保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

噂の金襴師「M-HERO」の3周年パーティー。

2008-08-31 08:23:53 | 京都情報
京都で噂の金襴師・廣瀬正樹さんのお店「M-HERO」

その店舗オープン「3周年記念パーティー」が昨日30日、
京都四条木屋町にある「クラブ・WORLD」で開催されました。

午後5時30分から開かれたパーティーには
「M-HERO」のファンや友人達が大勢詰め掛け、
会場はすぐに満員、‘京都’を熱く盛り上げている男と
彼を支持する人たちの熱気で満ち溢れていました。

今回はヒロさんの友人である高橋ヒロキさんの
「マジックショー」が開催され、盛大に
「M-HERO」の3周年をお祝いました。


そして今年もありました!元寿司職人の肩書きを持つ
ヒロさんが自らが寿司を握り振舞うという
「ヒロ寿司食べ放題」のスペシャル企画!

新鮮なお寿司のサービスに駆けつけたファンも大喜びです。

京都伝統の西陣織に使われる美く艶やかな輝きを放つ金襴を
帽子やキーホルダーなど、気軽に身に付けるモノに使用した
「M-HERO」の作品は、京都のみならず全国にファンを
持ち、東京名古屋などの百貨店でも引っ張りだこのヒロさん。

今年は関東方面からもこのパーティに参加するため、
バスをチャーターしてツアーまで組まれているという
から凄い。

以前は熱狂的な若者に支持されていた「M-HERO」
でしたが、今回は年配のご夫婦さんの姿も見られ
「確実に幅広い年代層の支持者を増やし、M-HEROは
益々成長しているな~」と強く実感し、露天時代から彼を見てきた
私としてもこの成功は嬉しい限りです。

「『M-HERO』を世界NO.1のブランドにするまで走り続ける!」
というヒロさんの夢が一歩一歩近づいている手応えを感じます。


北野の天神さんの露天から身を起こし、持ち前の行動力と
強い意志で京都を代表するニューブランドの地位にまで
押し上げ、堺町六角通りという京都の洛中に自分の店を
出すまでになった男・廣瀬正樹。
これからも彼の活躍から目が離せないです。

M-HEROのホームページ


保津川‘水辺の情景’に注目!

2008-08-29 22:29:36 | プロジェクト・保津川
今日の京都新聞丹波版に毎月、保津川の清掃活動を
実施しているNPO法人プロジェクト保津川の
「定例清掃会」のことが企画連載枠で紹介されました。

これは京都の‘水文化’を調査研究されている団体
「カッパ研究会」の鈴木康久氏が今月の「定例清掃会」
での体験をもとに、保津川の環境への思いを綴ったもの。
氏自身もプロジェクト保津川の会員である鈴木氏は、
年代や性別も異なる清掃参加たちの川への「思い」を紹介しながら、
人と川の自然な‘ふれあい’の大切さと、そのつながりを
守るべき利用者の負うべきマナーについても言及されています。

昨日の京都新聞には同NPOが提案し進めている
9月10日(水曜日)開催予定の「保津川筏復活プロジェクト」
の予行演習の模様が紹介されるなど、保津川への同NPOの
取り組みが地元でもかなり注目を集めている手応えを感じます。

川として産業と生活の文化的歴史を有し、今も観光地として
注目され続けている保津川、その「水辺の情景」が今、熱い!

アフガン日本人拉致事件で悲報が・・・

2008-08-27 23:49:48 | 船頭の目・・・雑感・雑記
昨日からアフガニスタン東部のジャララバード近郊で
拉致された日本のNGO(非政府組織)「ペシャワール会」
(本部・福岡市)所属のボランティア伊藤和也さん(31)
(静岡県掛川市出身)の事件について、最悪の結末を迎える
という悲報が届いた。

今日(27日)午後に開かれた緊急記者会見で、山本一太外務副大臣
は、拉致現場近くで発見された日本人らしい男性の遺体は
伊藤和也さんであるとの「現地から連絡があった」と発表した。

タリバン政権崩壊後、混乱を極めるアフガンの自立支援の為
農業指導に情熱を注いでいた方の身に起こった悲劇。

以前、カブール大学と天理大学地域文化研究センター、
NPO法人クロスアーツとの共同制作された今のアフガンの
現状を3つの角度から活写したドキュメンタリー映画
「カブールトライアングル」を観てアフガン自立支援活動を
視野に入れていた私にとっても衝撃のニュースであり、
この最悪の結末に言葉もありません。

今はただ伊藤さんのご冥福をお祈りし、ご家族の方へお悔やみを申し上げます。

アフガニスタン当局も含めて犯人側との接触はないらしく、
またイスラム原理主義勢力「タリバン」が犯行を認めたとの
報道もされているが、今回の事件が今後のアフガニスタンでの
自立支援事業を進める日本のNGO活動にどのような影響が
でるか、とても心配である。

向かい風の川下り。

2008-08-26 11:15:51 | 船頭
夏日が続いた保津川にやっと雨の兆しがみえ、ほんの少し水位も持ち直した保津川。

今日は暑さも和らぎTシャツでは肌寒さを感じる程の気候となってます。

激しい雨もなく「水位のアップ」「気温の低下」を招き川下りをするのには最高のコンディションとなったと喜んでいると…
被っている帽子を吹き飛ばすような激しい風が!

いいことばかりは続かないものです。

今日は船を前に進めるのに最も困難を要する「向かい風」となりました。


保津川に吹く風には大きく分けて二種類の風があります。

今日のような向かい風を運ぶ「南風」と舟を背から押す「北風」です。

どちらも舟の運航に大きく影響するわけですが、動力源が人力である手漕ぎ舟である保津川下りの舟にとって「向かい風」は船頭の体力負担度という点では最大の敵なのです。

漕げども前に進まず、竿差せども引き戻されるのが「向かい風」。

そこに雨用の屋根を張っていればその難度さらに増します。

炎天下の夏日が50日以上続き、ハードなお盆シーズンを終え疲れ果てている体にこの風は相当応えます。

待ち焦がれた恵みの雨はありがたいのですが「向かい風」まで引き連れてこなくても…

やはりこの夏はなかなか楽をさせてくれそうにありませんね。

私達の「夏休み」はもうしばらく後のようです。


押忍!男組〓斯道会はっちん

水位は大丈夫?保津川に雨降らず・・・

2008-08-24 23:51:44 | 船頭
保津川に‘雨’が降りません。

期待した昨日の雨も川の水位を上昇させる
程には至らず、相変わらずマイナス水位のまま。

上流にある日吉ダムの貯水率も50%を下回り
ダム放流量を通常より制限する取水制限が只今
行われています。

雨が降らなければ同然、ダムに流入する量も低下が続き
現在のダムの貯水率は44%弱まで落ち込んでいます。
このまま雨が降らなければ28日から更なる取水制限が
行われる予定で現在の放流量の約半分にまで制限される
おそれがあるとか。

そうなるとさらに川の水位が減少し、我々保津川下りの
営業にも大きな影響が考えられ、運航に支障をきたす
事態にもなり兼ねないのです。

そんな保津川流域の状態を尻目に、周辺の京都市内はじめ
近畿地域には前線と低気圧の影響でいわゆる「ゲリラ豪雨」
なるものが猛威を奮い各地に河川の氾濫や土砂災害を
引き起こしていると聞きます。

昨夜も保津川が流れる亀岡市の隣京都市内では、深夜から早朝に
掛けてその「ゲリラ豪雨」が雷雨を伴い激しい雨を降らしました。

世界遺産である伏見の醍醐寺などは、この落雷により
准胝堂(じゅんてい)」が全焼するという大変な事態
まで引き起こしました。

ちょうど私もその時間頃、伏見・南区を車で走行中で
「ゲリラ豪雨」を体験したのですが、ワイパーも
間に合わない激しい雨で前方の視界が確保できず、
徐行程度の慎重な運転でなんとか帰って来た次第です。

保津川と日吉ダムがある南丹や流の京北地域には
全く雨が降らず、山を越えたお隣の地域には
広い範囲で豪雨が降りまくる。
こんな雨の降り方は私が船頭になってからも
記憶にはないことです。

一体今年はどうなってしまったのでしょう?

このままではかなりヤバイことに・・・

自然環境の微妙な変化を肌で感じる私達の仕事。
なにやら「いやな~」予感が脳裡をよぎる今日この頃です。

お盆シーズンを終えて…

2008-08-22 11:21:51 | 船頭
激務を極めた‘お盆’シーズンを終え、すっかり力を
使い果たした私はっちん。
ブログの更新も夏休みを取らせて頂き、行き着けの
洛西温泉「竹の里の湯」でのんびり体の疲れを
癒やす時間をつくりました。

腰はもちろんのこと、肩や肘、膝、手首などの関節に加え
ふくらはぎや手の握力に至るまで疲労感でいっぱいの体に
温泉の湯がやさしく沁みていきます。

少しぬるめの湯船に浸かりながら頑張ってくれた自分の体に
‘感謝’の言葉を掛けてやりました。

それだけ今年の夏はキツかったのです。

今年は夏前に持病の腰痛を患い20日間という
長期休暇を余儀なくされ、暑さに慣れないまま
炎天下の夏空の下に投り出された格好となり
例年より体に応えた夏だったように感じています。

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、
お盆が終わるとともに厳しい暑さも和らぎ
過ごし易い気候に変わり、乗船客の方も落ち着いてきたので
「ホッと」と一息付ける状況になってきました。

これからは夏の間に酷使した体のメンテナンスを
しっかりして秋の紅葉シーズンに備えたいと思います。


男組〓斯道会はっちん

今日が‘お盆休み’のピーク、105艘が嵐山へ。

2008-08-16 21:45:33 | 船頭
保津川下りの‘お盆休み’シーズンもいよいよ佳境!

今日はこの夏一番の人出となり105艘の船が
嵐山へ流れて行きました。

京都では夜に「五山の送り火」があり、しかも
お盆の土曜日ということでこの賑わいになった
ものと思います。

私はっちんも今日は3回下ってきましたが、
殆どのお客さんが「夜には五山の送り火を見に行く」
と仰っており「トロッコ列車→保津川下り→送り火」
という「お盆送り火コース」が定着しているようです。

明日も午前中を中心に「大文字送り火と保津川下り」
「五山送り火とトロッコ列車・保津川下り」のツアー
予約が数件入っているようです。

明日はお盆休み最後の休日です。

例年、午後からは明日の仕事が気になり家路を急がれるのか?
どうも乗船客の数が減りだし、お席も余裕がでます。

時間にゆとりのある方は、午後からの便がオススメです。
炎天下のピークも過ぎ、山陰で涼しい川下りが楽しめますよ。

今日は少し混雑したようですが、明日はおそらく当日の
どの時間にお越しにってもご乗船して頂けると思います。

今年もお盆休みまた夏休みの家族との思い出が
まだつくれてない方はぜひ、明日、保津川下りで
楽しいひとときを過ごしてみてはいかがですか?

京の夜空を炎で染める「五山の送り火」。

2008-08-15 22:08:29 | 京都情報
明日16日(土)は京都の夏の風物詩である
「五山の送り火」が行われます。

「五山の送り火」は、お盆に行われる京都の伝統行事で
京都を囲む五つの山に「大文字」「船形」や「鳥居形」
「妙」「法」「左大文字」の五つの文字や形を松明の火
で浮びあがらせ、京都の夜空を炎で染めます。

‘送り火’はお盆に帰ってこられた‘お精霊’さま
(おしょうらい)を再びやすらかに冥府へと見送る
信仰行事で古くから京都の庶民の間に浸透している行事。

起源は諸説ある中、室町時代に足利義政が創始した
という説が有力で「大」の文字が炎で描かれる妙意ヶ岳
が裾野の銀閣寺領だった事や「大」の字が銀閣寺と
同寺派・相国寺の方を向いている事などからこの説が
有力視されているようです。

私の育った衣笠からは金閣寺北側「大北山・左大文字」
が間近に見え、また妙意ヶ岳の「大文字」に「法」も
見える地域だったので、毎年「五山送り火」の日は
夏休みのビックイベントでした。

「左大文字」では送り火の前日15日から16日午前中から、
金閣寺門前に設けられた奉納所で護摩木や松割木の奉納受付
が行われ、それらの木を当日の午後から山上に運び
炎を燃やす火床が組まれます。

山の斜面に栗石をコンクリートで固めて作ってある
高さは30cm~3mの火床は全部で53箇所設置して
あり、係の者一人が一箇所ずつを担当し、高さ約1mに
積み上げた奉納松割木を、乾燥した松葉を入れて
燃え上がらせるのです。

炎を燃やす為に使用される薪は350束、護摩木は5000本。

今年は「大文字」で初めて地元の国有林の間伐材が
‘送り火’用の‘薪’(たきぎ)に使用されます。
これは近年東山一体で深刻化する松枯れ被害の影響で
松の不足が起こっている為。

長い京都の歴史の中、幾多の苦難な時代も民衆の
‘祈りの火’「五山の送り火」が途絶えたことは
一度もない。そんな代々地元住民に支え守られ、
受け継がれてきた「五山の送り火」に地球環境の悪化
が影響を及ぼそうとしているのですね。

京都の夏の夜空に幻想的に浮かびあがる炎の文字。
多くの人の祈りと願いが込められた炎の輝き。
今年は先祖の精霊を見送ると同時に、環境のことにも
思いを馳せ‘祈り’を捧げたいと思います。

☆明日は嵐山でトロッコ列車と保津川下りのコースを
楽しんだ後、夜は「五山の送り火」で去りゆく夏を
偲んでみてはいかがでしょう。

☆各五山の点火開始時間
●大文字(東山如意ケ嶽)   午後8時 
●妙法(松ヶ崎西山・東山) 午後8時10分
●船形(西賀茂船山)    午後8時15分
●左大文字(衣笠大北山)  午後8時15分
●鳥居形(嵯峨曼荼羅山)   午後8時20分

☆嵐山・渡月橋からは「大文字」と「鳥居」がご覧になれます。




保津川遊船が「観光地美化奉仕団体」として表彰!

2008-08-14 19:37:56 | 保津川エコ・グリーン委員会
観光地の美しい景観を守る活動を行っている団体に
贈られる賞「観光地美化奉仕団体」にこのたび
我々「保津川遊船企業組合」が選ばれ、昨日
京都府亀岡市・栗山正隆氏市長から表彰状が
伝達されました。

この賞は日本観光協会・関西支部が観光週間(8月1日から17日)
に合わせ毎年表彰されるもので、近畿と三重の2府3県を
対象に、観光地の美化景観の保全や形成に尽力している
団体・個人に贈られます。

今年は私達、保津川遊船企業組合が長年取り組んでいる
ごみ掃除やイワツツジ植樹、また昨年から始めたサクラの
植樹事業などの活動が評価されこの賞を戴くことになりました。

長年行っている「川清掃」に加え3年前から始めた漂流ゴミ
の回収ボランティア活動など地味で地道な船頭たちの活動が
このようなかたちで評価されたことは、大変嬉しいことで
私達の日々の苦労が少しは報われたと感じ
先ずは素直に喜びたいと思います。

しかしながら、賞は受けたとはいえ、川からゴミが無くなった
わけでもなく、荒れている渓谷の木々がよみがえったわけ
でもなく、現状は何一つ変わっていません。
ただ手放しで喜んでばかりもいられないのも事実。

今後も保津川の清流再生と保津峡の景観保全に対し、
より一層、しっかりと取り組んでいかねばと、
決意を新たにする為の賞だと位置付けたいです。

保津川下りには年間約30万人が乗船され、保津峡を
走るトロッコ列車には年間約90万人の方が乗車され
ることから考えると、年間延べ120万人もの人が
この保津峡の景観や山・川の環境をご覧になられると
いうことになります。
そのうちの約1~2割は海外からの旅行者です。

保津川と保津峡は日本にのみならず世界からお越しなった
これだけ多くの方々に見られる観光地なのです。

京都議定書が発効された地・京都を流れるこの保津川。

我々はまず足元から美しく!をテーマに
環境の問題に取り組んでいきたいと思うのです。

このブログをご覧の方で
「日本を代表する川・保津川の環境の為に何か協力したい!」
という方がおられましたら、是非名乗り出て下さると
嬉しく思います。

ともに考え、ともに行動していきましょう!

よろしくお願い致します。

トロッコ保津峡で今日から「夕涼みたそがれコンサート」公演。

2008-08-13 19:06:25 | 京都情報
嵯峨野観光鉄道・トロッコ列車では今日13日から17日まで
「トロッコ保津峡駅ホーム」で「夕涼みたそがれコンサート」
を開催しています。

毎年、トロッコ列車から「ひと夏のプレゼント」として
開催される「夕涼みたそがれコンサート」。

舞台となるトロッコ保津峡駅ホームは、雄大で緑豊かな山々と
眼下を流れる保津川に囲まれた美しい自然の駅。
この景色を借景に、クラシックやジャズ・ポップスなどの
各種グループが集結。
今年は、関西で活躍中の実力派ミュージシャンたちを揃え
夕暮れの保津峡に美しい名曲の音色が響き渡ります。
明日は今、日本のジャズ・ポップ・インスト界で最も注目を
浴びている『jaja(ジャジャ)』は出演。

8月13日(水)~8月17日(日)の18時~18時50分
まで、5日間演奏されます。

雄大な大自然の中で美しい音楽に耳をかたむけ、
日常を忘れるほどの「癒し」のひとときを
過ごされてはいかがですか?