保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

保津川下りの11月が終わりました。

2007-11-30 23:10:56 | 船頭
一年の観光シーズンの中で最も多忙を極める
保津川下りの11月が今日、終りました。

今年も国内外から大勢のお客様がお越しになり、
気が付けば私もこの1ヵ月で、トータル57回も
嵐山へ下っていました。
これは一日平均約2回づつ下っていたことになります。

確かに最近、体力的にも精神的にも疲れを感じる時が
多くなってきていますが、今年の保津川渓谷の紅葉はまだまだ健在!


例年より約2週間は遅れていますので、この土日あたり
去る京都の秋をしのびながら、ゆっくりと
水上のもみじ狩りをするには最高の時期です。

天候はやや曇りの予報ですが、雨の心配は
そんなにないとのことですから山の木々たちの
‘いのち’を燃やしきる最後の輝きを是非
ご覧になってください。

明日から12月。今の様に屋根のないオープン船で
出航するのは9日(日曜日)まで。
10日からは一年ぶりに「暖房入り冬季船」も登場します。

11月は終りましたが、今年の保津川下りは
まだまだ元気に、年中出航して行きます!


明日の「ちちんぷいぷい」は嵐山から生中継!

2007-11-30 00:57:51 | 船頭
毎日放送の生情報番組「ちちんぷいぷい」が明日、
紅葉が見頃を迎えた嵐山で「屋形船からの紅葉生中継」
を放送されます。

時間は3時半前後。

局のアナウンサーさんとかわいい舞妓さんが嵐山の屋形船に
乗り込み、美しく紅葉した嵐山を紹介されます。

今年は残暑が長引き、紅葉が遅れ気味だった嵐山ですが
やっと、例年通りの赤く鮮やかに色づいてきました。

生中継には保津川下りの水上屋台船でお馴染みの
琴ヶ瀬茶屋の細川暉夫さん、佳介さん親子も登場する予定です。

昨年「川とともに生きる…京都保津川・唯一の水上屋台家族」
としてドキュメンタリー番組にも紹介されるなど、嵐山の
テレビ取材には欠かせない存在となった水上屋台船親子にも
注目ですね。

今回は保津川下りの船は映らないので少し残念ですが
リアルな嵐山の美しさをブラウン管を通してご覧
下さり、この週末は是非、保津川~嵐山を船による
もみじ狩り散策で楽しんでいただければ嬉しく思います。


「ちちんぷいぷい」MBS毎日放送(関西ローカル)
月曜日~金曜日 15時~18時まで放映。


はっちんオススメの京のおみやげもん。

2007-11-29 18:08:37 | 船頭
京都観光の楽しみの一つは「京のおみやげもん」さがしです。

千年の伝統あるまち京都には、京菓子やお茶、漬物や山椒ちりめん
など食品から京てぬぐいや金襴帽子など和雑貨・工芸品に
至るまで、多種多様な品々があり、どの商品も京都の歴史
と文化が土壌となり生まれた一級品であることが
人気の秘密だと思います。

生まれも育ちも京都である私のような者でも
京のみやげもんは魅力的なものばかり。
散策しながらのおみやげ屋さん巡りは実に楽しく、
観光の一部にまでなっていると感じることがあります。

先日もライトアップされている清水寺を観に行った
帰り、東山界隈のおみやげ屋さんを回りました。

京都といえば‘八つ橋’ですね!
なかでも京銘菓おたべさんの「黒のおたべ」は大好物!
従来の生八つ橋に黒ごまをたっぷり使った黒ごまあん
で包んだ黒のおたべは、黒ごまの香ばしい風味と
見た目のインパクトの強さも楽しく、京みやげではイチオシの品。

カスタードや苺クリームなど洋風をミックスした生八つ橋も
多く開発されている様ですが、やはり生八ッ橋には
‘あん’が一番合うと思います!


そして三年坂の角にある「七味家本舗」
京都のとうがらしの老舗にして最も有名なお店です。
創業明暦年間・1655年という350年の伝統がある
七味家本舗の竹筒入りやひょうたん入りの七味は
私の生まれ育った家でもいつも食卓の横にあった調味料。

ここ山椒の粉を掛けて食べるどんぶりモノは最高!
すりおろしの山椒の風味がご飯物を際立たせます。

思わず観光客気分で、購入してしまった京のみやげもん。

地元の者でも態々購入してしまう技術力と商品の完成度
の高さが多くの観光客を魅了し続けるのだと感じます。
京都のおみやげもん、おそるべし!です。

今回は京みやげの中でもかなりメジャーな商品の紹介
でしたが、京都のおみやげものにまだまだ紹介したい
商品が目白押しです。

また機会をつくり紹介していきたいと思います。


保津川下り、水上のもみじ散策。

2007-11-28 23:45:59 | 船頭
今日の保津峡・紅葉風景です。
曇り空の中、見頃を迎えた紅葉がくっきりした
コントラストが出て、深い渓谷独特の味わいがあります。


渓谷のもみじが葉が小ぶりなのが特徴です。
イロハモミジ系なので元々、葉がやや円形で小さい
のですが、洪水時の激流に根がさらされるという
厳しい自然条件の中で育っていることが影響して
いると思われます。

16キロもある保津峡の紅葉は川舟から眺めるもみじの道です。

水上の‘もみじ散策’は今が最高です!

保津峡と嵐山の紅葉は今からが見頃!

2007-11-27 23:13:58 | 京都情報
少し遅れていた嵐山と保津峡の紅葉が
只今、見頃を迎えています。

残暑の長引きと降雨量の少なさで、例年に比べ
2週間ほど遅れての嵐山&保津峡の紅葉は
心配された色加減も鮮やかになり、訪れる
観光客の目を楽しませてくれています。

保津川前半の激流を下ると保津川一の紅葉の名所である‘女淵’
に出てきます。流れ緩やかなこの淵の両岸を彩る紅葉は
錦絵を描いた一枚の絵画の様に映ります。


保津峡を抜けると元料理旅館であった‘嵐峡館’のもみじが
出迎えてくれます。ここ数日でかなりもみじの赤も濃くなり
嵐山の秋の風情を盛り上げています。

赤や朱色、黄緑などいろんな色が山肌いっぱいに
映しだされる嵐山の眺めは、秋ならではの光景です。

例年に比べ約2週間ほど遅れた嵐山&保津峡の紅葉は
やっと今、見頃を迎えました。
これから一週間がもっとも美しくなると思われます。

この調子なら毎年恒例となった嵐山「京都・嵐山花灯路2007」
が始まる12月8日頃まで鮮やかな紅葉が楽しめる予感です。

今年は遅れてやって来た、赤く燃える紅葉の様に
熱い晩秋になる予感を感じるはっちんです。


秋の保津川下り、朝の風景に感じること・・・

2007-11-26 18:50:18 | 船頭の目・・・雑感・雑記
秋の保津川下りの朝は早いです。

紅葉が美しく色づく頃になると、昼間の混雑を避けるために
大勢の観光客が朝早くから亀岡の乗船所にお越しなるからです。

私達保津川の船頭は濃い朝霧がたち込める中、大きな橋を徒歩
で渡りながら対岸にある船の係留地まで向かいます。

放射冷却で冷え切った気温は6℃くらい。竿を川の中に
付ける手が水の冷たさで悴んで自由を奪われます。

深い霧の中、船はお客さんの待つ船着場へ順次、用意されて行きます。
保津川下りの船着場は一番船から六番船までつなぐことが出来、
秋の朝はそこから一斉にお客さんが乗り込まれます。
一度に6艘とも出航することも多く、順々に船を下げて来る訳です。

そうしている間に霧の隙間から一筋の日光が差込み
スポットライトの様につないでいる船と川面を照らします。

朝日に照らされた川面は、眩い光で温泉の湯の様に
白く沸き立ち、瀬を白銀に輝かすのです。
霧の薄暗さや気温の寒さも一気に吹き飛ばす風景。
一日のエネルギーを運ぶ日光を体いっぱいに浴びると
「今日も一日、頑張ろう!」と元気が沸いくるから不思議です。

深い朝霧を晴らした眩しい朝日を浴び、保津川下りの船が
次々と出航して行きます。今日はもちろん、これからの
保津川下りの未来をも照らしているかの様に・・・

自然が演出する‘光’の風景を目の当たりすると、昔の人々が
太陽のことを‘お天道さま’といって崇めて手を合わした
気持ちが何となくわかる様な気がします。

たとえ時代が変わり科学技術が進歩しても、自然の偉大さ
に感動する、人間の本質というものは変わらないものだ
と教えられる保津川の朝風景なのです。

秋深まる京都・嵐山の連休風景!

2007-11-25 19:33:28 | 船頭
いよいよ見頃を迎えた京都嵐山の紅葉。
この三連休は秋晴れとなり、最高の行楽日和になった
こともあり、嵐山は連日、大勢の観光客で賑わっていました。


保津川下りの船が着く嵐山・亀山公園入口付近もこれから散策に
向かう人で列をなしている状態でした。
散策道を彩る楓の木々を見ながら、錦秋の情緒漂う奥嵯峨
まで辿ってみるのもオツなものですね。

嵐山のシンボル・渡月橋も観光客でいっぱいです。
橋から望む大堰川(保津川)と背景の山麓をカメラに収め様と
多くの人が足を止め、記念写真を撮られていました。
渡月橋は今年から‘左側通行’が徹底され、人の流れが
スムーズになり、ゆっくり安全に歩くことが出来る
様になりました。観光客のみなさんのマナーもGood!
益々、嵐山の美しさを際立たせた様に感じました。


ニホンザルが獲付けされ飼われているモンキーパーク・岩田山
でも夜のライトアップが行なわれているのですね。
岩田山へは渡月橋右岸側の小道から登ることができます。
京都市内を一望できる夜景は一見の価値ありですよ!

暮れなずむ夕暮れの大堰川では‘吉兆’さんのお料理船が
浮んでいます。ぼんやりと灯る提灯が風情を醸し出しています。
今はいろいろ大変でしょうが、なんといっても嵐山を象徴する
料亭ですから頑張って下さい!

夕方のJR嵯峨嵐山駅も京都方面へ向かう人でホーム
は満杯状態でした。乗り降りの時間がかかるため
終日電車のダイヤも大幅に遅れているのも
秋の嵐山名物ですね。

とにかくこの三連休は本当に凄い人でした。
聞けば秋の京都はどこの名所古刹も大勢の人で
賑わっていたようです。
秋の京都、おそるべし!ですね。

もちろん、保津川下りも大盛況であってことはいうまでもありません!
お越しくださった皆様、ありがとうございました。


朝霧が演出する保津川の幻想空間!

2007-11-24 19:09:27 | シリーズ・保津川を下ろう!
深秋の保津川には渓谷一帯を覆う朝霧が出現する日があります。

今日の保津川がその日でした。
亀岡にある保津川乗船場周辺は、白い雲海に包まれた様な
幻想的な空間が広がります。

こんな日は数m先すら見えない深い霧の中を船が流れていくのです。

朝霧が演出した幻想空間の中を流れる船は、まるで異次元世界の
入口にも見える渓谷へすい込まれていく様で不思議な感覚を
おぼえます。

この濃い朝霧は、盆地である亀岡の地形に深い関係があり、
深夜に盆地の底の温度が放射冷却により一気に下がり、
地表温度が保津川の水温よりも低くなる事で起こる蒸発現象です。
この蒸発した水蒸気が低温の大気に冷やされ水滴に変わり
深い霧が発生するというシステムだそうです。


峡谷の入口も深い霧で覆われ、前方にうっすら見える
山や岩も、本当に実在するものなのか?
それすら分からなくなるような感覚になる風景が目の前に。

出航から30分ほど船は、この濃い霧の中を進んで行くと
急に肌をさす冷たい風が川面を勢いよく滑ってくるのです。
「ぶるぶる~」体が寒さで震え出す頃、その風に乗って
霧は勢いよく上昇し始め、霧の隙間から透き通るような
真っ青な空が顔を覗かし始めるのです。。
夢の様な‘桃源郷’の世界からから現実の世界へ、
私の眠りを覚ますかの様な澄み切った空の‘蒼’に
目をやられます!

この時の‘霧の灰色’と‘空の青色’のコントラストは
寒さを我慢しても一見の価値あり!

霧を吸い込み、青空を導き出す、まさに渓谷が呼吸している様で、
その音が船にまで聞こえてきそうな気がします。

霧が晴れた山を朝の強い日光が照らします。霧の水滴に
濡らされた紅葉の葉が、朝日を浴びて眩く輝き、
その紅さを一段と際立たせます。


霧が晴れ、お日さまの出現で峡谷の空はすっかり晴れ渡り
峡谷内一帯の気温も急上昇!あまりにも極端に一変した風景に

「さっきまでの霧に覆われた幻想空間は幻?」
と真剣に感じてしまう程の保津川下りで味わう朝霧。

晴天になる日の朝8時~10時までの船なら
この様な保津峡谷の幻想体験をすることができます。

霧が晴れるまではかなり寒く感じられますが、
大自然の素晴らしさを発見できることうけあいです。

‘紅葉と幻想霧の競演’が演出する渓谷美を
堪能できるのも秋の保津川下りの魅力の一つだと思います。

保津峡の紅葉特集パート3です!

2007-11-23 23:02:11 | 船頭
日に日に赤さを増す保津峡の紅葉。

鮮やかに色づく保津峡の紅葉をまたまた紹介する
紅葉特集の第3弾をお届けします!


保津峡でも上流に位置する「烏帽子岩(えぼし)」の上に
あるもみじ。真っ赤に色づく前の朱色が鮮やかです。

保津川一番の落差がある「小鮎の滝」の右岸側のもみじです。
トロッコ列車の沿線に立つもみじは真っ赤なものもあれば
朱色、黄緑など色んなもみじが並びます。


紅葉づくしとなった「女淵」。いろんな色のもみじが折り重なる
コントラストは圧巻!さすがは保津川一のもみじの名所です。

嵐山に入るところのもみじです。葉が鮮やかな赤色に染まりました。

今日の渓谷は日が雲に隠れる時が多く、日光に映える
艶やかさというより、しっとりと落ち着いた表情を
見せています。もみじは日光の当り方加減でいろんな
雰囲気がでるのですね。

今日は昼過ぎに乗船チケットが完売してしまいました。
チケットを購入できなかった方、申し訳御座いませんでした。
この場を借り、お詫び申し上げます。

明日も良い天気になりそうです。今日同様、混雑が予想されます。
乗船はお早めに!

元オールジャパンの大八木淳史さんご乗船です!

2007-11-22 21:29:18 | マスコミ出演
時折、冷たい秋雨が降る今日の保津川にラクビーの
元日本代表選手だった大八木淳史さんが撮影のため
私はっちんの船にご乗船下さいました。

京都の嵯峨出身の大八木さんが今回保津川下りに
お越しなったのはSKY PerfecTV!(スカイパーフェクTV!)
で放送されている「旅チャンネル」という番組の
京都ロケのため。

乗船の際の第一印象としては「とにかくデカイ!」
さすがはオールジャパンのスター選手だった大八木さんです。
190センチはあるかと思われる身長と100キロは
ありそうな堂々たる体格には圧倒されます。
ドラマ「スクールウォーズ」を毎回感動しながら観ていた
私はっちんとしては、今回船を操船しながら案内役を
させて頂けること、まさに光栄の至りです!

大八木さんは船の最前列にお座りになられ、見頃になった
保津川渓谷の紅葉と保津の急流をレポートして頂きました。

カメラが回ってない時はざっくばらんにいろんなお話を
させてい貰いましたが、さすがにスポーツ選手らしく
会話の中心は船の操船テクニックについてのものが
多かった様に思います。

最後はご自身も櫂ひきに挑戦されるなど、
和気あいあいとした撮影でした。

大八木さんは2007年4月より高知にあるラクビー界では
無名の私立学校ラグビー部GMに就任され、
スクールウォーズの伝説を再びつくるため
頑張っておられます。

大八木淳史さんのブログ
大八木さんと一緒に撮った写真を紹介して下さってます。
はっちん、感動~です~

277ch 旅チャンネルサティーポスフール
放送日 12月8日14:00~15:00まで
「京都特集」 525/月