保津川下りの船頭さん

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国民を想う・・・民のかまどの心はあるか?

2021-08-12 12:44:58 | 船頭の目・・・雑感・雑記
まあ、あまりネガティブなことを考えると「運気」が逃げていくと信じる私ですが、
なにやら、またまた緊急事態宣言が発令されそうな雰囲気ですね。

コロナ禍が起こり1年半が経った今も、繰り返される緊急事態宣言。
これまでに何か打つ手はなかったのだろうか・・・なんともやるせない思いで一杯です。

そして、この緊急事態宣言が発令されることで、どれだけの人々の生活が、人生が変わるのか・・・

想像するだけで只々、悲しくなります・・・・

古墳時代という遠い昔のことです。

第16代天皇だった仁徳天皇は、高台に登って集落を見渡すと、
人家の「かまど」から炊煙が立ち上っていないことに気づかれます。

皆、貧しくて御飯が食べられないのか・・・

そこで天皇は租税を免除し、民の生活が豊かになるまでは、お食事も着るものも倹約され、
さらに雨漏りしている宮殿の屋根の葺き替えさえもなされませんでした。

天皇のお姿に心打たれた民は熱意を持って努力して働き、次第に豊かさを回復していきました。

この仁徳天皇の御心は、国家の指導者たる者は「かくあらねばならない」という規範を示され、
日本人の精神性の中に息づき、後世まで語り継がれていくのです。

さて、令和の世です。現在の指導層に「民のかまど」の精神は継承されているのでしょうか?

祖国を護ってきた先人たちも令和の世を、天界から憂いながら見守り続けておられると感じるのです。