保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

春の雪、しかも吹雪!一体・・・

2006-03-31 01:28:19 | 船頭
‘春の雪’・・・三島由紀夫の遺作・豊饒の海の
題名を思い出すような気象現象となった今日の京都。

保津川下りの出発地がある亀岡でも今日は朝から、冷たい
風が吹く真冬のような寒さでしたが・・・まさかこんな雪景色
となってしまうとは、想像もしませんでした。

今年の3月はどうも暖かい日と寒い日が両極端で、
寒暖の差が激しく、来客状況はあまり良くないようです。

こう寒い日が続くと川辺行く気もおきないでしょうね。

そして今日は極めつけの‘春の吹雪’!

天気図を見ても1~2月を思わせるような冬型の気圧配置です。

夕方、突然降りだした雪は次第にその力を増し、前も
、見えないような激しい吹雪へと変わりました。

この猛烈な吹雪に見舞われて、辺りは一瞬に雪景色に!


この写真は家の近所の池の周囲ですが、木々に白い雪が
積もり、まさに真冬の風景になっています。
これが降りだしてから僅か5~6分の出来事です。


梅の花にも雪が降り積もり、冬独特の幻想的な風景が
今、目の前に甦ってきました。

嵐山では艶やかな山桜が咲き始めたというのに・・・
一体この現象はどうしたことでしょう???

明日からは少しづつ冬型が緩むそうですが、
来週あたりから、京都は春の観光シーズンが始まります。

もう、こうなったら「雪見酒で宴会や!」と
盛り上がってみたものの・・・

天の神様!

今年の雪景色は今日で見納めという事でよろしくお願いしたいものです。

嵐山の桜が咲き始めました!

2006-03-30 02:57:26 | 船頭
春らしいポカポカ陽気と思いきや、突然みぞれが
降ったりして冬に逆戻りしたような天気の最近ですが、
やっと嵐山の山桜が今日、咲き始めました。

今年は暖かくなったり、寒くなったりと両極端な
気候が続いていますので、当初言われていたより
桜の開花は遅れているのでしょうか。

嵐山の山桜もまだ早咲きの桜のみという少し寂しい感じですが、
桜の姿を見つけるとシーズン到来の予感を感じて心が弾んできます。

嵐山では渡月橋横の中ノ島公園の桜や高級料亭吉兆さんの
しだれ桜が花開き艶やかで春らしい空間をつくり上げています。


この山桜が咲き始めると、嵐山は一気に春に装いを移しだします。

桜の名所が多い京都にあって、毎年、上位の人気を誇っている嵐山の桜。
古くから都人の心を和ませ、愛された雅さの中に、自然に育まれた
野趣さも兼ね備えた独特の美しさがあります。

いよいよ来週は満開となり、見頃になると思われます。

千年の長きに渡り愛された、嵐山の桜、是非、ご覧になって下さい。

と、その前に!保津川下りで嵐山に行かれるようにお願いしますね。





RCV京都TVの取材を受けました!

2006-03-29 00:38:57 | マスコミ出演
私はっちんの住む亀岡市のお隣り、京都市西京区に
洛西ニュータウンという約1万世帯が居住されている
大きな町があります。

その洛西地域を中心にまちの話題や京都の出来事を提供されている
TV局「洛西ケーブルビジョン株式会社」(略称 RCV京都)
があります。
加入世帯は洛西ニュータウン約10,000世帯と
周辺地域(大原野・大枝・御陵坂)約5,000世帯
計約15,000世帯に楽しい情報を提供されています。

私はっちんは今日、その「RCV京都」の取材を受けました。

同テレビさんによると、旬な京都の情報を提供する「活き生きライフ」
という番組内で亀岡市が進める「保津川開削400周年事業」
の紹介をしていただけるとのこと。
その最初として我が保津川遊船の「歴史&自然展示会場」
を取り上げていただいというわけなのです。

そこで取材にお越しいただいたレポータさんに、僭越ながら
私はっちんが展示会場の案内役を仰せつかったというもの。

取材では展示パネルをご覧いただきながら
「保津川水運の歴史」から「開削の父・角倉了以翁の功績」
「保津川峡谷の移り変わり」などの解説をさせていただきました。

私自身、テレビ取材は久しぶりなので、解説する内容なども
事前に頭の中で整理し万全で臨んだつもりでしたが
「キュー」が入ると、緊張して上手く話せないものですね~

改めて原田龍二さんたち、俳優さんの凄さを感じました。

でもディレクターさんの的確なアドバイスもいただき
何とか要点を取りこぼすことなく、紹介できた
のではないかと思っています。

また、レポータを務められたのは宮本聖子さんと仰るとても
明るくてチャーミングな方でした。
(洛西ケーブルテレビHPからお借りしました)
なんでも宮本さんはこの春から関西テレビの「痛快!エブリディー」
のレギュラーレポーターに抜擢されるなど、これからの
活躍が大いに期待されるタレントさんです。
はっちんブログをご覧の関西の皆さま、応援して上げて下さいね。


番組のオンエアーは2日(日)~5日(水)と9日(日)~12日(水)
【 亀岡・春一番!~保津川の魅力と武家屋敷グルメ 】で紹介されます。

洛西地域の皆様、是非、ご覧下さい。

詳しくはRCV京都HPをご覧下さい。



保津川下りの絵馬、了以にあやかりたい奴、集まれ!

2006-03-27 00:14:41 | 船頭
春の開幕以後、保津川下りをされた人なら
気が付かれた方もおられると思いますが、
今、保津川下り乗船場の外窓沿いで400年
記念の絵馬を吊り下げる場所が設置されています。

これは、乗船場待合室に設置されている
「保津川の歴史&自然生き物展示会場」の
丁度、裏窓を目隠しする為に設置されたもの。

「ただ、カーテンなどで目隠しするだけでは芸がない!」
と「400年の乗船記念に神社の様な絵馬を!」
というアイデアを船頭の山内博さんが出し、形にしたものです。

絵馬には「幸せな結婚がしたい~」や「ロト6が当りたい!」
「OO大学に合格しますように!」といったお願い事から~

「川下りいいですね~ 天下りいかがなもの?」といった
時代を風刺したような面白い絵馬が窓いっぱいに掛かっています

また、絵馬を案内するテーブルには保津川400年キャラクターの
了以ちゃまや明智光秀、織田信長といった亀岡ゆかりの
キャラクターがユニークな一言を入れて紹介しています。

この絵馬、当初の予想をはるかに上回り、この2週間で
3段吊りのスペースは満杯状態。
至急、吊り下げるスペースを拡大する予定です。

豪商・角倉了以が見守るこの400年記念の絵馬、
もしかしたら了以にあやかり「金運&商売繁盛」の
ご利益があるかもしれませんよ~

是非、お越しになられた方は、記念に絵馬を
書いてから下ってください。

面白い絵馬は、このブログで紹介したり、
年度末に今年の「ユニーク絵馬大賞」なども
つくり、発表したいと思っていますので
楽しみにしておいてくださいね。

原田龍二主演「千夏のおくりもの」

2006-03-26 09:11:25 | 原田龍二さん
明日、27日9時55分~10時50分 に
MBS系列で原田龍二さん主演の「千夏のおくりもの」
が放映されます。

この番組は大阪府教育委員会の企画で制作された
特別番組で、ストーリを一般公募し作品化した
ものだそうです。

大阪府の番組紹介によると、子どもの率直な目線から出てきた
疑問をきっかけに、日常生活のさまざまな出来事の中に潜んでいる、
おとな自らが無意識のうちに持っている「世間の常識」や
「偏見」を問い直すことで、改めて子どもや女性の人権問題に
ついての正しい理解を深めるという社会派な作品です。

日常、気付かず無意識にでる言動や行動が、知らず知らず
に人を傷つけることに繋がっている・・・そんな
ところを父として一人の男として原田さんがどのように
演じられるのか、とても楽しみです。

関西地方では4チャンネルで放映されます。

是非、ご覧下さい。

           


いよいよ春本番!保津川峡谷の桜

2006-03-25 09:05:50 | 船頭
ここ2,3日の晴天に春の訪れを感じる今日この頃。

保津川峡谷も桜のつぼみが少しふくらみ出すなど、
いよいよ保津川下りの春本番が近づいてきました。

巷の桜情報によると今年の桜の開花は例年より
1~2週間早いなどといわれてますが、この
好天が続けば保津川の桜の開花も少し早まる予感がします。

保津川の桜の開花はまず、保津川乗船場の開花に始まります。
乗船場には待合室・売店前の堤防から上流50m間に
桜並木が整備してありソメイヨシノや八重桜など10数本の
桜が植えてあります。

この桜並木は、今の保津川遊船企業組合が
大手資本から独立し、自主運航した昭和45年に
当時の先輩組合員達が植えたもので、樹齢にして34歳。
満開時の桜は、可憐で優美な花がたくさん咲き乱れ、
全国からお越しいただく観光客の目を楽しませてくれます。

少し遅咲きとなる渓谷の山桜やソメイヨシノも
続いて順次、咲き始めると春の保津川峡谷の景色は
艶やか薄紅色に染まり、まさに圧巻です。


渓谷抜ける爽やかな風に吹かれ、美しい桜空間に包まれる、
そんなの癒し感いっぱいの船旅を満喫されてはいかがでしょうか。

桂川流域ネットワークの勉強会に参加してきました!

2006-03-24 01:10:37 | 保津川エコ・グリーン委員会
保津川の統一名称である「桂川」の流域に関わる人々が
河川や水の問題を考える「桂川流域ネットワーク」の
定例勉強会が京都河原町六条にある「ひとまち交流館」で
開催され、私達保津川遊船の船頭有志4名で参加してきました。

以前、亀岡市のガレリア亀岡で開催されたシンポジウム
パネリストとして参加したご縁で今回もお誘いをいただきました。

今日の勉強会は「世界の水問題について語る・Ethiopia in Africa」
と題して、シェム ケマル アンデタ氏(京都大学農学研究科・特別研究員)
が祖国エチオピアの深刻な水問題の現状を報告する講演と
桂川流域の強固な組織つくりへの提案の2本立てで進められました。

ここで問題が!第1講の「レジメ」として渡されたのは、
な、なんと!全て英語で書かれたレポートだったのです!
エチオピアの人が講演されるのですから、当たり前と当たり前ですが・・・

「おい~辞書を持ってきたらよかったな・・・」と私達は顔を
見合わせながら会場に聞こえないくらいの小さな声でぼそぼそ・・・

まあ~レジメの英文と睨めっこしながら、遠い昔に覚えた記憶を
頼りに何とか解読できる範囲である事を確認し、
少し安心して聴講に集中できました。

ナイル川の一つの源流地であるなど、アフリカでも多くの川の
水源地が点在しているエチオピアですが、高地にある地理的条件で
国内に川の水が流れてこない事やナイル川下流のエジプトに
ナイル川の水を完全に支配されているなどの政治的な背景もあり、
国土流れる全河川水量の4%しか水を使用していない現状を報告
されました。

「今、エチオピアに必要なのは保水能力のあるダムの建設です」
「しかし、母国は社会主義独裁で、海外のODAや援助は腐敗した
政治体制の中で消えていき有効的な政策に繋がらない」など
民主主義が生まれていない国での厳しい現実を話されました。

また、アラブで唯一イスラエルと有効な関係にあるエジプトが
アメリカの支持を受け、ナイル川の支配を独占し、エチオピア
開発に必要な資金を世界銀行が融資できないような圧力を
掛けているいるという衝撃の事実も飛び出しました。

「自国の人の命は日本を含めた先進国の手の中にある!」と
叫ばれた時は、この話が決して遠い国の悲劇だとは
思えなかったです。

前にも世界の水がなくなる?と題して書いたように、この世界で起こっている
水問題の悲劇に私達日本人が無関係ではないという事。

詳しくは上記の記事を読んでいただくとして、水問題に限らず
今、環境問題を語る時に考えなくてはならないのは、環境に国境はない
という事、それらは直接的ないし間接的に私たちの豊かな生活に
何らかの形で関わっているということを認識することです。

他国を助けないと自国も救われないという時代に私達は
生きているということに気づかざるを得ないということかもしれません。

後半の「桂川流域ネットワーク」の組織強化や活動方針に
ついて話し合われ、最後に私達が今、推進している「川の美化行動」について
少し報告させてもらい、川の再生に一考を投じさせて貰いました。


今日の勉強会は、私の最近のテーマである
「意識は世界・グローバルに、行動は足元ローカルから」
という「グローカル」の考えにも即したもので、
久しぶりにアカデミックな刺激を受けた一日でした。


とはいえ、私たちはまだまだ無知な部分が多いです。
これからも流域で仕事をするものとして
色々勉強させて頂きたく思います。

今後ともご指導よろしくお願い申し上げます。

保津川下りの新キャラクター誕生?「了以ちゃま」

2006-03-23 00:23:53 | 角倉プロジェクト・世界遺産事業
保津川下りの新キャラクターが誕生?

保津川下りの歴史&自然環境展示パネルをご覧になられた方なら
一際目を引く可愛いイラストでパネルの展示内容を説明している
人物こそ・・・保津川開削の父・角倉了以こと「了以ちゃま」です。

ご覧になっているお客様から「かわいい~」と只今、人気上昇中なのです!


とかく、堅苦しくなりがちな展示パネルを、子供でも
興味を持って見てもらえる工夫は出来ないかと
展示制作の担当者たちがキャラクターつくりを企画、
京都学園大学の青山祥子さんに依頼して誕生したのが
この「了以ちゃま」なのです。

角倉了以の像からイメージして誕生した「了以ちゃま」は
豪商、開削者としての厳しい表情とは異なり、可愛いキャラクター
で登場、カイ君となカジちゃんという子供キャラクターと
一緒に展示パネルを明るく盛り上げています。

でも、この「了以ちゃま」可愛いだけではありません!
時には自らが船頭として船を操り、みんなを激流スポット
まで案内して行きます!
険しい渓谷に水運を開いた、本来の勇ましさも
しっかり感じことができる「了以ちゃま」なのです。

この400年記念の事業の中で誕生した「了以ちゃま」

保津川下りの新しいイメージキャラクターとして定着させ、
将来はグッズの制作やパンフレットキャラクターとして
育てていきたいと思います。

みなさんもこの「了以ちゃま」の応援よろしくお願いしますね!

*女の子の名前は「なみちゃん」ではなく「カジちゃん」でした。
 訂正させていただきます。

保津川400年展示会場へようこそ!

2006-03-21 20:44:48 | 角倉プロジェクト・世界遺産事業
私達、保津川遊船企業組合では400年記念事業として
遊船乗船場待合室内に、保津川の「歴史と自然環境」を
紹介するパネル展示会場を開催しています。

この展示会場は保津川下り400年委員会が記念事業の
一つとして企画制作したもので、川の水運の歴史や
峡谷景観の移り変わり、川の生き物などをパネルで
詳しく紹介し、観光客や地元の皆様に「保津川」の
魅力を伝えていこうという展示会場です。

委員会では資料収集や展示構成について昨年度の
夏ごろから協議や準備に掛かり、この3月に
全てメンバーの手作りで完成させたものです。

パネルは「保津川今昔物語」と題して、高さ2m、幅3.6m
の規模で、亀岡の乗船場から嵐山までの川下り航路16キロの
16箇所をダイオードで点灯させ、昔と今を比較した写真で
峡谷風景の移り変わりを対比したり、説明文をつけ紹介する
という本格的な展示パネルです。

昔と同じアングルで今の写真を撮る為に、ゴムボートで川を
下ったり、険しい谷間を歩いて撮影したという苦労もありました。

昔の写真では、舟を綱で引き揚げていた当時の写真や、
今、トロッコ列車が走っている旧山陰本線の鉄橋が
架けられる前の峡谷の風景の写真や蒸気機関車が
走っている風景写真なども展示されており、400年の
歴史を実感できる見応え、読み応えのある展示会場に仕上がってます。


歴史展示パネルの横には保津川に生息する川魚の写真も
展示しており、保津川の夏の名物「鮎」や日本でも珍しい
「アユモドキ」の写真が展示されています。
また、その下にはすっぽんやメダカなども水槽に
入れて育てており、保津川を身近に感じてもらえる
工夫もされています。

19日には、京都府南丹広域振興局主催の「かつらかわ・水探求」
という府民対象の勉強会の皆様約30名が「保津川展示パネル」を
見学に来られ、委員会展示担当の豊田覚司歴史部長が説明を
行い、保津川の魅力に触れていただきました。

今まで『保津川下り』といえば雄大な自然景観や四季の移ろい、
スリルのある爽快感、400年受け継がれた船頭の匠の技が
魅力として上げられていましたが、ここで1000年もの
間、京都を支えた貴重な水運であったという歴史的な要素を
加える事で、更に質の高い川下りの魅力を再構築する
ことが出来るのではないかと期待しております。

船に乗船予定がなく、展示会場だけの見学も大歓迎です!
是非、この機会に「保津川下り歴史&自然展示会場」へお越しください。

展示会場はこの秋まで開催します。
入場は無料。




足もとから世界の「水」を考える・・・

2006-03-19 00:00:58 | 保津川エコ・グリーン委員会
昨日、皇太子浩宮様はメキシコで行われている
「第4回世界水フォーラム」で基調講演にたたれ、
「水問題の解決策は、その地方、その河川流域ごとに異なり、
それぞれの地域の歴史の流れと伝統が尊重されなければ、
本当に地域に役立つものとはならないはずです」などと述べられ、
各地域が歴史を生かした水問題の解決策を模索することが
重要だと訴えられたとマスコミ報道で聴きました。

世界規模で「水」問題の解決を考える「第三回世界水フォーラム」
が京都を中心に開催されてから早2年の歳月が経ちました。

依然、世界の「水」問題は根本的な解決策のないまま、
深刻さの度合いを高めています。

京都で「世界水フォーラム」が開催された時、ある機関紙に
「世界の『水』がなくなる?」と題してレポートを投稿した
こともあり、このブログでも2005年6月9日付
記載したように、今、もっとも関心を持っている問題なのです。

「水」の問題を考える事は、人間の命の源を考える事。

しかし、世界でも比較的「水」に恵まれているこの日本では
「慢性的な水不足」「水質汚濁」「洪水被害」等で、開発途上国を
中心に年間500万~1000万の人々が命を落としている現実に実感が
沸きません。

また、この深刻な現実を知らされても、あまりにも問題が
世界的規模なので「水」問題について、私達はどのように
考え行動を起こしていかねばならないか?それが一番難しい問題でしょう。

そんな時、皇太子殿下の「各地域の歴史と伝統、特性に合った解決を」
というメッセージは一つの方向性を示されたもので大きなヒントにも
なったのではないかと思いました。

私達の仕事場である「保津川」にも明らかに水質汚濁は進んでいます。

一昔前にはよく見かけたメダカや蛍も最近は減少傾向にあり、
河川の生態系破壊は進行中です。

渓谷に流れ着く空き缶、ペットボトル、買い物ビニール袋
なども恐ろしい量です。

下流の嵐山でも夏になると、藻が大量に繁茂し悪臭問題や遊覧船の運航
鵜飼いなどにも支障をきたしています。

世界の「水」を考える事は自分の地元の川を考えることにも
通じるのではないでしょうか?

思いは世界に~行動は足元から。「意識はグローバル~行動はローカル」

保津川(桂川)の持つ歴史や特性は何なのか?

この保津川は1000年以上の昔から筏に始まり舟の水運に
至るまで、川の上を生業にしてきた人間がいる。
その人達の手で「川」は守られ今日に継承されてきた。
今、その川で生きる私達船頭が、今この川の現状や
出来る事の情報を発信し、行動を起こすことで、
地元や流域の人達の意識を高め、ともに解決策を
考えて行く事に繋がるような気がしています。

今はまだ漠然として明確な答えはありませんが、
私達が歴史と伝統を見直し、アピールする
ことが「川の恵み」への感謝に繋がり、
命の源である「水」を考えるきっかけになると思うのです。

私達、川で仕事をする当時者が、川のゴミ掃除し
美化に務めていくことがすべてのスタートとなる
そんな気がしています。

そして今後は、保津川を愛する人達との連携も図りながら、
研究し具体的な考えと行動を起こしていきたい思います。

これはなにもゴミ掃除をするだけが行動ではないと思います。

今の河川水質汚濁の一番の原因といわれる「生活系排水」
は私達の家から流されています。
空き缶やペットボトルもあなた一人がゴミ箱に入れて
くれたら改善されます。

自らの生活を少し変えるだけでも「水」問題を
解決する大きな力になるでしょう。

一人一人の意識と行動が今、求められいる!そんな気がします。

保津川への皆様のご支援とご協力をよろしくお願いします。