源機構日吉ダム管理事務所」
「日吉ダム水源地域ビジョン連絡会」「日吉町森林組合」
「NPO法人アート・プランまぜまぜ」「桂川流域ネットワーク」
「京都造形美術大学」「摂南大学澤井ゼミ」「亀岡市文化資料館」
のみなさま、本当にありがとうございました。

そしてイベント企画から本番までお世話になった
亀岡市文化資料館の黒川館長、遊船の森田孝義さん、
河原林洋さん、豊田覚司さん、造形大の須藤さん
本当にお疲れ様でした。とてもいいイベント経験を
させていただきありがとうございました。

「天若湖アートプロジェクト2007」今日から開催。

2007-08-18 08:55:54 | 京都情報
ダム湖に水没した集落の灯りを夜の湖面上に再現する大規模イベント
「天若湖アートプロジェクト2007・あかりがつなぐ記憶」が
京都府南丹市の日吉ダム・天若湖周辺で、
今日から2日間、開催されます。

我々が担当する筏グループも明日のイベント準備に
ラストスパートです。

筏に使用する杉木の皮剥きや筏を組む赤藤の調達も
何とか終了し、あとはイベント会場設営に関する
最終チェックを残すのみ。

会場の横断幕は私の空手道場の生徒でもある
京都の銅蛇美術高校に通う畦地拓海君たち高校生に
手伝ってもらい、若い感性がいきたデザインに仕上がり
ました。


先日は資料館で行なった筏の予行練習の模様を
京都新聞に掲載してもらい、PRもOK!


あとは本番となる明日を待つばかり。
当日は少し暑さも和らぐとのこと。
しっかり伝統ある桂川の筏を復元したいと思います。

お時間のある方は是非、日吉ダム・天若湖までお越しください。



今日は「京都五山の送り火」です。

2007-08-16 09:10:10 | 京都情報
今日16日は京都の夏の風物詩である「五山の送り火」が行われます。

「五山の送り火」は、お盆に行われる京都の伝統行事で
京都を囲む五つの山に「大文字」「船形」や「鳥居形」
「妙」「法」「左大文字」の五つの文字や形を京の夜空に
炎で浮びあがらせます。

‘送り火’はお盆に帰ってこられた‘お精霊’を
再びやすらかに冥府へと送る信仰行事で、古くから
京都の庶民の間に浸透している行事。

起源は諸説ある中、室町時代に足利義政が創始した
という説が有力で「大」の文字が炎で描かれる妙意ヶ岳
が裾野の銀閣寺領だった事や「大」の字が銀閣寺と
同寺派・相国寺の方を向いている事などからこの説が
有力視されているようです。

私の育った衣笠からは金閣寺北側「大北山・左大文字」
が真近に見える地域で、毎年「送り火」の日は
夏休みのビックイベントでした。

「左大文字」では送り火の前日15日から16日午前中から、
金閣寺門前に設けられた奉納所で護摩木や松割木の奉納受付
が行われ、それらの木を当日の午後から山上に運び
炎を燃やす火床が組まれます。

山の斜面に栗石をコンクリートで固めて作ってある
高さは30cm~3mの火床は全部で53箇所設置して
あり、係の者一人が一箇所ずつを担当し、高さ約1mに
積み上げた奉納松割木を、乾燥した松葉を入れて
燃え上がらせるのです。

炎を燃やす為に使用される薪は350束、護摩木は5000本。
 
このように「五山の送り火」は多くの地元住民に支えられ、
代々守られ受け継がれてきた伝統行事なのです。

京都の長い歴史の中には、幾多の苦難な時もありましたが
しかし、どの時代も民衆の‘祈りの火’が途絶えたことは
一度もないのです。

夏の京都の夜空にくっきりと浮かびあがり、燃えたぎる
炎の力強さに、京都町衆が送り火に示してきた‘祈り’
の強さを感じずにはいられません。
この思いの強さを感じながら「五山の送り火」を
見物するとまた違った感情が込み上げてくることでしょう。

京都の夏の夜空に幻想的に浮かびあがる炎の文字。
先祖の精霊を送り、多くの人の祈りと願いが込められた
炎の輝きを眺めながら過ぎ行く‘夏’に
思いを寄せてみるのが「五山の送り火」なのです。

各五山の点火開始時間
●大文字(東山如意ケ嶽)   午後8時 
●妙法(松ヶ崎西山・東山) 午後8時10分
●船形(西賀茂船山)    午後8時15分
●左大文字(衣笠大北山)  午後8時15分
●鳥居形(嵯峨曼荼羅山)   午後8時20分


超お疲れモードです~

2007-08-14 22:55:41 | 船頭
お盆シーズンの多忙さと、前日、前々日の
向かい風強風により、体の疲労がピークに
達しています。只今、ブログの更新をする力が
わいてきません。

コメントを頂いている方申し訳ございません。
後日必ずお返事書きますので、しばらくお待ちください。

はっちん。