保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

乗船場の桜が満開!いよいよ春本番です!

2018-03-30 12:53:28 | 保津川下り案内
春爛漫!

京都に桜の花香が薫る季節がやってきました。

保津川下りの桜たちも、眩しい春の陽光に照らされ、咲き誇っています。

乗船場横の桜は、インスタ映えする「保津川の桜」
海外からお越し下さった方々が桜の木の下で写真を撮られています。

今日は中国、台湾、タイなどアジアの方に加え、欧米の方も多いです。

待合室は多国籍な空間で、まさに「リトル・ワールド」!

いよいよ保津峡でも桜が花開き、木々の新芽も芽吹きはじめます。
今週末は花ざかりで華やかに彩られた保津峡をお楽しみいただけます。

のんびり峡谷の桜を見上げながらの「お花見舟」です。

桜団子やお弁当を持ち、乗り込むもよし。京都の春を保津川下りでご堪能ください。



保津峡千年物語

2018-03-28 10:18:35 | 船頭の目・・・雑感・雑記
<保津峡千年物語>
2億5千万年前、浮遊微生物の化石が海底で積み重なった層が隆起して生まれた保津峡。

延暦3年(784)長岡京造営時から筏による木材輸送が始まり、平安京遷都造営事業により水運事業が活発になる。

412年前、慶長11年(1606)に角倉了以翁により舟運が開かれ、農産物や薪炭などの丹波産物が京の都へ供給される。

明治32年(1899)に京都鉄道(現嵯峨野観光鉄道)が開通し、京都~丹波=丹後間の人・もの・情報の流通や交流が盛んとなる。

そして現在、全世界の人々が年間約150万人もの人が訪れる峡谷となっている。

「船が下り、鉄道が走る」京の峡谷・保津峡には全時代に渡り、

人間の夢と希望、信念、そして最先端の知恵により自然に挑んだ歴史物語が息づいている。


今、執筆を進めている「了以伝」や「こんな会社の物語・保津川下り」と合わせ、

この「保津峡千年物語」も書き綴っていきたい。

先人たちの英知と精神を壮大な歴史スペクタクルとして描きたい。

さて、何年かかるかわからないが、必ず書き上げたい。

保津川下りの社屋の窓から。

2018-03-19 13:37:51 | 保津川下りものがたり
朝、保津川下り社屋の窓から、工事風景を見ながら思う。

球技場として建設が進む「京都スタジアム」生態系保全に配慮して、
当初の建設予定地から、私たち保津川遊船社屋の隣に建設変更されました。

今後はお隣さんとして永久にお付き合いする仲になるはずです。

京都市内から見て、亀岡市の入口に位置するこのエリア。

嵯峨野トロッコ列車がつなぎ、自然と生態系豊かな保津川がながれ、日本最古の舟下りが継承されているこの地は、
現在、年間延べ150万人もの人々が行きかう交差点です。

JR嵯峨野線を含めれば、市外の人々を200万人以上、大量移動させる力のあるエリアといえるでしょう。

この視点に目をむければ、この京都スタジアムの建設はさらに交流人口を引き込む強力なコンテンツになり得るばずです。
しかし、その場合、これらのコンテンツがただ近い場所にあるだけでバラバラに存在していては、発信力も分散されます。

トロッコ列車と駅、保津川流域、JR線、スタジアム、舟下りが集結するこのエリアを、
印象的に上手くまとめるような「コンセプト」「テーマ」が必要な気がしています。

スタジアム周辺に整備される商業エリアの開発も大事です。
このコンセプト・テーマのもとに、ホテルやアミューズメント、カフェグルメ等をまとめ、
すでにあるコンテンツともつなげて、「‘ここ’にしかない!」
テーマパーク的視点の整備ができれば、マーケットは広がっていく。

テーマはネイチャーでも、ポップカルチャーでも、ヒストリアでも構わないと思います。

アユモドキという超希少な生物が生息する地での開発という点も前向きに取り込み
「自然と共生する」斬新にして希少でありながら、訴求力のあるエリアに開発できれば、
地域間の経済波及効果は計り知れないはず。

勿論、やるなら中途半端ではなく、徹底的にクオリティの高さも追及していく。

今、工事が進められているこのエリアが、そんな「夢」が広がるエリアになっていく姿を社屋の窓から眺めていたい。


・・・・そんなことを空想しながら、今日一日を頑張ります!

日本は退屈な国?世界の観光客の指摘に考える?

2018-03-03 09:50:16 | インバウンド
先日、観光庁が米英仏独豪加の6カ国を対象に実施した、海外旅行に関するアンケート調査の結果を踏まえ、
田村観光庁長官が「日本は退屈だと思われている」と見解を示したと報道されました。

会見のすべてを読んだ訳でないので、一部切り取られた内容の報道だけで、
その主旨を理解することはできないので意見は控えますが、観光に従事する当事者としては興味深く受け取った次第です。

日本の風景や文化の価値については世界的にも魅力については疑うものではないですが、
人の価値観はそれぞれです。まして国や環境が違えば多種多様な価値や興味を持たれることは当たり前のこと。

でも、「退屈」というキーワードには素直に検討していきたいです。
海外旅行者の一部の層に「退屈」と感じることがある、それが事実なら、
そう感じられる根拠を細かく分析している必要があるでしょう。

それは旅行者のバックボーンなど社会的階層や生活環境によるものなのか?世代間的な興味の違いなのか?

または情報不足からくるものか?コンテンツに問題があるのか?などなど・・・

私は過日、ジャパン アミューズメント エキスポ2018(合同開催:JAEPO × 闘会議 2018)に行ってきました。

ここには世界最先端の電子機能を搭載したアクティブなゲームや遊具があり、
広い会場は日本のアニメのコスプレをした若者たちらの熱気であふれ返っていました。

この新しい民俗ともいえる姿に、なんらかのヒントが潜んでいるように感じました。

伝統的な民俗と新しい民俗の融合で「日本」が表現でき、体験でれば楽しみですね。