保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

逆境を耐え抜いた保津峡の紅葉。その姿とは?

2013-11-23 07:26:46 | 船頭の目・・・雑感・雑記
日に日に深まりをみせる晩秋。山々の紅葉も色づき出し、
保津峡は錦絵を思わす鮮やかな風景になってきました。

数日前には葉の先が少し赤み掛かっただけだった のに、一夜明けるとすっかり
艶やかな赤色に 染められ、樹木の色づく早さには 目を見張るものがあります。

河畔という自然環境の厳しい条件下で育った‘もみじ’には、 上品に育った
社寺仏閣の‘もみじ’にはない、荒々しさと 力強さがあります。

特に今年は台風18号により、記録的な洪水に晒され、渓谷の樹や花々にとっても
試練の時を過ごしたことでしょう。

大洪水の激流という自然の猛威に耐え抜き、渓谷にしっかり根を張り、赤く染まった
保津川の紅葉。しかも、今年は葉が流された枝から新しい葉が芽吹き出したのです!

青々とした生命力溢れる新緑。なんと、春の景色が今、秋の保津峡に現れました。
野趣に富んだ‘赤もみじ’とイキイキとした‘青もみじ’の共演。
澄み切った青空の下、赤と緑の紅葉に彩られた保津峡。
今年しか出現しない珍しい風景です。

破壊されても、必ず復活する!自然の復元力に‘逆境’に耐え抜き生きることの
意味と立ち上がる勇気の大切さを教えてくれます。

そう‘死’は終局を意味しない。
いのちは生まれ変わり、出変わりを続き、永遠に‘いま、ここ’にある。

保津峡の‘もみじ’が語りかけてくる‘声’に耳を傾けてみませんか?

いよいよ‘いのちの炎’を真っ赤に燃やす紅葉の時です。
ぜひ。保津峡にお越しください。

保津峡は川のジオパーク!地球創造の風景が今、ここに!!

2013-11-21 23:32:46 | シリーズ・保津川を下ろう!
保津峡は川のジオパークです!
この美しい渓谷が形成されたのは、古生代石炭紀から中生代ジュラ紀にかけて
進行したプレート運動によって築かれたといわれています。

古生代やジュラ紀っていつ頃なのでしょう?
専門家によると3億5920年~2億5,100年位らしいのです。

海底火山活動により流れ出た溶岩や微生物など微粒珪質遺骸が集積してできた生物岩で
層状チャートの形状を現しているのが特徴です。

保津川下りの名所の一つ、書物岩(清滝川との合流点)は古赤道海域に生息していた
放散虫という微生物の遺骸が厚く堆積してできた岩壁が隆起したものです。

岩肌をハンマーなどで強く打てば「カン、カン」という金属音が鳴り、
火の粉があがるので昔から「火打石」として重宝されたものです。

深い海底で堆積され層状チャートを形成した地面は、大陸の地殻変動により動かされ
流れ運ばれ、隆起したものだといわれています。地上に隆起した後は
川となり流れ出した水により永年の時をかけ浸食され、今の保津峡谷が形成されたのです。

まさに、地球創造の風景が今、ここにある!
そんな大自然のいとなみや歴史ロマンに、直に触れることができる川下り、それが保津川下りです。

紅葉など四季の花々の美しい風景だけでない魅力。

保津峡はまさに天然自然が築いた『川のジオパーク』なのです。

心を映す保津川の水鏡・・・まさかさかさま・・・

2013-11-20 07:09:40 | 船頭の目・・・雑感・雑記
秋になると保津川の水面に表れる水鏡。

秋の低い太陽に照らされた山の風景が、保津川の水面に映ります。

まるで鏡の中に切り取られた様に映る風景。

どちらが本物で、どちらが鏡かわかりますか?

世上は鏡・・・どちらが本物で、どちら偽り・・・

ダ・ヴィンチやシェークスピアも鏡の中に映る世界に真実の姿を見たといいます。

保津川の川面に映し出される水鏡の世界は、少しの風が吹けば壊れる儚いもの。
心に映し出される聖なる思いも、ざわめくすきま風で脆くも崩れていくが如く。
ありのままの姿とありのまま‘でない’姿を映す鏡。

あなたの心の鏡には今、何が映っていますか?

‘まさかさかさま’

そんなこと空想の世界を川舟は流れいく。

秋の保津川に映し出される水鏡は、見る人の心を素直にさせてくれる不思議な‘力’があります。

日常の慌しさから暫し離れ、川に映る水鏡に本当の自分の姿を映してみてはいかがでしょうか?

ここに、ほんものパワースポットがあります。

夕日のライトアップ!自然が織り成す秋の風景。

2013-11-13 17:06:24 | 保津川下り案内
船の神様を祀る金毘羅宮がある保津・牛松山に夕日によるライトアップが!

この時期、京都では紅葉のライトアップも始まり、幻想的な演出が華やかですが、
保津川では陽の光による天然のライトアップが見られます。

しかも虹による七色の彩りも添えて。船の神様が虹の光となって天に昇って行く姿。

息を呑む美しさよ。

電飾によるライトアップも綺麗ですが、自然が織り成す風景に勝るものはありませんね~

秋の保津峡にはこんな不思議で神秘な風景がいっぱいです。

保津川の自然は本当に素晴らしい。

雄大で神秘な自然に身をゆだね心まで澄みきる船旅を!

嵐山もみじ祭は雨の為、中止となりました。

2013-11-10 08:59:23 | 京都情報
嵐山に紅葉の見ごろを告げる恒例のお祭り「嵐山もみじ祭」
が雨により中止になりました。

嵐山もみじ祭は、百人一首で知られる小倉山の紅葉の美しさを讃え、
この地域一帯を守護する嵐山蔵王権現に感謝を捧げるため、
昭和22年(1947)から始められ、毎年11月の第二日曜日に行われています。

当日の祭では大堰川に、龍頭船(りゅうとうせん)や鷁首船(げきしゅせん)が
浮かび、舞楽奉納や狂言、平安管弦などの平安貴族が好んだ古式ゆかしい芸能が
披露され、平安絵巻から抜け出したような優雅な舟遊びが再現されます。


また、河畔では、島原太夫による「おいらん道中とお点前」という江戸時代の
花街の光景を彷彿とさせる絢爛豪華なイベントもあります。
歩く姿やお点前の所作はうっとりするような美しさです。

中止は本当に残念です。

英国王室は保津川下りがお好き。読売新聞の記事から。

2013-11-05 17:42:37 | マスコミ出演
11月2日付・読売新聞の夕刊に「英王室 保津川がお好き」とのタイトルと
一緒に地元保津小学校が英国王室のウィリアム王子・キャサリン妃へ送った、
ご招待のお手紙の記事が記載されていました!

子ども達のお手紙は、西口純生亀岡市議などのお力添えもあり、
英国大使を通じてウィリアム王子へと直接に渡り、
お返事(秘書代筆)が帰ってきたのです!

これは凄いことです!

保津川下りは130年前より、ジョージ5世をはじめ英国王室の方々に御愛顧いただいています。


観光立国化を進める我が国にあって、まさに日本観光の草分け時代を語る上でも、
保津川下りは重要なコンテツだといえます。

我々保津川下りも日本観光の礎を築いてきた誇りを持ち、伝統をさらに磨く魅力を高めていきたい。

そして保津小の子供達の手により、英国王室との新しい関係が深まることを大いに期待している次第です。

雨舞う保津川。自然の趣~

2013-11-04 07:44:03 | 保津川下り案内
さて、秋のシーズン到来だ、気合を入れて意気込んだ3連休。
気がつけば・・・雨・・・雨・・・。

今年は本当に雨とご縁がある。

屋根はあるものの、屋外観光である保津川下りにとって雨は天敵?

本降りのような激しい雨でなくても、細かい霧雨が降ってもダメージはあります。
空模様ばかりはどうしようもありませんが、雨の日には雨の日ならではの風景があります。

ありのまま自然を体験できるのが保津川下りならば「秋は雨の日でも趣があるな~」と
感じて頂けるような、風情ある案内サービスを提供していきたいものです。

自然はあらゆる天候、季節など環境にあっても、それぞれの趣きがあり、
感性を研ぎ澄ませば、そこにしかない魅力に気がつくものです。

靄にけぶる山々はまるで大きな深呼吸をしているような息遣いを感じます。
川は山から流れ出る無数の小さな谷水を集め、大河へと広がります。
その寸分の狂いもなく繰り返される自然のシステムに心を向けください。


雨=悪条件・・・という固定観念から、少し離して、自然のはたらきの息吹を
感じてみませんか?
お客様にそのことを気づいていただける案内するのは、毎日、この川を下っている
私たちの努め。!

自らも感性を研ぎ澄まし、雨舞う保津川の自然と対話してみるのはいかがでしょう。

保津峡の秋到来も、雨・・・

2013-11-03 15:43:16 | 保津川下り案内
今年の秋、京都は観光のトップシーズンの幕開けとなる3連休。

その中でも最も多くの人出で賑わうといわれる中日に当たる今日は、生憎の雨模様。

お天気予報では「夕方まで天気の崩れはない」といわれていたのですが、
保津川下りの乗船場では、正午過ぎから細かい雨が舞うお天気となってしまいました。

それまで順調であったお客様の流れも雨とともに減速状態。
終わってみれば、流船数も伸び悩み・・・まさに水を差す雨となりました。

今年は夏以降、台風の連続到来に泣かされるなど、お天気に泣かされていますが、
紅葉の時期までにはお天気を味方につけ、彩り華やかで美しい保津峡をご覧いただきたいものです。


さあ、明日の最終日はどうでしょう?

一年で最も情緒ある自然美を堪能できる秋の保津川。

天のご加護があることを祈りながら・・・・



秋の保津峡に出現する雲海~渓谷を流す‘浮舟’

2013-11-02 10:04:20 | 保津川下り案内
そうだ 保津川下り、行こう!

今日から11月シーズンのトップを切る3連休です!

京都でも秋の訪れをつげる便りが聞こえてきています。

保津川でも木々の葉が色づきはじめ、秋景色の到来が待ち遠しい季節になってきました。

しかし!保津川の秋を美しく演出するのは紅葉だけではありません!

紅葉に勝るとも劣らないのが保津峡を覆う「朝霧」です。

今朝の保津川も深い朝霧に包まれています

霧に包まれた保津峡谷を舟で下っていくと、数メートル先の視界すらぼやけ、
雲海の上を浮かび流れて様な感覚にとらわれます。
数隻の舟が連なって下って行く時などは、自分の乗っている舟以外は、
全て幻を見ているかのような錯覚に陥りそうです。
しばらくすると川面に風が吹き出し、霧が上昇気流に乗って舞い上がっていきます。
そうすると水面を這う冷たい風の向こう、霧の隙間から、一筋の眩しい陽光が
射し込み、灰色に覆われた空が開け、澄み切った青空が顔を覗かせるのです。

そう、今日は晴天なのです!

圧巻なのは、そのときの渓谷の風景・・・
灰色と青のツートンカラーに空が割れ、大きな空のキャンバスに、
美しい絵画を描いた様な芸術的な空模様です。
霧の中を出発する朝舟に乗ると、少し肌寒く感じますが、その寒さを我慢してでも、
一見の価値がある保津川独特の秋風景です。

ぜひ、保津川下りの‘浮舟’にご乗船下さい。
今、確かに息づく自然を体感できますよ!